プラモデルの積みプラの数だけドラマがあるのをあなたは知っていますか?

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がく

ども、がく(@oskgaku)です。

積みプラ、やっちまいましたよ。

ここ最近はかなり真剣に悩んでいたんですけどね。
積みプラの次に買うガンプラを42歳のおっさんが真剣に悩んでいるだけの話

ひさびさに積んじゃいましたよ。ガンプラ。

33年ぶりにガンプラやり始めて、ガンプラ買い始めて、初めての同時3つ買いです!!
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いや~、先日つぶやいたことが現実になるとは(^_^;)

同時に3個って超贅沢じゃね??なんて思ってましたがついにやっちまいました。

しかしですよ、家電量販店で他人様のガンプラを買う様子を見ていると3つどころではないことに、今さらながら気づきました。

積みプラのドラマ1
好青年ノータイムのガンプラ大量チョイス

わたくしは、真剣に悩んでおりました。

すでに買うことを決めていたHGユニコーンガンダム、ユニコーンモード。
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もうこの2つを買うことは決めていたんですよ。

どっちかひとつか、ムリ。

おさえらんねぇ!!!!(^_^;)

けどね、リバイブされるグフ、これ、超かっこよくないですか?「かっこいいです」の返答しか受け付けねぇよ?
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ただね、これ買ったら3個ガンプラ積んじゃうからね。

そらアカンやろがぁ。

調子に乗りすぎじゃね?

そんな自問自答をグフの前で繰り返しておりました。

グフが置いてある場所はガンプラの新作コーナーでありまして、ここ3ヶ月で発売されたガンプラが10種類近く積まれて陳列されておりました。

なので、わりかし混んでるですよ、いつも。

そんな新作コーナーで悩んでいる42歳おっさん。

その姿を眺める嫁。

時間がだけがすぎていく中、われら夫婦の目の前に、買い物カゴを持ったひとりの青年が現れました。

年齢は20代前半というところでしょうか。

好青年ですわ。

オタク臭など一切しない好青年。

その好青年、ガンプラ新作コーナーに現れると同時に、42歳おっさんの想像を絶する行動を起こすのであります。

ガンプラ新作青田買い!!

片っ端からガンプラの新作を買い物カゴに入れていきます!!

こ、こいつ、まじでニュータイプか!!

42歳おっさんがグフを買うかどうか真剣に悩んでいる横で、なんの躊躇なく、ノータイムでガンプラを次から次へと買い物カゴに入れていく!!

イイ、すごくイイよ。その生き様、すごくイイよ。

ヒソカが天空競技場でゴンに感じた感情くらいイイよ!

気づけば好青年、持ってる買い物カゴ、パンパンよ(笑)

もはや美しくすらありました。

そのガンプラをどうするのかはわかりませんが、ノータイムでガンプラを買い物カゴに積んでいくその姿には感服致しました。いやマジで。

その一部始終を見ていた嫁がひとこと。

「あの人、あの大量のガンプラ、家で初めて見て、初めて選ぶんじゃない?」

積みプラのドラマ2
思春期女子が選ぶガンプラは高価で買えない?!

ガンプラって、眺めてるだけでも楽しいんですよねぇ。

OLがウインドゥショッピングしているのと同じと思っていただけると幸いなんですよねぇ。

HGコーナーを右往左往と見て回っていると、女子中学生とおぼしき女の子、年齢は14歳くらいでしょうか。まだ高校生にはなってないな、って感じの子がガンプラをマジマジと眺めております。

雰囲気的には卓球天才少女の「伊藤美誠」って感じで、とっても大人しい感じ。

おおぅ、こんな年齢の、こんな感じの女の子がガンプラコーナーでガンプラを迷う時代になったのね。

わたくしが14、5歳の時代に、ガンプラコーナーに女子がいたら、何か家庭でイヤなことがあって、ひとりになりたいから女子がいないココに来た、くらいの話ですよ、いやマジで。

そんなわたくしの時代の話はどうでもよくて、その女子中学生が眺めていたガンプラ、おっさん見ちゃいました。

ガンキャノン。

ガンキャノン!なかなかいいチョイスよ!

そこへお父さんとお母さんが登場しました。

あっ、家族で買い物だったのね、よかった(何がよかったんだ?)

そして、お父さんがひとこと。

「これにするか?」

どうやら、娘さんがガンプラ欲しくて買ってあげることになっていたようですね。

そんで、娘さんがガンプラ選んでた、というワケね。

あぁ、なんという微笑ましい状況でしょうか。

42歳おっさん、娘さんがガンプラに興味持ってくれてるだけでも嬉しいのに、その娘さんにガンプラを買ってあげるお父さん。

あぁ、なんという微笑ましい状況でしょうか。

お父さんとわたくし、同じ年齢くらいでしょうか。そんなこともあって感情移入しちゃうよね。

ガンプラを買ってあげようか?と聞くお父さん、娘さんはガンキャノンを選ぶハイセンスを持った娘さんに成長しましたよ。やっぱり、ガンプラの基本はファーストガンダムよね。

「そんなダッサイの用ないし」

な、なんですとぉぉぉぉおおお~!!

