ども、がく(@oskgaku)
です。
最近、HGグフの製作で、硬化した瞬間カラーパテを削りまくってます。
いくつかの金属ヤスリを使い分けてます。
その際、久しく使ってなかったタミヤの「クラフトヤスリPRO (平・6mm幅)」を、改めて使ってみたのですが・・・
これ、初心者が使う金属ヤスリとしては、めっちゃ優秀!
と思った次第。
その理由は以下3点。
- 削りカスの排出性
- 切削面が綺麗
- 削り過ぎない
削り過ぎないので、ゲート処理のヤスリがけにも重宝します。
でも、いちばんの優秀なポイントは「削りカスの排出性」。
ヤスリがけ作業において、目詰まりをサクっと取り除けるのは超重要。
クラフトヤスリPROの素晴らしさについて語るよ。
目次
なぜ金属ヤスリは削りカスの排出性が重要なのか?
「削りカスの排出性」
というと大げさに感じますが、要するにヤスリ目に詰まった削りカスが簡単に取り除ける、ということ。
これは金属ヤスリを使う上で、非常に重要な要素だと思うのです。
だって、金属ヤスリの削りカスを取り除くのって、めちゃくちゃ面倒!
削りカスが詰まる弊害
金属ヤスリの使用場面が多いのは、パーツの整形や、硬化した瞬間接着剤を削るとき。
これらを削っていると、どうしたって削りカスがでてくるワケです。
削りカスは、ヤスリ目に詰まってきます。
金属ヤスリは目詰まりすると切削力が落ちる!(これは物理的にやむを得ない)。
なので、削りカスは頻繁に取り除かなければならない。
でも、初心者の場合、金属ヤスリの扱いに慣れてないので、
削りカスが詰まってもいつまでも使ってしまう!
↓
削りカスはどんどんヤスリ目奥深く入ってしまう!
↓
スポンジや歯ブラシで擦った程度では取り除けない!
こんな状況に陥ると
「金属ヤスリ全然削れない!キッー!」
となりまして、作業を投げ出してしまう。もしくはモチベ激減!
クラフトヤスリPROは削りカスが面白いように取れる!
でも、このクラフトヤスリPRO、他の金属ヤスリと比較して目詰まりの削りカスが取れやすい!
スポンジでさっと擦るように拭いされば、あっという間にノーマル状態にリカバリー。
歯ブラシでも簡単に取れます。
ということは、
切削力速攻回復。すぐに削り作業に戻れます。
これなら、金属ヤスリ初心者でも、モチベーションが保てます。
クラフトヤスリPROが簡単に削りカスが取れる2つの理由
ではなぜ、クラフトヤスリPROは簡単に削りカスが取り除けるのか?
その理由は以下2つ。
- 波目
- チップブレイカー
なんだか全然、聞き慣れない単語ですねw
波目とは?
金属ヤスリのヤスリ目形状には単目や複目などいくつかの種類があり、それぞれに特徴があります。
複目はめちゃくちゃ削れるけどヤスリ跡は粗い、
単目はあんまり削れないけどヤスリ跡は綺麗、
とか。
私が持っている金属ヤスリはほぼ単目。
クラフトヤスリPROは波目。
この波目の特徴は何でしょう?
ツボサン株式会社の説明を引用させていただきます。
銅やアルミなどの目詰まりしやすい材質に対しての使用に適しています。
引用-使用方法・種類の説明 – ヤスリ・切削工具ならツボサン株式会社
目詰まりしやすい材質に適している=ヤスリに削りカスが目詰まりしにくい
ということですね。
プラモデルの材質はプラスチックですけども、削りカスはでますから、目詰まりしにくいヤスリはありがたいですね。
波目の曲線構造が、他の目とは違って物理的に削りカスが取りやすい、ってことかな。
チップブレイカーとは?
チップブレイカー・・・初めて聞く単語。
なので、google検索したところ、「タクミセンパイ」というwebサイトさまに、わかりやすい説明があったので一部引用させていただきます。
インサート工具において、切くずを処理するために「すくい面」に設けられている溝や障壁のことを指します。
引用-切削工具における刃先の進化とトレンド – 切削工具の情報サイト|タクミセンパイ
要するに、削りカスを排出(逃がす)するための溝なんですねぇ。
クラフトヤスリPROには、このチップブレイカーが加工されています。
これは便利だから、他の金属ヤスリでも、もっとチップブレイカー加工があってもよさそうなもの。
でも、このチップブレイカー加工、金属ヤスリを提供するメーカー側からすれば面倒な加工ですよねw
タミヤはそんな面倒な加工でも、ユーザーにとって有益な製品をだしてくれている。ありがたい。
排出性を高める機能が2つも加工されている。そりゃ削りカスが取りやすいワケです。
クラフトヤスリPROは切削面も綺麗
クラフトヤスリPRO、正直なところ切削性については、ガリガリとたくさんを削れるワケではない。
なので、パーツ整形や硬化した瞬間接着剤をガッツリ削りってサッサと終わらせたい、という場合には不向きかなと。
でもその分、クラフトヤスリPROは切削面は綺麗。
他の切削面と比べてみます。
金属ヤスリって、初めて使うときは扱いに慣れてないので、切削面はどうしても汚くなりがち。
そんなときは、機能的に綺麗に仕上がる金属ヤスリは大変助かります。
切削面の仕上がりが汚いと、綺麗にする整面が面倒ですからね。
それに、切削性についても、微美鬼斬のような切れ味はないにしても、結構削れるんですよ。
クラフトヤスリPROは削り過ぎを防げる
切削性が強くないけども、そのことで得れる恩恵がもうひとつ。
「削り過ぎない」
が挙げられます。
先述したとおり、金属ヤスリの扱いに慣れてないと、いつの間にか深く削って切削面がボロボロで汚くなってしまう、ということもあります。
でも、クラフトヤスリPROは、むしろ汚くヤスリがけすることすら難しいかも。
それと、クラフトヤスリPROの角を、よ~く見ると鋭角ではなくちょっと角度がついている。
この加工、金属ヤスリの角でえぐってしまうという、金属ヤスリの失敗あるあるも回避できる。
なので、ゲート処理のヤスリがけにはちょうど良い。
まとめ
クラフトヤスリPROは持ちやすいのも特徴。
ちょっと長めですが、しなりなどはせず、しっかりとした作りです。
安っぽい感じがせず、堅牢性を感じます。さすが世界のタミヤ製、と思ってしまう。
初心者さんでも、持った感じでキチンとした金属ヤスリだな、ってわかると思いますよ。
もし、ガンプラ製作などで初めて金属ヤスリの購入で何がよいかわからず迷ったら、タミヤのクラフトヤスリPROなら安牌ですね。
ガンプラ製作進捗やマテリアル紹介をツイート。
がく(@oskgaku)