
ども、がく(@oskgaku)
です。
ガンプラの水転写デカールを綿棒で貼り付けるとき、位置がズレちゃいませんか?
とはいえ、綿棒で押さえつけないと、水分も吸収できないしなぁ。
何かエエ方法はないものか?
その悩みを解消してくれたマテリアル、その名もヒートガン!
▲このマテリアル、わずか1000円台で入手可能。
※2025年3月3日追記
私が購入したヒートガン、Amazonでは販売終了しているご様子。でも類似品は多数あって、それらでも十分使えるかと思います(小型で300Wもあれば十分)。
このマテリアルのおかげで、デカール貼り付けの悩みは速攻解消!
今回は不器用老眼オッサンが、水転写デカール貼りの悩みを解決した話。

このヒートガン、老眼おっさんにも大変ありがたい道具なのです。
目次
水転写デカールを抑えるときにズレる理由

水転写デカールをパーツに乗せて、
「イイ感じの位置に乗った!あとは密着!」
と思って綿棒なんぞで抑えつけようとすると、ズレるw
何故ズレるのか?
それは
余計な水分が多いからズレる。
だったら余分な水分を、筆とかで吸い取ればいい。
でも現実はそう上手くイカンのです。

結局、水転写デカールに触れるとズレちゃうのよね。
一冊の本から学んだヒートガンの最善な使用方法
私がこの問題の解決策を見つけたきっかけは、最近手に入れた一冊の本、「深掘り解説 SOF式オートモデル製作術」。
この本によれば、SOF氏は水転写デカールを貼る際にヒートガンを活用しているようです。
ヒートガンの使用で、デカールを直接触らずに固定できるご様子!
これを知った私、早速ヒートガンを購入!w
▲ヒートガンは温風(熱風)を発生させるだけのシンプルな機器。特別高性能なものを選ぶ必要はナシ。
これを選んだ理由は、SOF氏が本で使用していたと思われるのと同じモデルみたいなので。
SOF氏の本にはヒートガンを使ったデカール貼り付けの詳しい手順も記載されていたので、それを参考にデカールを貼ってみることにしました(詳細な手順は本でご確認ください)。
水転写デカール貼りにオススメなヒートガン機種
まず、ヒートガンの機種選び。
先述したとおり、私はSOF氏の本を読んでこのヒートガンをポチりました。
で、使ってみて感じたのは、
「1000円台程度のヒートガンで十分だな」
ということ(なので、SOF氏も1000円台のを使ってたと推測)。
1000円台で手に入る300wのヒートガン、水転写デカールを密着させるためには十分な熱量を持っています。

むしろ、その程度のスペックで十分。いや、これでもオーバースペックかもしれない。
オーバースペックかも?な理由は、熱風を直接近距離でデカールに当てるとデカールが縮んだり変形してしまう可能性アリ。
一般的なドライヤーが1200wくらいですから、水転写デカールを密着させるには300wでも十分過ぎますね。
しかも、その程度のことしかやりませんから、1000円台の製品で十分事足ります。
2段階調温機能とか、強力温風の製品もあるけれど、水転写デカール貼りにはそこまで必要ないもんね。
デカール貼り付けが超簡単!ヒートガンのオススメな活用方法!
水転写デカールの位置決めと微調整は完了し、いよいよ最後の固定位置への貼付け!という段階で、ヒートガンの出番です。
綿棒などでデカールをゆっくりと押し付けて密着させることが一般的ですが、ここで発生するズレが課題でした。
そこでヒートガン。
このヒートガンはとてもシンプルで、一つだけのスイッチで操作します。
▲スイッチを入れると、たちまち熱風が吹き出します。
送風口近くで手を当てると、その熱さが伝わってきます。
デカールから約10cm離した位置から約5秒間、熱風を当てて水分を取り除き、しっかりと密着させます。
▲近づけ過ぎると、パーツもろとも変形しちゃうので注意!
この熱風で余分な水分をとばして(蒸発させて)、ほぼ密着。
このあとの仕上げ、綿棒での抑えつけでもズレることがほとんどなくなりました。
ズレない密着の最終作業は綿棒の活用
ヒートガンによる温風効果は、期待以上の結果をもたらしてくれましたよ♪
これのおかげで、最終段階の密着作業は水転写デカールがずれることなく、スムーズに行えました♪
▲これまでの苦労は、一体何だったのでしょうかw
ここで重要な道具となる綿棒、タミヤなどのプラモデル専用のものを使用するのがオススメ。
その理由は、綿棒の繊維がデカールに付きづらいから。

