ども、がく(@oskgaku)です。
スジボリの道具って色々あってどれを使っていいのか迷いませんか?
私は4種類のスジボリ道具を持ってます。今回はこれらを比較してみました。
何故、今更こんなことをしているかというと、久々にMr.ラインチゼルを取り出して使ってみたところ思いの外?いや、やっぱり便利!
※Mr.ラインチゼルの紹介は最後に記載してあります。
もっと活用しまくればよかった。これから大活用するよ。
せっかく4つもスジボリを持っているのだから、改めて特徴をよく理解して、ケースバイケースで使い分けます。
そして、今回の比較が、これからスジボリの購入を検討している方々の参考になれば幸いです。
目次
皆大好きスジボリ道具!BMCタガネ
良い点
- 切削力最高
- 仕上がりシャープ
- 手に持って作業しやすい
- 角度が甘くても彫れる
イマイチな点
- ちょい高価
- 入手し辛い
私がメインで使ってるBMCタガネ。
スジボリといえばコレ、というくらい有名ですよね。
切削力は抜群。
彫ったフチの仕上がりも綺麗(毛羽立ちが少ない)。
彫る角度が多少甘くても彫れる(線に対してキッチリ平行でなくても彫れる)。
使っていて、何の不自由も感じない。
上級者から初心者まで、使って損なしの逸品ですよね
だったらもう全員これ使えや。
極論すぎる(^_^;)
入手がちょいムズなBMCタガネ
使って損なしの逸品なBMCタガネですが、それなりに残念なことも。
やっぱりちょい高価。そして入手しづらい。
私が購入した6年くらい前はシレっとネットでも店頭でも購入出来たのです。
当時は、今みたいに入手困難ではなかったんですよねぇ・・・。
と言いつつも、昨今はまた買いやすくなってきた状況に戻りつつある、のかもしれない(2023年10月22日)。
BMCタガネは持ち手不要が嬉しい
BMCタガネは持ち手がないので小さいパーツを彫るときなどにも小回りきいて彫りやすい。
私は手が小さいので、持ち手不要なBMCタガネは作業がスムーズです。
それに、持ち手がない分軽いしね(←これも何気に大きなメリット)。
あと、持ち手を用意しなくてイイのでそのぶん、BMCタガネ自体のお値段はさほど高価ではないかもしれないですね。
初心者にオススメ!スジ彫りカーバイト
良い点
- 店頭やネットでお求めやすい
- お値段も良心的
- ラベルが見やすい
- 切削力・仕上げはソコソコ
イマイチな点
- コロコロ転がる
- ピンバイスが必要
- 角度が甘いと彫れない
ファンテックのスジ彫りカーバイト。
正直なところ、めちゃくちゃに目立った優れた点はないw
でも、逆に、
目立つ欠点もなし!
むしろコレが最大のメリット♪
ネットでも店頭でもサクッと購入出来る。
それって、これからスジボリを始めようとしている人にはありがたい。
ラベルも見やすいし。
スジ彫りカーバイトに持ち手は必須
ちょい残念なのは、ピンバイスなどの持ち手が必要。
でもね、切削力もあるし仕上がりも相応に綺麗だし。
初心者の「最初のスジボリ道具」としては最適ですよね。
曲線・曲面ならおまかせ!ラインスクライバーCS
良い点
- 入手しやすい
- カーブや曲面が彫りやすい
- 刃の裏でキサゲ掛け出来る
イマイチな点
- 鉤爪状なので最初にブレやすい
- 鉤爪状なので均等な深さで彫りづらい
ラインスクライバーCSは、曲面などをスジボリするときに便利。
彫る線に対して手首の角度が多少甘くても、彫り進めることが出来る。
これ、不器用には非常にありがたい。
密かに便利なキサゲ掛け機能
あと、刃の裏でキサゲ掛け出来るので、ゲート処理や硬化した瞬間接着剤を削ったり、合わせ目のムニュを削れたりする。これが非常に重宝するのです。
鉤爪形状のメリットとデメリット
さて、ラインスクライバーCSと、このあと紹介するMr.ラインチゼルの刃先形状は鉤爪形状。
この鉤爪形状にはメリットとデメリットがハッキリわかれる。
メリット
- 深く彫れる
- 深く彫れるので作業時短
- 仕上がりのフチはビシっとシャープ
デメリット
- 最初の彫り始めが失敗しやすい
- 均等の深さに彫りづらい
深く彫れて、ビシっとシャープに仕上がるの非常にありがたい。
だがしかし、その形状の特性故に、彫り始めの箇所でズレたりしちゃう。
それと、彫っているとどうしてもスジボリの最初と最後の深さが浅くなってしまう。
鉤爪形状のスジボリは、そんな特性もありますから、慣れるまでにちょい経験が必要。
でも、慣れちゃえばこんなに便利なスジボリ道具はない!
