薄吹き×光沢クリアーで実現!エアブラシ塗装のザラザラ塗膜を防ぐ4対策

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がく
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ども、がく(@oskgaku
です。

エアブラシ塗装、ザラザラな塗膜に仕上がってしまうこと、ありません?。

HGゲルググ
ザラザラな残念塗膜。

よくやってしまうこの失敗、アレコレと対策して、今回のヒトカゲは綺麗な塗膜に仕上がった♪

フラットで綺麗な塗膜に仕上がった。

美しく綺麗な塗膜に仕上げるため、施した対策は以下4つ。

  1. 塗装前にパーツを整面
  2. 塗料をキッチリ撹拌
  3. 希釈配合に注意
  4. 光沢クリアーを混ぜて希釈

光沢クリアーを混ぜて希釈、これが特に効果的♪

がく
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黄色とかオレンジ、あと白。明度が高い色の発色には効果的(それこそガンダムとかね)。

今回はザラザラ塗膜を回避して、フラットで綺麗な塗膜に仕上げるために施した対策のレポート。

エアブラシ塗装がザラザラ塗膜になってしまう原因は?

ザラザラ塗膜になってしまう原因、ケース・バイ・ケースだと思うのですが、私の過去の失敗は以下(他にも色々あるけど、主なのはこれら)。

  1. 塗装する前のパーツがザラザラ
  2. 撹拌が不十分
  3. 希釈配合が濃い
  4. 厚吹してしまう

で、これらを回避するために施した対策が、冒頭で紹介したこれら。

  1. 塗装前にパーツを整面
  2. 塗料をキッチリ撹拌
  3. 希釈配合に注意
  4. 光沢クリアーを混ぜて希釈
がく
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各原因の詳細は、後述していきます。

塗装前にパーツを整面

今回製作したのはポケモンプラモコレクション クイックのヒトカゲ。

合わせ目を消してから、パーツ全体をヤスリがけ。

全体をヤスリがけした状態。タミヤセメントに顎を乗せてるのは固定して撮影するため。かわいいから許して。

綺麗な塗膜にはヤスリがけ整面が必要な理由

何故に、パーツ全体をヤスリがけして整面するのか?

ガンプラをはじめとするプラモデルのパーツたち、実は案外デコボコしてる。

目視では気づきにくいかも。目を閉じて触ればわかる?!w

加えて、目に見えない汚れも付着している。

それらを解消するため、パーツ全体をヤスリがけしてフラットに。

がく
がく

フラットなパーツに対して塗装の方が、綺麗に仕上がる。

下地がデコボコだと塗装しても、デコボコで見た目は悪い。下地が汚いと塗料の食いつきも悪いしね。

今回のヒトカゲは、パーツ自体が大きいので念入りに600番→800番でヤスリがけした次第。

ヤスリ全体で均一に力をかけられる。ラクで綺麗に整面できる。使わない理由は何なのか?w
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プラモデル、一皮むけると見違える。

がく
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上級者の場合、400番のヤスリがけ跡でもサーフェイサー吹き付けてで消えてしまうとか(ヤスリがけが上手なんですよね)。
私には、まだそのテクニックはないですw

対策1)塗料をキッチリ撹拌

整面はパーツに対しての下処理。

今度は塗料の下処理。

大事な大事な塗料の撹拌。

塗料瓶の中身、これは死ぬほど撹拌(かき混ぜる)しなければイケない!

がく
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私、エアブラシ塗装を始めた頃、これを疎かにして塗装が失敗していた。

適当に瓶を振って撹拌終わり。それだと塗料の顔料が偏りがちなんです。

この状態で希釈しちゃうと、例えば希釈の一般的な配合、

塗料1:薄め液2

でも濃い目だったりする・・・。

エアブラシ塗装を始めたばかりのとき、

雑誌に書いてあったとおり1:2の配合で希釈してるのにうまく吹けない!WHY?

という具合で混乱していたw

がく
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撹拌は瓶を振った程度ではダメってこと。
攪拌棒を使ってしっかりと塗料瓶の中身をかき混ぜないと。

撹拌は絶対に専門道具を使う!

当初、割り箸で撹拌していた。

結果、割り箸のカスが入ってしまった!残念!

