ども、がく(@oskgaku)です。
職場の若い人(男)に
「がくさんの過去の中で、仕事の失敗で最もやっちゃった感満載なのってなんですか?」
と唐突に言われた。
やっちゃった感満載って・・・。
彼曰く
「成功体験から学べることって実際すくないと少ないと思うんですよ。その人しかできない能力とか、コミュニケーション力もあるでしょうから。」
ほう。で?
「失敗経験って万人に共通してる部分が多いと思うんですぅ。」
それはわたくしが失敗経験豊富に見えるのかしら?そうなのかしら?
まぁそれはいいとして、急に失敗経験といわれると思い出せないモノでありますなぁ。
病院選びの失敗はすぐに思い出せたのですが、仕事となると・・・。
わたくしはかなりクヨクヨする方で、失敗したその時はかなりへこむ。
そのクセ時間が経つとそれを忘れてしまうという、めんどくさいタイプの人間であります。
「ああいうことがあったのにまた同じことやったのか?」
みたいなことになります。
そんで、過去の仕事の失敗を頑張って思い出してみた。
そういえば、20数年前、こんなことがあったぞい。
ここから過去の話。
当時、フリーターど真ん中の20代前半の自分は仕事どころかバイトすら見つからない状況だった。
一度フリーターやってバイト辞めちゃうと、次がなかなか決まらないのであります。
(これがバイト生活の怖いところ)
まぁ仕事選ばずにコンビニバイトなんかでよければすぐに決まったでしょうけども。
当時の自分としては次に生かせる仕事、つまりスキルが身につく仕事orアルバイトをしたかったのであります。
コンビニとかでアルバイトすると、ダラダラと続けちゃいそうなので。
そんなとき、ふと目にした求人雑誌に派遣の仕事が載っていた。
「ITスキルを教える仕事。1年間期間限定」
こういう期間限定の仕事はワリと受かりやすい。
基本的に応募者は仕事は長く続けたいものだし、1年間限定ということは1年経ったらまた仕事を探さないといけないので。
全く仕事が見つからないまま2、3ヶ月も過ごしていたわたくしは、もはやある程度条件が悪くても、スキルが身につくものであればなんでもやろう、と思っていたのでもすぐに食らいついた。
しかし、問題があって、肝心な「ITスキル」がほぼなかったのである。
当時の自分のITスキルはどうにかマニュアルをみてインターネットに接続できて、wordは本を一冊読んだ程度。
おそらくは現在のウチの70歳過ぎのオカンと同等レベル。
ドラゴンボールでいうところの
「亀仙人の横にいる亀」
くらいのものである。
そんな状況でもよいものかどうか・・・。
受けるだけ受けてみよう!
と、かなり気合いをいれて、新しい靴下なんか買っちゃって、履歴書もバッチリ書いて、それはもう新撰組が池田屋に「御用改めである!」
と踏み込むレベルで面接会場の会社に乗り込んだのであります。
あっさり受かったのでありますwww
どうやら、急な案件な上に、1年間の期間限定ということでなかなか人材が決まらないようで面接官からは
「ITスキルがなくても大丈夫です。仕事しながら覚えていきましょう」
などと言われた。(まぁこれが失敗の元凶だったのだが)
案件の詳細としては
・貿易会社(大手)社員全員のPCに新たな業務ソフトをインストールする
・そのソフトのサポートを1年間行う
というものだった(と記憶している)。
なので、やっていくうちに覚えられるから大丈夫、とのことだった。
派遣会社はかなりおしてきた。
というのも、1年間の期間限定に加え、給料があまりよくなかった。
たしか、1ヶ月の手取りで14万円くらいしかもらえなかったと記憶している。
ただ、当時の自分は実家暮らしだったので、それでも十分やっていけたのでぜひともお願いすることにした。
トントン拍子で仕事初日。
まぁそれなりに大きな案件なプロジェクトだったので、自分以外にも10名ほど採用されていた。
派遣先の会社の1部署につき1人がつくことになっており、その他にリーダーがいてその10名をサポートする、というものだった。
初日は派遣先の会社に挨拶程度で、その部署の担当者を紹介されたりして、会社の席やお昼を食べるところなど案内されて和やかに終わる、かと思われた。
やっちまった失敗はその初日の帰り間際。
その部署の担当者、たしかわりと若い女性だったと思う。30歳手前くらいかな。
そのひとに
「急な案件で人材が集まらないかと思ってたけど、派遣会社さんが頑張ってくれたみたいでよかったわぁ」
なんていわれ、自分も初日の緊張感から少々解放されたのと、IT知識がな後ろめたさもあって
「そうですね。IT知識があまりないなりにも採用していただいたのでお役に立てるようがんばります」
「よろしくお願いするわね」
「はい!」
ってな調子で会話をして会社を後にし、ようやく仕事が見つかった充実感いっぱいで帰宅したものである。
しかし、そんな充実感も翌日昼過ぎに崩壊。
派遣会社の営業さんから
「今日、仕事が終わったら最寄駅のカフェに来てもらえますか?」と電話があったのだ。
当時の自分は世間の冷たい風を全く知らない若者だったので、
「仕事の様子とかを聞かれるのかなぁ」
程度にしか思っていなかった。
ところが
「実は先方から『IT知識がたいしてないのをよこすなんて何事だ!』とクレームが入ってしまいました」
な、なぬ?!
「昨日、帰り間際に、担当の方と話しませんでした?」
もしや、
「そうですね。IT知識があまりないなりにも採用していただいたのでお役に立てるようがんばります」
のひとことがまずかったのか?!
「どうやらそうみたいで、先方はキチンとIT知識のある者をよこせ、と言ってきてます」
が~ん。
やっちまったなぁ~。
自分としてはコミュニケーションと思った会話も、先方としては聞き捨てならないことだったのでしょう。
まぁ当然といえば当然です。
いざプロジェクトを始めて、派遣されたきた人間がIT知識ないんじゃ仕事にならない!
結果、派遣会社に言われたのが
「違う案件を紹介しますので、そちら移っていただければ・・・」
ということでした。
当時の自分としては、そこまで案件先と派遣会社に言われてしまっては仕方ないか、と思ってアッサリ身をひいてしまいました。
その後、派遣会社が紹介してきた案件は勤務先が遠かったり給料が悪かったり条件の悪いものばかり。
結局仕事は紹介されず、またしてもフリーター生活、いやニート生活が再開してしまったワケであります。
過去の話はここまで。
そんな20数年前の話を、いまになって職場の若い人に話しているのが不思議になりましたね。
話している相手は当時の自分と同じくらいの年齢ですから。
「まぁあれよ、口は災いの元、っていうけど、それを身をもって経験したよね」
ちょっとシティーハンターみたいに、影の歴史がある男を演出してみたんですけど、どうだったかな。
「がくさんの仕事の失敗経験談、すっごい参考になりました!」
そうか、役に立ててよかったよ、うん。
「いまの話、職場のみんなにしてきますね!」
おい、今までのオレの話、聞いてたか?