私は、このラインスクライバーCSを活用しまくっておりますよ。
詳細は過去記事にて!
ビシっとシャープなスジボリが彫れる!Mr.ラインチゼル
良い点
- 切削力最高
- 仕上がりビシっと決まる
イマイチな点
- 鉤爪状なので引っ掛かる
- 持ち手の取り替え面倒
- サイズがわからない
Mr.ラインチゼルの特筆すべて点はその切削力。
この鉤爪形状の刃先が、1回のストロークで深く彫れる。
削りカスを見るとよくわかる。
彫ったあとの仕上がりもビシっと綺麗。美しい。
Mr.ラインチゼルは上級者向け?
でも、その素晴らしい能力と引き換え?に少し取り扱いが難しいです。
鉤爪の形状のため、最初の彫り始めが引っかかる感触でやりにくい。
そして、線をきちんと彫るためには、刃先を真っ直ぐに合わせる必要があります。そうしないと、線がズレてしまい、彫りにくくなります。
ムリに彫り進めようとすると、刃先がパキっと折れてしまう。
Mr.ラインチゼルの持ち手はどうすればいい?
使い勝手の面でもちょい残念なことがあります。
刃先をセットするための持ち手が必要ですが、この持ち手だけでの販売はされてないんです。
つまり、異なる刃幅のサイズを購入する際には、都度、持ち手も一緒に買う必要があります。
持ち手一本でエエやろが。刃先を都度交換しろ。
そりゃそうなんですけども、その交換が結構面倒くさい。
刃先をペンチやプライヤーで抜かなければならない。
※刃を柄から抜く時はプライヤーなどを使用して下さい。刃を素手で抜くと指を切る恐れが
あります。
Mr.ラインチゼル | 彫刻 / 切削ツール | ホビー用工具 | GSI クレオス Mr.HOBBY
なので、やっぱり刃先サイズごとに持ち手は欲しい・・・。
コスパ悪し・・・。
ですが、純正の持ち手でなくてもいいのならば、100均アイテムで代用可能!というのをフォロワーさんに教えてもらいました。
でも、やっぱり専用の持ち手の方が、私は彫りやすい。
あと、刃先にサイズが記載されてないので、シンプルにサイズがわからないというね。
Mr.ラインチゼルのデメリットばかりを挙げてしまいましたが、一度のストロークで深く、そして綺麗に彫れるという点は、その最大のメリットで非常に便利!
先日、久々に取り出して使ってみたのですが、こんなに便利なスジボリ道具は貴重です。
初心者向きではありませんが、使いこなせると恐ろしく便利なスジボリです。
過去にレビュー記事を書いてますので、興味のある方は参考にしてください。
まとめ
結局、どのスジボリ道具を使えばイイんじゃ?
初心者はスジ彫りカーバイトがオススメ。
Mr.ラインチゼルは特徴をよく理解してから使うのがよいですね。
Mr.ラインチゼル以外は、どれ使ってもさほど問題ないだろうと私は思ってます。
でもMr.ラインチゼルだって、飛行機などのパネルラインを彫り直す場合はラインチゼルのような鉤爪状の方が深く彫れて便利。
結局は、スジボリ道具の特性を理解した上での使い分けですよね。
雑誌やネットを見てると、プロの人でもスジ彫りカーバイト使ってたりするし。
そんなことで、自分に合ったスジボリ道具を見つける参考として、今回の比較記事が一助になれば幸いです。
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がく(@oskgaku)