がく
「シャア専用」
このフレーズに対して今の10~20代の若者は
「シャアの専用機でしょ?」
くらいにしか思わないでしょうねぇ。ええ、そうでしょうねぇ・・・www
実際のところ、 先日、20代の知り合いに
「なんでシャアだけ専用機がたくさんあるんですか?」
ってなことを言われたくらいです(笑)
しかし、われらアラフォー世代、ファーストガンダム世代からすると
シャア専用というフレーズは
プレミア感が半端ない!(わたくしだけかもしれんw)
このプレミア感、わたくしだけではないと思いたい(笑)
てなことで、今回はアラフォー世代orファーストガンダム世代にとっての「シャア専用」というプレミア感ってのが、どんなものかについて、勝手に熱く語りたい。勝手に昔を懐かしがりたい。そう、おっさんになると、昔話がしたくなる(^_^;)
目次
シャアに比べたらアムロなんて・・・
10~20代の若者に
「なんでシャアだけ専用機あるんですか」
と聞かれたら、うちらアラフォー世代からしたら、そらもうアンタ、
「だって、シャアやで」
と答えるしかない(笑)
まぁ実際のところ、専用機があるのはシャアだけでなないのですが(^_^;)
そんで、一応ではありますが、ファーストガンダムにおけるシャア専用機、どんなのがあるかをご紹介。
まずはザク。
次にズゴック。
次にゲルググ。
最後はジオング。
ジオングは専用機っていうかどうか・・・www
シャアという人物像、シャア専用機については、そりゃもう語り尽くせいことが山盛りギガ盛りなワケですが、それは今回の趣旨とはちょいと違ってきますので、そのあたりは割愛。
要するに、ガンダムというストーリーにおいて、シャアという存在は特別なのです。
「機動戦士ガンダム THE ORIGIN(ジ・オリジン)」なんかを観てると、アムロなんてただの機械オタクじゃね?
と感じてしまうレベル!(笑)
まぁニュータイプの時点でただのやつではないのですが(笑)
シャア専用アイテムも盛り沢山
今の20代も、シャアというのが特別な存在、ってのは何となくわかっていてくれてるみたいです。
巷にシャア専用の製品がたくさんありますからね。
試しにAmazonで「シャア専用」と検索してみてください。めっちゃでてきます(^_^;)
Amazon:シャア専用
例えばこんなのとか、
もしくはこんなの。
さらに、トヨタからは「シャア専用オーリスII」!!
やはり、シャア専用、すげぇ・・・(笑)
小さいガキはシャア専用ガンプラを買うのが困難
わたくしたちアラフォー世代にとっては、子供のときのガンプラはそれ自体がレア感がありまして、それについては何度もこのブログで書いてきましたwww
ガンプラが買えなかった33年前のあの時代を若者に知ってもらうにはどうすればいい?
33年前のガンプラ購入事情。シャアザク買えたら月曜日は英雄!
その当時において、ガンプラの「シャア専用」というフレーズはプレミア感以上のモノがあったんですよ♪
もはやプレミアという言葉では括りきれず、「シャア専用」という特別なジャンルだった、といっても過言ではない!
そんな時代でしたから、30年以上前のガンプラ超絶ブームのときは、わたくしのような小学3年生はシャア専用ガンプラは買えなかった・・・。
ガンプラは早い者勝ち
当時はガンプラをゲットするためには、近所のおもちゃ屋に早朝から並ぶのです!(←時代を感じるなぁw)。
そうすると、高校生や中学生はバカみたいに早朝から並ぶワケですよ。早朝5時とか(さすがに真冬の5時ではなかった気がする)。
そうすると、我ら小学生も対抗して朝から並ぼうとはするのですが、そんなことをすると列の最前線にいる高校生や中学生に
「ガキのクセに並んでるんじゃねぇ」
的な強化系のオーラを発せられ、時と場合によってはマジで行動にうつされる!(怖すぎるっ!)
ってなことで、最前列に並んだ高校生たちからシャア専用機は確保され、我々小学生はジムかボールか武器セットを買うしかないのです(笑)
そんぐらいレアなシャア専用なのですが、そのプレミア感を感じることのできる当時のエピソードを紹介させていただきます。
初めてシャア専用ゲルググを見た日
わたくしが小学3年生だったある日、いつもどおり学校に行くと教室内はザワついておりました。
その原因は田無くん(仮名)。
まずその原因について先に申し上げますと
「田無が学校に1/100のシャア専用ゲルググを持ってきた」
ということ!
これは、マジで、当時のウチの地元からすると、超センセーショナルな出来事!
