
ども、がく(@oskgaku)
です。
今回のつや消しはパチ組にスミ入れしたガンプラの話です。塗装はしていないのであしからず。
前回、HGガンダムルブルリスをパチ組み後にスミ入れしました。

これでも十分かっこいいのだが、照明のテカリ具合でちょっとおもちゃっぽく感じてしまうのも事実。
そこで、つや消し(Mr.スーパークリアー)を吹き付けてみましたよ。

つや消しを吹き付けると、かっこよさがグレードアップ!とってもいい感じ!

白いガンプラは、ちょっとわかりづらいな。
というお声をいただきましたので、紺色のHGガンダムマーク2ティターンズ仕様につや消し(スミ入れはしていません)。



つや消しはスプレー缶のMr.スーパークリアー(溶剤系)。


つや消しといえば水性のトップコートが定番ちゃうんかい?

そうとうも限らず。
何故かといえば、
パチ組みにスミ入れした程度なら、水性のつや消しを使う必要ないかなと思った次第。

水性つや消しトップコートとMr.スーパークリアーの違いなど、詳細はこのあと記載していきます。
目次
水性つや消しトップコートでもスミ入れが滲んでしまう理由
塗装したガンプラに、水性つや消しトップコートを選ぶ理由としては、一般的には以下の2つかと思います。
- 塗膜が溶けるのを防ぐ
- デカールが溶けるのを防ぐ
転じて、今回のようにパチ組みのガンプラにスミ入れだけの場合、水性つや消しトップコートを選ぶ理由はたぶんこれ。
- スミが滲むのを防ぐ
でも、水性トップコートはスプレー缶。噴射力は強い。なので、吹き方を間違えればスミは滲んでしまう。
【失敗検証】水性トップコートでもスミ入れが滲む!スプレー缶の噴射力の罠
私も勘違いしていたことなのですが
「水性トップコートなら、水性だし、ともかく安全だよね!」
とか思ってしまうw
いやいや、気をつけないとイケません。
パチ組みスミ入れでも、
吹き付け方によってはスミは滲む。
試しに、スミ入れしたパーツへ思い切り水性トップコートを吹き付け(これは極端すぎるかもですがw)。
水性トップコートつや消し。
— がく@ガンプラ邁進中 (@oskgaku) December 28, 2025
水性といえど、スミ入れしたパーツに、近い距離で一点集中砲火しちゃうとやっぱり滲む(溶ける)。
水性だからといって油断しちゃアカンですな・・・。 pic.twitter.com/850JvmILij

滲むというか、溶けてるだけやん。
まぁそういうことですw
こんな具合に、パーツとスプレー缶の距離が近めで一点集中砲火しちゃうと、白化するしスミも滲んでしまう!

これはMr.スーパークリアーも同様ですけどね。
さらにいえば、スミ入れ量が多いところは、より一層滲むリスクが高い!要注意!

スプレー缶の吹き付けはちょっとコツが必要。
そのあたりのことも後半に書いてます。
水性つや消しトップコート vs Mr.スーパークリアーの違いを比較!
つや消し水性トップコート(例: GSIクレオス B503)は、主に水を溶媒に使ったタイプ。

成分に水が含まれているため、パーツへの影響が少ない(弱い)。
そのため、塗装済みで水転写デカールを貼ったガンプラに吹き付けても、塗装やデカールを溶かしてしまうリスクは少ない。
でも、成分表を見ると有機溶剤が含まれている。


ガンプラのパーツにつや消しを定着させるには、多少なりとも有機溶剤は必要なのですね、たぶん。

有機溶剤使ってるからだろうけど、水性トップコートもシンナー臭が多少はするな。
一方、Mr.スーパークリアー(例: B523)は溶剤のみのベースで、水は含まれていません(私はプロでも業界の人でもないので、あくまでも成分を見た上での話。あしからず)。


水が含まれていない分だけパーツへの影響は大きい(強い)。
そのため、パーツに対する塗膜の食いつきが強い→塗膜も強い。
そして、きめ細かな仕上がりになる(私はこっちの方が好き)。
水性つや消しトップコートとMr.スーパークリアーの違いをまとめてみました。
| 水性トップコート | Mr.スーパークリアー | |
|---|---|---|
| 臭い | 少なめ | 強め |
| 仕上がり | 自然マット | きめ細かい |
| 乾燥 | 普通 | 早い |
| スミ滲みリスク | 同等(吹き方次第) | 同等(吹き方次第) |
| 下地塗膜への影響 | 弱い | 強い |
| 塗膜の強さ | 弱い | 強い |
| 正味量 | 88ml | 170ml |
※これらは私の経験ベースです。

