削れないのはチョイスミス!硬化した瞬間接着剤の整形を克服した話

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がく
がく

ども、がく(@oskgaku
です。

HGグフの二の腕、瞬間カラーパテを使って改修中。

盛ったパテを削って改修します。

けど、この「削る」という作業、大変じゃないですか?

硬化した瞬間接着剤が硬くて削れなかったり、パーツの奥まった箇所が削れなかったり。

その昔、私も金属ヤスリ1本で作業してたのでそりゃもう大変でした。

でも今は、複数の金属ヤスリを使いこなすようになって、削る作業の負担がグッと減った!

金属ヤスリ3本を使い分けてます。
がく
がく

削る工程ごとに目的が違うのですから、金属ヤスリを使い分けた方が作業効率は上がりますよね。

今回はこれら3つの特徴を交えて、使い方を紹介します。

パテの削り作業で苦労している方々の参考になれば幸いです。

硬化した瞬間接着剤などはかなり硬いので金属ヤスリでの削り作業がオススメです。

注目

ちなみに、昨今の私が気に入ってるのは最後に紹介する「匠之鑢 極 雲耀(うんよう) 半丸平行単目」。ヤスリ跡が綺麗なので、パーツを傷つける心配が少ないです。不器用には助かりますw

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単目の金属ヤスリを使う理由

がく
がく

私の持ってる金属ヤスリは全て単目。削り跡が綺麗に仕上がるのが特徴です。

嫁

アンタは不器用だもんな。
複目とか、切削力強くて削り目が粗いのを使うと、汚く仕上がるもんな。

まぁ、そういうことになりますね(^_^;)

金属ヤスリ3本の使い分け工程

金属ヤスリを使った作業ですが、私の場合はこんな具合。

大まかに削る

鬼斬りを使用(スジボリ堂)

形を整える

微美鬼斬を使用(スジボリ堂)

仕上げ

匠之鑢 極 雲耀を使用(GSIクレオス)

それぞれの工程で目的に合わせて金属ヤスリを変えてるので、作業もスムーズ。

がく
がく

昔は上記作業を1本の金属ヤスリでやってたのだから、そら失敗もするわな。

大まかに削る(鬼斬り)

こちら、HGグフの二の腕。瞬間カラーパテを盛って二の腕を太く見せる改修中。

この盛り付けた瞬間カラーパテ、まずはポコっと尖った箇所など大まかに削る作業です。

使う金属ヤスリはスジボリ堂の

ハンディ鉄ヤスリ 二代目 鬼斬(おにぎり) 細目

特徴

  • 切削性抜群
  • 手のひらサイズで力が入れやすい
  • 削りカスも簡単に取れる

注意点

  • 使いこなすのに要経験?!

二代目鬼斬り細目、硬化した瞬間カラーパテが、面白いくらいにガリガリと削れます。

パーツや硬化した瞬間接着剤を削った跡、ヤスリ目を見れば一目瞭然。

びっしりと削りカスが入ってます。

手のひらで握る感じの持ち手構造、これが力も入れやすく操作性が高い。

この持ち方も切削性を高めている要因かと。
がく
がく

この持ち手感覚での作業、これが鰹節削ってるみたいで作業しやすいんです。

不器用さんでも、たくさん削りたいときのオススメ。

ヤスリ目の幅について

切削性が高い=削り跡は粗い

というのがヤスリの道理。

切削性を高めるには、ヤスリ目の間隔が広い・深い、ということです。

ヤスリには目の種類の他に、目の粗さがあります。

溝と溝の間隔が広いものほど溝が深く、研削は早いが研削表面は荒れます。

引用-使用方法・種類の説明 – ヤスリ・切削工具ならツボサン株式会社

また同じ目の粗さでも、ヤスリのサイズに比例して粗さが変わります。

下の数は、1㎝間のヤスリ目の山数です。数が少ないほど粗い。

引用-使用方法・種類の説明 – ヤスリ・切削工具ならツボサン株式会社

ヤスリ目の間隔が広いと、削り跡はどうしても粗くなる。

だがしかし、二代目鬼斬りは切削性が高いのに削り跡も案外綺麗。

何故かといえば、職人さんが1本1本目立てしてるのだとか!

日本のヤスリ職人が1本1本目立てした単目ヤスリ。

刃物のような鋭いヤスリ目を何本も並べることで最高の切れ味を実現。

引用-スジボリ堂:二代目鬼斬り
がく
がく

私の感覚としては、削り跡に粗さは感じないですよ。

そして、ピッチ目の幅が広いので、削りカスが目詰まりしにくい。

スポンジで擦るだけで簡単に落とせます(これ、長時間作業では結構大事な要素)。

二代目鬼斬り使用上の注意点

この二代目鬼斬りを使う上での注意点としては、削る作業に相応の慣れが必要、ということ。

切削力抜群なので、削りすぎちゃうとか、削り跡が汚くなっちゃうとか、ですかね。

それとヤスリ目が斜めに配列されているので、慣れてないと削るときに横滑りしそうになります。

使い始めたころ、ヤスリがけ時に横滑りした記憶。
がく
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これを防ぐためには、ヤスリがけの際の力の入れ具合にちょっと慣れが必要かと思いますね。

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形を整える(微美鬼斬)

大まかに削ったあと、形を整える際には、これまたスジボリ堂の「微美鬼斬 平」を使ってます。

特徴

  • 切削力抜群
  • 細いので余計な箇所を傷つけない
  • 削りカスが簡単に取れる

注意点

  • 細いのでえぐってしまうかも
  • 削れる幅が少ない

鬼斬りを細くしたのが微美鬼斬、と思ってもらってもよいかと(名前に鬼斬が入ってるし)。

細いからと侮るなかれ。切削力は強力!