現代の若者からすると、「それが何か?」というレベルでしょうが、昭和生まれのアラフォー世代にとってみると、こんだけやべぇことはありません。
まず、
ガンプラを学校に持ってくる行為
がやべぇ。
今では子供が小学校に持ってくるモノの常識ってのは色々と変わってきてるのかもですが、当時は学校に、授業とは関係ないモノを持ってくるってことは許されない時代。
ましてや、当時流行りのガンプラを学校に持ってくるなんて言語道断!
ガンプラを学校に持ってくるという行為は、
ガンシップで腐海に入って、胞子をつけたまま風の谷に戻り、その胞子を焼却処分せずに風の谷に持ち込んでしまった!テヘペロ!
くらいあり得ない行為!!
あんた、胞子を風の谷に持ち込んだりしたらミトに怒られるレベルではなく、胞子が発芽して風の谷が腐海になっちまいまさぁ。
腐海の件はともかく、ガンプラを学校に持ってくる、ってことがどういうことか、もっと具体的にいいますと、
ガンプラを学校に持ってきた
→マジかよ
しかもゲルググ
→やべぇ
しかも1/100
→マジでやべぇ
しかもシャア専用
→空前絶後でマジでやべぇ!
くらいです(^_^;)
そんなもんですから、朝から教室は田無くんを中心に「ざわ、ざわ、ざわ」な騒ぎ。
「オレが爆弾魔(ボマー)だ」とゲンスルーが洞窟で告白したときくらいのざわざわ。
実際のところ、その時、大半の男子が初めて1/100ゲルググシャア専用機のガンプラを見た、っていうくらいでしたから(いや、マジで)。
シャア専用ゲルググを学校に持ってきた至極シンプルな理由
ここまで読んでいただいた方で、ピュアな疑問を持つ方もいらっしゃるかもです。
それは
「田無、なんで1/100ゲルググシャア専用機のガンプラ学校に持ってきたん?」
もうこれは答えはシンプル。
レア感満載な1/100ゲルググシャア専用機のガンプラを自慢したかったに過ぎない!
だって、このガンプラ、3翻もレアがのってますから。
1/100
ゲルググ
シャア専用
こんだけのレアを獲得したからには、もう自慢したくてしょうがない。
逆の言い方をすると、
シャア専用ゲルググという超ビックなレアモノをゲットしておいて、それを自慢しないなんてどうかしてるぜ
くらいなもんだったのです。
しかし、こんな行為をすれば、小学生といえど、妬み嫉みの対象となるのは必至!
「田無、何ガンプラ持ってきて自慢しとんねん」
ってなことになるワケです。
実際のところ、田無くんはガンプラを学校に持ってきちゃうようなヤツなので、爽やかな小学生、というワケではなく、何かあるとすぐに自慢したり鼻にかけたりするようなイヤなヤツだったワケであります。
地域の少年野球チームに入ったとき、ユニフォームってのは小学3年生から買うのが通例で、2年生は体操着で練習に行ってたりしてました。
しかし、なぜか田無くんは2年生からユニフォームを買ったりして、そのユニフォームを買った日、練習でもなんでもないのに、それを着て町内を歩いたりしておりました。
その行為は、さすがに小学生ながら、みんなドン引き。
そんな田無くん、そりゃあ「1/100ゲルググシャア専用機」のガンプラをゲットしたら、学校に持ってこないワケがない。
周囲からは妬み嫉みによる罵倒の嵐。
「てめぇみたいなザコがなにシャア専用持ってきてんだよ」
ザ、ザコ・・・(^_^;)
今だったらちょっともうなんか色々とマズイことに・・・という感じ(この物語は30年以上前のフィクションです笑)。
ただ、それくらいシャア専用ってのはレア感がすごかったワケです。
シャア専用ゲルググを買うための禁じ手
田無くんはその日、朝から男子たちの妬み嫉み攻撃を受けるのです。
でも基本、田無くんはそういうのを気にしないタイプ(笑)
彼にしてみれば、とにかく自慢することが先決or優越感を感じるタイプで「オレってすげぇだろ」というナルシト(まぁス○夫みたいなもんです)。
周囲から何を言われても「1/100ゲルググシャア専用機をゲットしたオレはすげぇ」という優越感が勝っており、周囲からの妬み嫉みのオーラをほとんど感じていません(^_^;)
しかし、ここでとある疑問が生まれます。
どうしてこんなレアなシャア専用ゲルググを
田無ごときザコがゲットできたのか?
である。
田無を吊し上げて話を聞くと、これまたとんでもない禁じ手を使っていたのである!
それは、
「平日、お母さんに市街地のデパートに行ってもらって、ガンプラ売り場で買ってきてもらった」
というのである!!
これ、1番やっちゃいけないやつ!!納豆食べるとき、醤油とワサビを入れてからグリグリとかき混ぜるくらいやっちゃいけないやつ!!(醤油とワサビ入れる前に納豆をグリグリしろや!)
