この記事はエアブラシでのサーフェイサー塗装初心者が対象です。

ども、がく(@oskgaku)
です。
今回は、私がエアブラシを始めたばかりの頃、サーフェイサー塗装でよく失敗した内容レポート。
これ、サーフェイサー塗装初心者はよくやりがちな内容なので、共有ですw
エアブラシからサーフェイサー塗料が吹き出されない、って失敗。
最初は塗装できてるけど、途中から詰まって噴射しない!ってな現象が発生するのです。


当時の私は、どうして詰まるのわかりませんでした
この詰まり、塗料が乾燥して固まったもの。
でも、
- どうして詰まるのか?(原因)
- 詰まらないためにはどうすればいいか?(対策)
というのがわからなかったりする(初心者としては当然ですよね)。
結論からいえば、原因はサーフェイサーの希釈が濃すぎでした(エア圧が弱いとかもあるけども←最後に触れます)。
対策としては、サーフェイサーと薄め液の希釈割合を
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くらいにして吹き付ければヨシ。

サーフェイサー塗料を普通の塗料と同じ具合に希釈しちゃってたのね。
サーフェイサー塗料と普通の塗料、何が違うのか?
これらについて、詳細を説明していきます。
希釈割合に絶対の正解はありません。今回のは私の経験に基づいた話なのであしからず。
1cc単位で掬える!正確な希釈に便利な計量スプーン(後述)。
薄め液を少量注ぐのに便利(後述)。
目次
サーフェイサーが詰まりやすい理由
そもそも、サーフェイサーは普通の塗料よりも詰まりやすい。
何故かといえば、塗料の粒子が大きいから(パーツの傷埋めなどの役割もあるので)。
サーフェイサーには「体質顔料」というのが使われているそうです。
「体質顔料 サーフェイサー」でgoogle検索すると、参考になるwebサイトがたくさんでてきます。
サーフェイサーの基本的な役割は、塗装の下地を作ること
サーフェイサー、他の塗料と違って、何故に粒子が大きめなのか?
それは塗装における役割が違うから。
- パーツの小さいなキズを埋める
- 塗装の下地として色を揃える
- 塗料を食い付きやすくする
- 傷などパーツの状態を確認できる
サーフェイサーで下地塗装してから、色の塗料で塗装。
ざっくりいえば、
この手間をかけることで、より綺麗な塗装に仕上がるよ、ってことです(綺麗な塗装に必要な要素は他にもたくさんあるけども)。
これらの役割をこなすために、他の塗料とはちょっと違ってるのですね。
サーフェイサー塗装でエアブラシ先端が詰まる原因
サーフェイサー、最初はエアブラシから噴出されるのに、途中から出なくなる。
この失敗、理由は冒頭でも記載したとおり。
希釈が濃い目。
では、何故に濃い目なってしまうのか?
いつもと同じように希釈しているのに・・・。
はい、それが原因ですねw
サーフェイサーの粒子は大きめ。
普通の塗料を薄め液で希釈するとき
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でやっていたとする。
サーフェイサーをこの割合で希釈しちゃうと、粒子が大きめなので濃いめ希釈になってしまう。

サーフェイサー塗料は、他の塗料に比べて詰まりやすい。
これを意識しているだけで詰まる失敗をかなり防げる。
サーフェイサー濃い目希釈で失敗沼へ落ちる?
サーフェイサーが詰まる失敗、時系列にしてみます。
1)サーフェイサーの希釈が濃い(←すでにここで失敗)
↓
2)エアブラシから噴射されない(出にくい)
↓
3)エア圧を上げてみる
↓
4)やっぱり噴射されない
↓
5)濃いサーフェイサーを薄める
↓
6)薄めすぎる(←失敗)
↓
7)エア圧弱め
↓
8)薄いのでエアブラシ先端に垂れて付着
↓
9)垂れた付着した塗料が固まって詰まる
これらの根本的な原因は希釈!