スミの滲むリスクがさほど変わらないのであれば、乾燥が速く、塗膜が綺麗に整うMr.スーパークリアーの方が良いかなと私は思っています。
※あくまでも主観でなのであしからず。
そして何気に、正味量の観点からも、Mr.スーパークリアーの方がコスパは良い気がしていますw
スプレー缶つや消しで失敗せずにつや消し吹き付ける方法
パチ組みにスミ入れの場合、スミが滲む主な理由は吹き付け方。
「え?Mr.スーパークリアーはそもそもスミが溶けやすいのでは?」
と思うかもしれませんが、パチ組み+油性ガンダムマーカーのスミ入れ程度なら、薄吹きフワっとコーティングすれば大丈夫。
大事なのは以下4点
- スプレー缶の中身をキッチリ攪拌
- 吹き付けるときはスプレー缶を動かす
- パーツとスプレー缶の距離は20~30cmくらい
- 1度目はフワっとコーティング、な気持ちで吹き付け
スプレー缶の中身を攪拌
スプレー缶を使うとき、中身をしっかりと攪拌させる必要がある!(これは特に重要!)
いきなり吹き付けると、ダマで噴射されてきれいなミスト状にはならず。
ムラのある噴射になってしまう・・・。
そのため、まずはスプレー缶を振って、中身をしっかり攪拌!
この「振り方」については、クレオスさんがとてもわかりやすく解説してくれています(というか、この公式YouTubeを見ればスプレーの吹き付け方が一発で理解できますw)。
吹き付けるときはスプレー缶を動かす
スプレー缶の動かし方ですが、パーツに向かっていきなり吹き付けるのは絶対NG。
ずいぶん前ですが、それを実証したことがあります。
スプレー缶のつや消し吹き付けで初心者のときにやりがちな失敗がパーツとスプレー缶の距離が近すぎ。そして一点集中砲火しちゃう!これだと思い切り白化しちゃうんですよね(^^;)
— がく@ガンプラ邁進中 (@oskgaku) December 23, 2021
さすがのプレミアムトップコートでもこれだけの一点集中砲火だと白化は避けられない。
せめて15cmくらいは離したいところ pic.twitter.com/0C938fFKhF
まずはパーツの外で吹き始めて、その状態でパーツに吹き付け。
吹き終わりもパーツの外。

言葉で説明しても難しいですね。
こればかりは身体で覚えるしかないかと。
⚠️ガンプラ初心者「つや消しスプレー白化地獄」回避法⚠️
— がく@ガンプラ邁進中 (@oskgaku) December 21, 2025
いきなりパーツにガッツリ吹き付けると…
→ 一瞬で真っ白ザラザラ大失敗!!😱
これで心折れた人多いかと(自身体験済みw)
✨ 失敗回避の吹き方(超簡単)✨
✅ 最初はパーツの外側(空中)で吹き出し
✅ そのまま吹き付け
✅… pic.twitter.com/QWOggFgsDH

私は細かく刻んでシュッシュッと吹き付ける方が失敗は少ない。
まぁこのあたりは個人差あると思います。


パーツとスプレー缶の距離は20~30cmくらい
この距離感も説明がめちゃくちゃ難しいw
これも身体で覚えるしかないですが、私の場合、まずは敢えて失敗してみる。
そうすれば、失敗する距離感が掴めるので、それ以上踏み込まないようにすればヨシ。
あとは成功体験を積み重ねて、感覚を掴みます。
1度目はフワっとコーティング、な気持ちで吹き付け
Mr.スーパークリアーはパーツにガッチリと食い付いてくれるので
「フワっとコーティング」
な気持ちで吹き付けても、キッチリとコーティングされる。
そして、フワっとコーティングしておけば、スミが滲むことも防げる!
その後に本番のつや消しで、綺麗なつや消し塗膜に仕上がります。

Mr.スーパークリアーを使うことで一石二鳥というワケです。
モノグサな私は、複数パーツを同時にフワっとコーティングしちゃう。
持ち手に取りつけたパーツたち。
— がく@ガンプラ邁進中 (@oskgaku) December 28, 2025
モノグサな自分、一気にフワっとつや消しコーティング。 pic.twitter.com/hy7dC08Gag
様子を見ながら本番つや消し吹き付け
フワっとコーティング吹き付けで、スミをコーティングできたら次は本番。
パーツとスプレー缶の距離を近づけて吹き付け。
とはいえ、失敗したらリカバリーは超困難。

ビビりな私は、弱めな吹き付けを繰り返してます。
コスパはちょっと悪くなってしまうけど、失敗するよりかはいいかなと思うのです。
そんなこんなでつや消し終了。





水性つや消しトップコートが劣っているワケではない!

水性つや消しトップコート、もう使う意味が見いだせないな。

それは極論過ぎますねw
ここまで何度も申し上げているとおり、今回はパチ組にスミ入れの場合です。
もし仮に、ガンプラを水性塗料で塗装した場合、スプレー缶でつや消し吹き付けようと思ったら、やっぱり水性つや消しトップコートの方が安全です。
水性の塗膜を溶かすリスクは少ない。
それに、水転写デカールが貼ってある場合も同様で、水性つや消しトップコートの方がリスクは少ない。

要するに、使い分けですね。
まとめ:パチ組み+スミ入れだけなら、Mr.スーパークリアーもアリ!
長々と書いてきましたが、結論はシンプルです。
- 水性トップコートも溶剤が入っている
- スプレー缶の噴射力はどちらも強いから、吹き方を間違えればスミは滲む
- パチ組み+油性ガンダムマーカー程度のスミ入れなら、リスクはほぼ同じ
だったら、乾燥が速くて、塗膜がめちゃくちゃ綺麗に仕上がるMr.スーパークリアーを選ばない手はないですよね。


私も最初は「水性の方が安全!」と思ってましたが、実際に両方使ってみて「仕上がりの美しさ」で完全にMr.スーパークリアー派になりました。

パチ組みスミ入れ勢には、ぜひ一度Mr.スーパークリアーを試してみてほしいです。
使ったMr.スーパークリアーつや消しはこちら(Amazonリンク)
ガンプラ製作進捗やマテリアル紹介をツイート。
がく(@oskgaku)





