ども、がく(@oskgaku)です。


わたくし、今年で43歳になりますわ、ええ、43回誕生日を迎えてますわ。


30年以上、ガンダムと付き合ってますわ、ええ、ガンプラだってそんぐらい付き合ってますわ。


そんで、昨今の20代前半の若者に


「昔はどんなに並んでもガンプラ買えない日もあったなぁ」


なんて話をしたらですよ、


「えっ?ガンプラ買えない、とかって超ウケでんすけどぉ。ヨドバシカメラに大量にあるじゃないっすか。ってか、その話、マジっすか?笑」


エコーズACT3!!


アンタに2mの距離まで近づいて足の親指をアスファルトに埋め込んでやろうか!


「ガンプラ買えなかったってマジっすか?」


って聞くアンタにマジっすか?っておっさんが言いたいわ!!!


もうね、この現代においてガンプラほど強烈に人気のあるブツがありますかってんだい!!


ということでね、今回も昔話させてもらいますよ!


今までも33年前のガンプラの合わせ目技術は門外不出の話とかシャアザク買えたら英雄の話とか1/60のガンプラが欲しくてたまらなかった話とかしてましたけど、今回もしちゃいますよ、ガンプラにまつわる昔話を!


まず、大前提で、33年前はガンプラを買うのは本気で超困難でした!!


日曜日におもちゃ屋の前に並ぶしかないんです!!


今みたいに家電量販店にプラっと行って


「お、新しいMGのバルバトスあんじゃんよ、積むか」


なんて超軽いカンジでガンプラ買うなんて、がっつりでムリなんですわ。


日曜日の早朝におもちゃ屋に並ぶんです。


しかも買えるかどうかもわからんのに。


狙ってるリックドム買えずに、ジオング買って帰るんです。


ジオング買えればマシなんです。


大概はジムかボールかギャンか武器セットなんです!


しかもガンプラ買えるおもちゃ屋さんなんて学区内にひとつあればマシなんです。


学区外のおもちゃ屋に足をのばして


「おぉい、学区外の小学校のヤツが来てんじゃねえよ!」


と6年生にガン飛ばされることになるヤツもいるんです。


そんな状況な33年前だったのですが、わたくしが3年生のとき、とある事件が起きました。


当時、おもちゃ屋くらいしかガンプラは置いてませんでしたが、デパートやスーパーの小さいおもちゃコーナーにもごく稀にガンプラが置いてあることがありました。


まぁ激レアなケースですけどね。


その激レアケースが引き起こした事件・・・。


当時、わたくしの近所にヨークマートというスーパーがありまして、そこも小さいながらおもちゃコーナーがあり、多少ながらガンプラが置いてあったんです。


けども、品揃えは恐ろしく悪く、常に武器セットかアッガイ、ズゴック、ホワイトベースくらいなものでした。


なので、誰もそこのガンプラコーナーなんてチェックしなかったんです。


しかし、この日は違った。


土曜日の午前中の授業を終え、昼飯を食べた後、集合したわたくし含めた3年2組の仲良し4人組(当時はゆとりではなかったので土曜日は午前中授業があった)。


わたくし、中井くん、鴨田くん、山根くんはマンモス大きい滑り台があるマンモス公園に行くことに。


けども、その前に、今日は中井くんの家におばあちゃんが来ており、お小遣いをもらったとか。


500円。


なので、中井くんが


「マンモス公園行く前に、ヨークマートでみんなにあんずバー買ってやるよ」


という全くの想定外発言!


あんずバーを4人分?!お前、神か?!


そんな盆と正月が同時に来たような行動しちゃって大丈夫なんか?


ってなことでヨークマートに4人で行くことに。


意気揚々とアイスコーナーに向かう3年生4人。


「おい、ゲルググじゃね?あれ」


不意に鴨田くんが発言しました。


おいおい、鴨田よぉ、バカ言うなよ。


こんなマイナーガンプラスポットに爆発的人気なゲルググがあるワケねぇだろうが。


ゲルググなんていったらよ、日曜日におもちゃ屋並んだら真っ先になくなるんだぜ?


もはや下級生なんてゲルググ買うの狙ったりしてないからね。


なんならゲルググ、おもちゃ屋に日曜日でも置いてなかったし。


そのゲルググがこんなスーパーにわるワケねぇべ?


「しかも、あれ、シャア専用じゃね?」


おいおい、ふざけんじゃねえよ?


シャア専用ゲルググなんてあるかよ、こんなとこにさ。


シャア専用ってのはザクでもズゴックでもお目にかかるなんてオリンピックと同じ年くらいだぜ?


「ってか、あれ、1/100じゃね?」


おい、怒るぞ鴨田。


1/100スケールというのは、当時恐ろしく人気がありました。


1/144が普通に買うモノであって、1/100というのは誕生日とか正月とかのお年玉をもらったときに買うモノでした。


小学生にとってはやはり1/144よりも1/100の方が作りやすく、絶大な人気があり、なかなかに手に入らないシロモノ。


「ゲルググ」「シャア専用」「1/100」


の3つのキーワードが揃うなんてことありますか?