一般的な100均の綿棒は水を含むと、繊維がすぐに解れてしまう傾向があります。
密着作業においては、綿棒を水に浸した後、ギュッと水分を絞り出してからデカールを押さえつけると、イイ感じの密着が得られます。
水転写デカール貼り付けの作業効率を爆上げするマテリアル4選
ここからは、ヒートガン以外で水転写デカール貼り付け作業に便利なマテリアルの紹介。
水転写デカールの貼り付け作業は手間がかかるもの。
その作業効率を上げるためにヒートガンは超有効なワケですが、それ以外にも便利なマテリアルがあります。
私が水転写デカールの作業効率を上げるために導入して超有効だったモノを3つ紹介です。

これらはマジでオススメ!
1選)QUICKトレイ
水転写デカールを台紙から剥がす、などの作業についてはプラモ向上委員会のQUICKトレイが便利。
2選)高精度パワーピンセットショットタイプ
私が使うピンセットは、「高精度パワーピンセットショットタイプ先細」(ゴッドハンド製)。
このピンセットの優れた点は、先端部分がショットブラスト処理と呼ばれるザラザラした加工が施されているため、デカールが水に濡れていても滑らずにしっかりと掴めること。
※使用後は必ず水分を拭き取るようにしています。サビの原因になるかもだし。
100円ショップで手に入るピンセットでも作業は可能ですが、正直やりづらい(精度が低いので掴みづらい)。
この高精度ピンセットを使うと、デカールをスっと掴めてスッと離せる。労力が圧倒的に軽減されます(特に不器用さんはw)。
3選)余分な水分を押し出すために筆を短くカット
これついては100均などの筆もよいかと。
便利なマテリアル、というよりは活用方法かなと。
筆を短くカットする、というのがポイント。
不器用人間の私には大事なポイントw
当初は、
「筆をカットする必要もないだろう」
と考え、面倒なので筆のカットは特に行わず、そのまま使用していました。
しかしこれ、何となく使いづらさを感じてきました・・・。
そこで、先ほど紹介したSOFさんの解説本に従い、筆を短くカットすることに。
結果、これが大成功w
デカールを大きく動かすことなく、筆を軽くなぞるようにするだけで、余分な水分を適量押し出すことができるようになったのです。

筆の毛が長すぎると、コントロールが難しくなるということを、今更ながら理解しました。
4選)水転写デカールの位置決めは爪楊枝が秘密兵器!
これもマテリアルの活用方法。
水転写デカールの位置調整には、傷つけるリスクが低い爪楊枝がオススメ。
▲特にガンプラの場合、小さなデカールが多いので、爪楊枝の精密な操作が非常に有用♪
まとめ
今回、ヒートガンの活用で水転写デカールの密着貼付け作業精度が向上しました。
これも「深掘り解説 SOF式オートモデル製作術」のおかげです♪
この解説本、私的には参考になる内容が盛りだくさんです(全くのエアブラシ初心者さんだと、ちょっとわからない用語とかもあるかも)。
今回のヒートガン活用の水転写デカール貼付けが、私と同じように不器用がゆえに困っている人の参考になれば幸いです。
※2025年3月3日追記
私が購入したヒートガン、Amazonでは販売終了しているご様子。でも類似品は多数あって、それらでも十分使えるかと思います。
ガンプラ製作進捗やマテリアル紹介をツイート。
がく(@oskgaku)