こういう行為、今はどうだか知りませんが、当時は常識として完全にあり得ない。
もしそんなことをすれば
「子供、どんだけ親に甘えとんねん」
「親、どんだけ子供に甘いねん」
ってなことになる。
そんな時代背景ですから、子供たちからすれば
「そんな禁じ手を使ってまで、シャア専用ゲルググをゲットして自慢したいのか?」
という怒り項目がひとつ増えてしまったのです!
実際のところ、田無くんはそういうところがあり、とにかく他人から羨望の眼差しを受けるためなら手段を選ばないところがありました。
しかし、今回でいえば、シャア専用機ということで、皆の妬み嫉みゲージの貯水率が100%超え!
妬み嫉みの放水はすぐに始まるワケでして、お昼休みなんぞは給食を食べつつ、担任にチクりまくるワケです(笑)
シャア専用ガンプラで荒れるホームルーム
そして6時間目が終わり、帰りの会の後には臨時ホームルームが開かれたのであります。
臨時ホームルームは、荒れに荒れた(笑)
担任の29歳独身男性教師(のちに銀行員と結婚)とすれば
「おもちゃ(ガンプラ)を学校に持ってきたらアカン。田無は次から気をつけるように」
で終らせたかったのだが、男子生徒はそれだけで収まらない。
田無くんに対する不満の声が爆発!
要約は以下の通り。
・田無のガンプラを持ってくる行為は許せない
・田無のガンプラゲルググシャア専用をゲットするため母親に買いに行かせる行為が許せない
・田無がドッチボール大会で毎回のようにイの一番にアウトになるのをどうにかしろ
・田無が給食時、真っ先に牛乳を一気飲みし、後半飲み物がなくなって牛乳をさらに一本要求するのをどうにかしろ
・田無が音楽の木村先生のスカートをめくろうとする行為をどうにかしろ(一部の女子より)→それは今の議論と関係ないから触れる必要はない(全男子生徒+担任)
こんな議論が延々と繰り返され、ホームルームが押しに押しまくり、他のクラスは帰りの会はとっくに終わり、みんな帰宅するやらクラブ活動するやらしているのに、このクラスだけいまだにホームルームやっとる、という雰囲気が学校内に充満していったのです。
シャア専用ガンプラのせいで帰れない
一部の生徒からは「わたし、塾があるから帰らないといけないのに」とか、「お母さんが心配するからもう帰りたい」という当然の要望があがりだす。
もうなんなら、一部の女子は半ベソ状態なワケですよ。
しかし、当時の担任は「熱中時代」の北野先生ばりな熱血先生で空気が読めない一面もありまして、次第にヒートアップし、男子生徒の不満の声に一々反応したり、田無の話を聞いたりして、全然ホームルームが終わる気配なし。
さすがに、ほとんどの生徒が
「もういいべ」
という気持ちになり、紛糾しているのは
「シャア専用ゲルググを持ってきたけど全然反省していない田無本人」
「田無に対する不満がどうしても消えない一部生徒」
「熱血先生を演じる担任」
だけになっていた。
ガンプラ問題議論の解決に救世主あらわる!
そのうち、学校の事務職員が
「このクラス、いつまでホームルームするのかしら?」
という感じで教室を様子をのぞきに来たりした。
いい加減、もう誰かどうにかしてくれ、とほとんどの生徒が思い始めてる最中、突然、教室の前のドアが
「ピシャーーーーン!!」
という大きな音をたてて開いたのであります!
「学校におもちゃを持ってきてはいけません、以上!!」
と大声で発し、
「ガラガラ、ピシャっ!!!」
とドアを閉めたのは教頭先生。
教室は一瞬、シーンと水を打ったように静まり返り、我に帰った担任が静かにひとこと、
「今後はみんな気をつけましょう」
と言い、日直の池田さんが
「起立、礼、さようなら」
一同「さようなら」
と言ってホームルームは終わったのであります。今思い返すと、当時の日直、池田さん、ファインプレーやな(笑)
そして、後日、毎月1回配られる「学校からのお知らせ」プリントの最後の文言に
「学校におもちゃを持って来るのはやめましょう」
と、そっと書き添えられていたのは、言うまでもないw
まとめ
こんな具合に、ホームルームを超絶遅くまでやらざるを得ない原因を作った「シャア専用」
当時のプレミア感、多少はおわかりいただけましたでしょうか?(笑)
でも、この話を大人になってから同世代に話すと
「ウチの地元でも似たようなことよくあったよ」
という返答をよく聞きます。
中には「1/60サイズのシャアザク」を持ってくる強者もいたらしく、そいつは全校集会で校長先生から注意されたらしい(笑)
いや~、この手の共感は、なんだか嬉しいですね。
最後にひとつ、あやまらせてください。
今回のブログ、マジで下らなくてすみません(^_^;)
せめてアラフォー世代が少しでも共感してくれたら嬉しいです(笑)
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がく@oskgaku