いいや、ないね。


事実、わたくしはこの3つのキーワードが揃ったことはこの一回だけ。


このとき、4人はプチパニックルーム!にはなりませんでした。


なぜか?


「こんな激レアなガンプラがこんなところに置いてあるワケない」


という共通認識だったのです。


なので


「これはこういうガンプラもありますよ?」


というディスプレイか、その類のモノだろう、という共通認識です。


「一応さ、お店の人に聞いてみようよ」


とリーダーの山根くんが言いました。


山根くん、ムダよ、聞いたってさ。


・・・。


山根くんが猛ダッシュでこちらに向かって走ってきます。



「ハァハァ、これさ、ハァハァ、販売してるガンプラだって!!」


・・・。


ま、まじか~!!(*ノωノ)


パニック!!


しかも3個もある!!


どうする?


買うか?


ムリだ!


買えない!3年生には高価!


ムリ!


どうする?


とりあえず上級生に相談するべ!


こういう結論に達する3年生4人。


3年生4人にとってシャア専用ゲルググ1/100はとても高くて手がでなかったのである。


たしか、当時は1000円近くはしていたような気が(まぁこれは記憶違いかもしれませんが)


しかし、このシャア専用ゲルググが販売しているこの状況。


これは異常なのである!


できることなら、自分たちの友人、上級生に買ってほしい!


そういう発想になり、とりあえず上級生に相談することに(同級生もどうせ金を持ってないので)。


急いでマンモス公園へ。


33年前当時は子供が溢れかえっておりましたので、公園に行けば必ず誰かしらに会うことができました。


そこには三角ベースに興じる6年生が5人。


ちょうどよいことに少年野球チームのピッチャーの菅井くんがいた。


ピッチャーなこともあり、リーダーシップ抜群!


しかもザクが大好きで、当時には珍しくザクを真っ青に塗ったりしていた。


ガンプラ大好き菅井くん。


早速相談だ!


「バッカ!お前ら何やってんだよ!とりあえず店員さんに言って確保してもらうんだよ!」


菅井くんにめっちゃ怒られた!


あの菅井くんが怒るなんて!


ノーアウト満塁でも冷静沈着。


ノーアウト満塁から3者連続3球三振とるという、ワケのわからん能力を発揮する男。


「最初から三振とれよ」


とは絶対に言ってはいけない。


そんな菅井くんが声をあげて怒る。


それほど当時のガンプラは貴重だったのである。


「誰かこの中で今月の小遣い残ってるやついるの?」


マンモス公園全員に聞こえるように菅井くんが声をあげます。


「ヨークマートにさ、シャア専用ゲルググが3個あるってよ」


ざわざわ・・・。


カイジばりのざわざわが起こります。


とりあえず、みんなで行った方がよくね?


誰かが声をあげます。


「あっ、オレ家帰れば金あるよ!」


「僕も!」


「よしっ!とりあえずヨークマートいくべ!」


菅井くんの号令にマンモス公園の男子たちが一斉に自転車に乗ります。


総勢20名はいたでしょうか。


「男子!そこどくなら女子で大縄跳びするよ!」


と6年生女子が6年生男子に声をかけます。


密かに憧れてた細川姉さん。


鼓笛隊の指揮者やってだんだよなぁ。


そんなことはどうでもよく、男子たち20名がヨークマートへ行き急ぎます!(全員で行く必要ないんだけどね)


シャア専用ゲルググよ、まだ売れてないでくれ!わたしたちを導いてくれ!


このとき、わたくしはシャア専用ゲルググを買えない状況なので一切関係ないのではあるが、シャア専用ゲルググが学区外の誰かに買われるなら、同じ小学校の誰かに買ってほしい。


総勢20名男子は誰しもそう思っていた。


当時のシャア専用ゲルググは男子総勢20名を一致団結させる力があったのだ!


ヨークマート到着!!


男子総勢20名がおもちゃコーナーに一目散に向かいます。


男子総勢20名はおもちゃコーナー把握してますけん!


「あった!」


菅井くんが叫んだのであります!


シャア専用ゲルググは誰にも買われずに、無事に残っていたのであります!


このシーン、現代ならGReeeeNの「キセキ」が流れてますよね、いや、マジで。


そして、あとから駆け付けた「小遣い残ってるチーム」の3名が無事に買うことができたのです。


おれ、今日ほどみんなと一致団結できた日、なかったと思う。


ワケのわからん組体操よりも、よっぽど一致団結できたよな。


男子総勢20名がそう思えるほど、シャア専用ゲルググには力があったのです。


その日は男子総勢20名、満足な気持ちで各々帰宅したのでありました。


翌週月曜日、マンモス公園を散らかしたままヨークマートに行ったことが女子6年生の密告により発覚し、男子総勢20名は学習室に呼ばれ、怒られ、保護者にまで電話され、親にも怒られ、その事件は


「シャア専用ゲルググ購入について」


というよくわからんタイトルを子供のたちの間でつけられたのであります。


シャア専用ゲルググにはそういう力がありました。


ガンプラが買えない話、どこいった?

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