割り箸での撹拌は絶対NG。

オススメはタミヤの調色スティック。

ネットでも店頭でも買いやすい。
がく
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撹拌には絶対、調色スティック!

最強撹拌マシーン登場!

嫁

手で撹拌とか、面倒くさっ!

そんなモノグサさんは
プラモ向上委員会のボルテックスターラーTurbo
を使うという手もある。

がく
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調色スティックで軽く撹拌したあと、ボルテックスターラーを使えば盤石。

というか、コレ使うと作業効率が劇的に上がる!

ボルテックスターラーTurbboで撹拌しておいて、調色スティックを拭く

みたいに作業を同時並行で進められる。

片手でベギラマを押し返しつつ片手でキアリー、くらいの作業効率(マトリフ)。

ともかく、思った以上に作業が捗る。対費用効果としては十分過ぎる。

これは買って本当によかった。

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古い塗料に注意

古い塗料はドロドロになっている。

塗料の溶剤が揮発しちゃってるのよね、きっと。

古い塗料だと、瓶の底をえぐると塊がでちゃうことも。こういうの、本当は使わない方がよい。

こんなこともあった。

こうなると、「1:2」のところを「1:4」とかで希釈しないとイケない。

がく
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そのコントロール、難しいんだよね。要経験。

希釈コントロールのハードルを下げるためにも、撹拌はしっかりやって、古い塗料はなるべく避けるのが無難。

対策2)希釈配合に注意

パーツ、塗料、ともに下処理は万全。

次はエアブラシ塗装の本丸、希釈。

今回は

塗料1:薄め液2.5

くらいを心がけた。

今回使用したオレンジプロユースシンナー

下処理をキチっと施した結果、ザラザラ塗膜を回避してフラットな塗膜に。

「なんて美しい塗膜かしら」と51歳オッサンが思わずオネェになるほどの平滑塗膜。

もっとも失敗しがちな「希釈」

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いやだがしかし、塗料と薄め液の希釈ってのはエアブラシ塗装の中で、もっとも「失敗しがち案件」、だと自分は感じている。

過去の私がよくやらかした希釈失敗、例えば

塗料1:薄め液1

これだとやっぱり濃い目。ザラザラ仕上がりになってしまった。

冒頭でだしたゲルググの足。触ればわかる、ザラザラのやつやん。

ならばと思い、今度は薄めに以下の具合で希釈してみる。

塗料1:薄め液3or4

これだと薄すぎて垂れてくる。

これらの要因はここまで書いてきた通りのこと。不十分な撹拌、古い塗料、等々。

なので、やっぱり基本な

塗料1:薄め液2

ぐらいが安牌。

でも、私はビビリなので、

塗料1:薄め液2.5

がく
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私はこれくらいの希釈度合いだと、なんやかんやで一番失敗が少ない♪

計量スプーンで希釈配合を完璧に

とはいえ、希釈の配合具合がわかったとしても、そもそも

塗料1:薄め液2.5

はどうやって計量すればいいのか?

目分量とかムズくね?

という場合に便利なのが計量スプーン。

これは1ccから計量できるので

塗料1cc:薄め液2cc

というような計量ができる。便利。

がく
がく

私はこれを使うことで、希釈の失敗を大幅に減らすことができた♪

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下処理もバッチリだし、希釈配合も理解したし、これでかなり失敗を減らせる!

さらにもうひと工夫。

光沢クリアーを加えた希釈ならば、イイ塩梅のサラっとした美しい塗膜に仕上がる(後述)

対策3)下地のサーフェイサーについて

さて、いよいよ塗装。

ヒトカゲはオレンジに塗装。

でもその前に、サーフェイサーで下地塗装をする。

さっさと塗装したい衝動にいつも駆られるけど、やっぱり大事な下地塗装。

というのは、サーフェイサーを吹き付れば、下地の細かな傷を隠して、平滑に整えてくれる(絶対、ではないけど)。

それに、発色もよくなる。

黄色塗装なら、下地を白やピンクにしておけば綺麗に発色するよね。

もっとえいえば、塗装具合がわかりやすいのも助かる。

例えば、今回のヒトカゲだと成形色はオレンジ。

そこにオレンジを吹き付けると塗装できてるんだかできてないんだか、よくわからん(塗装残りはカッコ悪い!)

