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エアブラシ塗装していると、パーツの奥まった箇所などが塗装出来てなくて悩むことはありませんか?
▲凹み部分とかは非常に塗装しづらい。
奥まった箇所を無理に塗装しようとして、エアブラシを近づけると塗料が溜まって垂れてしまうとか。
でも、そんな悩みは口径の細い0.2mmを使えば解決!
▲奥まった箇所も綺麗に塗装出来ました。
▲私が使用している0.2mm口径はタミヤのスプレーワーク HG トリガーエアーブラシ スーパーファイン。
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0.2mm口径を導入したことで、エアブラシ塗装の作業効率性が大幅アップ。
パーツの奥まった箇所をサクッと塗装。

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目次
エアブラシの口径とは
そもそも、エアブラシの「口径」とは何なのか?
過去記事でも書いてますが、改めて説明。
▲口径とはエアブラシの先端、塗料が噴射される箇所の内径。
エアブラシでよく使われる口径、一般的には以下の3種類。
- 0.2mm
- 0.3mm
- 0.5mm

エアブラシの口径の違いについて
口径の違いによるエアブラシの用途は、概ねこんな具合。
初めてエアブラシを購入する人は、0.3mm口径を選んでおけばまぁ間違いないかと。
広範囲を塗装するとき、粒子の大きな塗料を塗装するとき(サーフェイサーやメタリック)は0.5mmが便利です。
エアブラシ口径は使い分け!0.5mmなら初心者でもサーフェイサーを楽々塗装
オススメな0.2mm口径エアブラシの選び方ポイント
0.2mm口径のエアブラシを活用することで、パーツの深い部分や細かい凹凸にも簡単(他の口径と比較すれば)に塗装が可能です。
では、この0.2mm口径のエアブラシは、どのような製品を選べばよいのでしょうか?


まず初めての方や経験が浅い方は、模型専門メーカーであるタミヤやWaveの製品を選ぶのがオススメ。確実な品質が期待できます。
最近ではアマゾンなどで数多くのエアブラシが販売されており、中にはお手頃な価格のものもたくさん存在します。
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安価なエアブラシでも、一定の塗装性能が得られるとは思います。
ただ、その品質が一定とは限りません。
そのあたりのことは、過去記事で語ってますので参考にしてください。
タミヤのパワーコンプレッサーが最高すぎる!充電式との比較で驚愕したエアブラシ塗装の差
もし予算が許すなら、私のオススメは以下の2要素。
- トリガー式
- アルミ製
トリガー式のエアブラシは腕や肩にかかる負担が少なく、長時間の作業には理想的です。
さらに、軽量なアルミ製のボディならば、その負担はさらに軽減されます。

肩や腕の負担を軽減!エアブラシ塗装でトリガー式と軽量化の効果を実感
参考までに、私が使用しているエアブラシはこちら(アルミ製ではないですが)。
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私の経験から語る0.2mmエアブラシの細部塗装方法
今回、私が塗装を施したのは深部や細部の箇所を含むⅢ号人型重機。
パーツの基本色はオキサイドレッド。この色に対してセミグロスブラックを下地塗装にしました。
しかし、0.2mm口径エアブラシを使うにあたり、塗料の選択についてはいくつか留意点があります。
つや消しやメタリック、サーフェイサーなどは粒子が大きいため、0.2mmの細口エアブラシを使用すると、先端が詰まる可能性があるのです。
この先端詰まり、洗浄が大変・・・。
己の判断ミスでエアブラシが詰まって塗装失敗!マジ猛省の内容4項目
また、下地塗装についてもサーフェイサーが良さそうですが、同じ理由で粒子の大きさが問題となります。
なので、不器用な人は、細かい箇所だけ0.2mm口径で色塗装。
0.3mmや0.5mm口径でサーフェイサー下地塗装、というのもアリですね(今回私がやってる塗装です)。
さて、ここからは実際のエアブラシ塗装レポート。
奥まった箇所や細い凹みなどに0.2mm口径で塗装する際、私が特に注意するべきだと感じる2つのポイントは以下のとおり。
- エア圧弱め
- 噴出量少なめ
エア圧弱め
エア圧の調整にはレギュレーターが不可欠。
▲このレギュレーターを操作してエア圧を絞ったり、開放したりします。
※私はレギュレーター付属のパワーコンプレッサーを使ってます。
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奥まった箇所を塗装する際の具体的なエア圧設定値は、個々の状況や塗料の希釈度合いなどにより異なるため一概には言い切れません。
私の場合、最初は塗料のミストが出るか出ないかぐらいの低圧からスタートします。
エア圧は0.03MPaから始め、液が垂れない範囲で最適な塗装ポイントを見つけることを目指します。