いまの聞き間違い??

ダッサイ??ガンキャノンが??ってか、その言葉遣い何??雰囲気と全くあってないんですけどぉぉぉ。

おっさん、ショック(^_^;)

「そうかぁ、ガンキャノン、かっこいいけどなぁ」

とはお父さんの弁。

そらそうよね。

あんた、ガンキャノンよ。

両肩の中距離砲撃用キャノン砲を備えつつ、優れた機動性と厚い装甲を備え、一年戦争ではホワイトベースを守るために、ガンダム、ガンタンクと共に主力な戦力として活躍した機体よ。

しかもパイロットはカイ・シデンよ。

カイ・シデンって、Zガンダムにもでてるし、ユニコーンガンダムにもでてるのよ。

こんなに愛されキャラ、ガンダムシリーズでも貴重よアンタ。

そのガンキャノンを

「ダッサイ」

って言いましたね。

じゃあアンタは何が欲しいのよ。言ってごらん。

「じゃあ何が欲しいんだよ」

とはお父さんの弁。

そうだそうだ、よく言ったよお父さん。

そのお父さんを無視し、娘さんはスタスタと歩いていってしまったのであります。

ちょっ、誰かキラークイーンだしてあいつの小指の爪の形変えちゃってよ、ハートマークに。

なんですかあの娘の態度。

ガンキャノンをバカにするし、ガンプラを買ってあげようとしているお父さんとお母さん放置ですかっ!!

まったく最近の中学生は、と思いつつ、他人の子供なんでね、そんなのは放置してわたくしはHGシリーズを物色するもん。

そんで、冒頭のグフが置いてある新作コーナーで悩んでいると、隣でずっと悩んでいるのはさっきのガンキャノンを「ダッサイ」よばわりしたあの娘さんじゃねえですか!!

おおぅ、出会っちまったなぁぁ。

新作コーナーで出会っちまったなぁぁ。

おまえみたいな小娘がガンプラで新作だとぉぉぉ。

ザ・ワールドで時止めた状態でスタープラチナぶち込むっていう典型的かつ効果的なダメージ与えてやろうか、ってなことが脳裏によぎった瞬間、目に入ったのは、その娘さんがとあるキットを持って悩んでいる光景。

そう、そのキットは1/100 ガンダムバルバトス 第6形態。

むしろ、

一緒に悩もうじゃないか!

そのキットは、そのキットは、42歳のおっさんだってほしいんだよ!!

しかし、そのキット、お値段がお高めなのよね。

ヘタするとHGシリーズ2個買えちゃうものね。

そりゃ悩むよな。

買ってもらうにしても、ちょっと躊躇しちゃうよな。

わかるよ。

でも、買ってもらいなさい。

いいんだよ。そのバルバトス、あなたにぜひ作ってほしいとおっさんも思うよ(笑)

でもね、お父さんに買ってもらうんだから、さっきみたいな態度、ダメよ。

ちゃんと、娘さんらしく、かわいくお願いするんですよ。

というどうでもいい妄想をおっさんなわたくしがしているとお父さんとお母さん登場。

お父さん、バルバトス第6形態、買ってあげてください。

「お、バルバトスか。それにするか」

とお父さんが娘さんに話しかけると、娘さんはさっきの態度とは全くの逆の態度で、こう言ったんです。

「バルバトスの第6形態とキマリス、どっちにするか迷ってるから、もう少し待ってもらっていい?」

そら仕方ないよね、うんうん!!

そら迷うよね、うんうん!!

だってキマリスよ。

こりゃ、悩んじゃうよね。

ゆっくりと悩んだらいいよ。

1/100のキット、つくりがいがあるよね。

ただ、ちょっとお値段が高くなっちゃうのが悩みどころよね。

娘さんは右手にバルバトス、左手にキマリスを持ち、真剣に悩んでおりました。

お父さん、おもむろにこう言いました。

「じゃあ今日は、両方買ってやるか」

えっ??!!

わたくしと娘さんは一緒にお父さんの顔を見ちゃいました。

2つ、ですか??

このキットを2つ同時にですか??

このキット、2つ買ったら4千円近くしちゃいますけど!!

おっさんがドキマギしちゃいますよ。

そして、娘さん、こう言いました。

「2つも買ったらお父さんのお小遣い減っちゃうから、HGシリーズ1個でいい」

めっちゃかわいいコト言うやんけ!!

なによ、そういう一面持ってるやん!!

さっきのガンキャノンの件、水に流そうじゃないか!!

優しい~。

いや~、おっさん、なんだか優しい気持ちになっちゃったよ。もうなんならおっさん買ったろか、くらいです。

ガンプラひとつで、こんな家族なドラマがあるんですね。

やっぱ、ガンプラって最高じゃないですか。

お父さん、ガンプラで今後も思春期な娘さんとコミュニケーションをとってくださいな。

最後にその横にいたお母さんがひとこと。

「あら、アナタがいらないならお母さんが買ってもらうかしら」

「それは違う」
「それは違う」

お父さんと娘さん、ハモってました(笑)