なので、下地に白のサーフェイサー吹き付けておいてオレンジ塗装。塗装具合がわかりやすい。

要するに

  • オレンジ発色
  • オレンジ塗装の視認性向上

が必要だったので白のサーフェイサーを吹き付けた次第。

がく
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ただ、このサーフェイサー塗装でザラザラにしちゃうと、このあとのオレンジ塗装もザラザラになりがち。

サーフェイサーは粒子大きめなので、特にザラザラになりがち。

なので、希釈は前述の通り

塗料1:薄め液2.5

くらいで。なんなら

塗料1:薄め液3.0

でもいいかもしれない。

対策4)光沢クリアーを混ぜて希釈

ここからが今回のメインイベント。

オレンジみたいな彩度の高い色(明るい色)は発色させるのが難しい。やってみるとわかる。

ホワイト下地にオレンジを吹き付けても、最初はイメージしているオレンジに塗装できない。

薄いオレンジになってしまう。

仕方ない、厚めに吹き付けるか

となる。

がく
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これがザラザラ塗膜の原因なんだよね。

それを回避するには、

「塗料1:薄め液2.5」×3

を厚吹きしないように吹き付ける、とかですね。

嫁

それ、結局は塗膜が厚くなるやないか。

ザラザラは避けられんぞ。違うんか?

がく
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なので、吹き付けるたびに、光沢クリアーを混ぜていきます。

この手法については有澤 浩道さん(@soumoutoku1982)の著書、

脱ビギナー!ガンプラ製作+4ステップ

で学びました。

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ガンダムのように白で塗装する場合、何度か重ね塗りしないとイケない。

その場合、光沢クリアーを混ぜていく、ということが書いてあり、なるほど!と膝を打った次第!(←昭和!)。

また、有澤さんはXでも補足アドバイスコメントをいただきました!神!超感謝です。

光沢クリアーは目分量

嫁

光沢クリアーはどれくらい入れればエエんや?

がく
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正直なところ、これは目分量でやってます。

例えば今回の場合、ヒトカゲのオレンジを発色させるための希釈手順は以下。

★1度目
塗料1:薄め液2.5

★2度目
塗料1.0:薄め液2.5:光沢クリアー0.5

3度目
塗料1.0:薄め液2.5:光沢クリアー1.0

上記はあくまでイメージですが、光沢クリアーをちょっとずつ混ぜていく。

ついでに、薄め液もちょっとずつ増して、混ぜていくとザラザラ塗膜が防げる。

艶消しも同様に光沢クリアーを混ぜる

艶消しはスーパースムースクリアー、光沢はスーパークリアーⅢ

最後の仕上げも同様。(むしろこっちの方が大事かも)

いきなり濃い目で吹き付けると、せっかく綺麗なフラットに仕上げた塗膜が台無しになる。

私の手順は以下。

★1度目
艶消し塗料1.0:薄め液2.5

がく
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1度目はパーツとエアブラシとの距離をちょっと離して、

ちょいザラ具合の仕上がりをイメージ。

★2度目
艶消し塗料1.0:薄め液2.5:光沢クリアー0.5

★3度目
艶消し塗料1.0:薄め液2.5:光沢クリアー1.0

まぁここれも実際は目分量w

最後の艶消しは、ザラザラなパーツに吹き付けるとザラザラ具合が増す。
なので、やっぱりフラットで平滑な塗装でパーツを仕上げるのは大事!

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まとめ

最後の光沢クリアーをどのくらい加えるか?は目分量と書いたけども、

エアブラシ塗装においては

これくらいの希釈具合だとこうなる

というのを実感し、トライ・アンド・エラーを繰り返していくしかないのが実情かと。

がく
がく

要するに、要経験。

冒頭に記載した以下4つ。

  1. 塗装前にパーツを整面
  2. 塗料をキッチリ撹拌
  3. 希釈配合に注意
  4. 光沢クリアーを混ぜて希釈

私はこれを常に心がけるようにしてエアブラシ塗装してます。

結果、失敗はかなり減らせてる♪

エアブラシ塗装を始めたばかりで、塗膜の仕上がりがイマイチで悩んでいる人がいたら、今回の記事を参考にしていただけると幸いです。

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がく(@oskgaku