エアブラシ塗装に慣れてくれば、途中で対応できたりするんですけどね。
初心者の頃は、サーフェイサー塗料の粒子が大きいなんて、意識してないから対応するのは難しいですよねw
サーフェイサーの詰まり失敗回避には正確な希釈割合
さて、根本的な原因は希釈とわかった。
ではどうすればいいか?
まず、濃かったり薄かったりの失敗回避には、以下の割合での希釈。
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(サーフェイサー1:薄め液3)
※普通の塗料よりも、ちょい薄めに希釈
初心者的には、この希釈割合をなるべく正確にやりたいところ。

初心者が目分量で希釈すると、大体は失敗する。
ではどのようにすれば、正確に計量して希釈できるのか?
スポイトで1ccと3ccを吸い取るのも難しい。
正確な希釈に便利なマテリアル
正確な計量のために、以下のマテリアルを使います。
- 計量スプーン
- DP ボトル
1ccを計量できるスプーン

この計量スプーンは、1cc。
これが塗料の希釈にちょうどよいサイズ!
計量スプーンを、塗料瓶にダンクして塗料を掬います。



塗料を掬う前に、塗料瓶の中身をしっかり撹拌すること!
瓶を振るだけでは不十分!撹拌棒でキチンと撹拌!
超絶正確な計量!というワケではないけども、目分量よりかはよっぽど正確。
そのまま紙コップへ。

次は薄め液。

薄め液の瓶は大概大きい。
計量スプーンをダンクできない。
なので、このようなボトルに移し替えておく。

DPボトルが超便利な理由
今まで使っていた多くのボトルは、液垂れしやすかった。
注ぐたびに机に塗料や薄め液が垂れる。
拭く手間がストレスなんですよ、これが。
そこで便利なのがDPボトル。こんなメリットがあります。
- 液垂れしにくい
- 片手の開閉可能
- 少量を注げる
私の実感としては
少量の希釈に超便利!
1ccの計量スプーンへ注ぐとき、ちょうど良い塩梅の少量がちょっとずつ出せます。

DPボトルなら、液垂れしにくいので拭く手間が減らせる。
普通に注ぐ分には問題ナシ(ドバドバと注ぐと液垂れしちゃいます)。
それに、他のボトルだと使ってるウチに液垂れしてくる。
でも、DPボトルはそれがないから優秀ですね。
50ml、自立させるには不安定なのだが、専用のスタンドがあるご様子。
ちなみに、エアブラシ清掃などで超少量の薄め液やツールクリーナーを出したいときは、ニードルボトルが便利。

希釈する
話を希釈に戻します。
希釈は
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すでに1のサーフェイサーは計量スプーンで紙コップに入れてます。
次は薄め液。
DPボトルに入れた薄め液を、計量スプーンに注いでから紙コップへ(3ccなので3回)。
あとは紙コップ内をしっかり撹拌(かき混ぜる)すればヨシ。
※撹拌には撹拌棒を使いましょう。割り箸はカスが入ったりしますので。

希釈したら必ずテスト塗装
最後にテスト塗装。希釈したあとは必ず一度ジャンクパーツに吹きつけて様子を見る。

▲私は100均のスプーンにテスト塗装。スプーンの湾曲で垂れ具合もよくわかる。
※100均よりもコスパよいかも?w↓
まとめ|希釈割合に絶対の正解はない!
最後に、希釈において注意すべき点。
希釈に絶対的な正解はない!

これも、初心者の頃に勘違いしてたこと。
何故かといえば、塗料の状態は千差万別(長期放置してると瓶の中身がドロドロになってたりする)。
店頭の商品でも、長期間陳列されてる塗料は中身ドロドロかもですし。
それらを考慮すれば、塗料によって希釈具合は変わってきます。
エアブラシ塗装に慣れている人だと、塗料の状態によって希釈具合を上手にコントロールされている。

結局のところ、上達に必要なのはトライアンドエラーですよね。
ガンプラ製作進捗やマテリアル紹介をツイート。
がく(@oskgaku)