微美鬼斬、横から見ればヤスリ目の深さがわかります。

こんだけミゾが深ければ、パーツなどに食い込んでしっかり削れるのも納得。

ヤスリ目の間隔は二代目鬼斬りよりも狭い。

ヤスリ目のピッチ幅が細ければ、ヤスリ跡も綺麗に仕上がる。

ヤスリ目が斜めに彫られてますが、幅が細いので二代目鬼斬りのような横滑りはほぼなし。

そして、細い分だけ小回りが効いて動かしやすいのでサクサク削れる!

がく
がく

何より嬉しいのは、細さを活かしてピンポイントで削れること。

パーツの奥まった箇所とかね。

あとは瞬着接着剤の膨らんだ箇所だけ削れたりとか。

ピンポイントで削れるもうひとつのメリットとして、余計な箇所を傷つけない、というのもありますね。

そして、メンテナンス性も優れている。

切削力の強さの特徴であるピッチ目幅が大きい、ということで削りカスも取りやすい。※スポンジで擦ればあっという間に削りカスが取れます。

微美鬼斬を使う上での注意点

注意すべき点として、細くて鋭利なので、ヤスリがけの際に、角でえぐってしまうかもしれない、ということ。

ヤスリの角でグリっとね。

あとは削れる量が少ないこと。まぁこれは、細いので仕方ないですけどね。

がく
がく

私、この「微美鬼斬 平」の使用頻度はかなり高いです。
細いのに切削力あるので、非常に重宝します。
硬化した瞬間カラーパテをなんなく削りますからね。

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仕上げ(雲耀)

最後です。仕上げに使ってるのがGSIクレオスの「匠之鑢 極 雲耀(うんよう) 半丸平行単目

切削力は強い、なのに、これまた削り跡が綺麗。

特徴

  • 削り跡が綺麗
  • 初心者で使いやすい
  • 仕上げに最適

注意点

  • 切削性は普通
  • 削りカスが取り除き辛い

大まかに削ったあと、形を整えるのに使ってます。

微美鬼斬りで削った跡に・・・。
雲耀で仕上げ。

このヤスリのよいところは、削り跡が綺麗なこと。

鬼斬りなどと比較すると切削力は落ちますが、その分、削り跡は綺麗という具合。

その理由は単目かつ、ヤスリ目のピッチ跡が狭いため。

やすり目を鬼斬りと比較。雲耀の方がヤスリ目のピッチ幅はかなり細かい。
微美鬼斬との比較。やはりピッチ目は雲耀の方が細かい。

ピッチ目が狭い(細かい)と切削性は落ちますが、削り跡は綺麗に仕上がる、というのがヤスリ道具の道理。

そして何より、私がこの雲耀を気に入ってる理由は

がく
がく

削りすぎてパーツを傷つけてしまう、という失敗が少ないこと。

これ、老眼の不器用オッサンには、本当に助かりますw

不器用な同志諸君には、オススメな逸品ですw

裏面は半丸なので、ピンポイントで削ることも可能。逆Rの曲面もヤスリがけできる。

そして、

削り跡が綺麗に仕上がる=深くえぐるような削り跡もつきにくい

という道理で、初心者にも扱いやすいのが嬉しいですね。

雲耀を使う上での注意点

注意点としてはピッチ目が狭い細かいので、長時間使ってると削りカスが詰まってきます。

そうなると、ピッチ目が細かい分、削りカスはスポンジで擦ったくらいでは落ちない・・・。

なので、私はまち針シャープペンを使って詰まった削りカスをチマチマ落としてます。

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まとめ

硬化した瞬間接着剤を削る、という作業を始めたばかりの頃、金属ヤスリの特性をキチンと理解してませんでした。

なので、最初の粗削り段階で、仕上げの金属ヤスリ使って

全然削れない!

と躍起になってガシガシ削って、余計な傷を増やしたり。

または、逆パターンで、仕上げ段階のときに、粗削り用金属ヤスリを使って粗いヤスリ跡にしちゃったりとかね。

そんな失敗を減らすには、金属ヤスリの特徴を理解して使うのが大事、ですね。

それは、作業効率向上にも繋がります!

がく
がく

今回の3本の金属ヤスリレポート、これから金属ヤスリ導入を検討している人の参考になれば幸いです。

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がく(@oskgaku