噴出量少なめ
「噴出量」とは、単純に言えば塗料が出る量。
エアブラシの後部に設置されているニードルストッパーは、これを制御するための装置です。
▲色々な呼び方があるようですが、要するにこれで塗料の出る量を調整します。
開けば多量の塗料が出て、閉じれば少量の塗料がでます(ただし、ニードルストッパーが設けられていないエアブラシも存在します)。
私自身の場合、液垂れを防ぐために、最初はニードルストッパーを最小限に絞ってから塗装を始めます。
・エア圧を弱め
・ニードルストッパーを最小に絞る
これをやってから吹き付け開始。でも、最初はほとんど塗料が出てきませんw
そこから始めて、徐々にエア圧を強くしたり、塗料の噴出量を増やしたりしていきます。
このプロセスはトライ・アンド・エラー。奥深く細い凹みがしっかりと塗装できるか?液垂れしてないかどうか?を確認しながら進めていきます。
▲今回でいえば、黒塗装なのだからこんだけ出来れば上等、くらいの気持ちでね。
他のパーツの奥まった細い凹み部分も、キチンと塗装出来ました。

奥深い箇所のエアブラシ塗装は視認性重視
初心者の方々にとって重要なのは、奥まった箇所や細い凹みを完璧に塗装しようとしないこと。
完璧を求めすぎると、逆に無理をして液垂れが発生しやすくなってしまいます。
まぁ実際のところ、奥深い箇所は見にくいもの。
だからこそ、目で見て確認できる範囲で塗装ができていればそれで十分!という心構えが重要!と私は考えています。

試行錯誤の0.2mm口径エアブラシ洗浄
さて、塗装作業が終わった後、0.2mm口径のエアブラシをどのように洗浄すれば良いのでしょうか?
なにせ、口径が細いですからね。
実は、私自身もまだ試行錯誤の段階です(^_^;)
口径が細いので、その洗浄・清掃には特別な注意が必要!
まず最初にやるのは、「うがい洗浄」(GSIクレオス:長谷川迷人の動画が参考になります)。
それが終わったら、薄め液を少量入れて約5分間放置します。
▲ニードボトルについては過去記事を参考のほど。
これは、エアブラシ内に残った塗料を溶かすためです。
次に、この薄め液を吹き出すための「空拭き」を行います。
▲こういうときに便利なのがMr.クリーニングボトル。
エアブラシ塗装の操作性向上と後片付けをスッキリ出来た道具を紹介
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最後に、ニードルを引き抜き、ツールウォッシュを含ませたキムワイプできちんと拭き取ります。
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これでエアブラシの清掃は終了。

私はこれを
「エアブラシ洗浄の気休め儀式」
と呼んでいます。

仰るとおりですw
初心者のオススメなエアブラシ塗装前準備の儀式
この「エアブラシ洗浄の気休め儀式」は、次のエアブラシ塗装開始前にやるのも効果的(と勝手に思ってます)。
まず、薄め液を少量エアブラシに入れて5分ほど放置→薄め液を吹き出して空拭きを行います。
さらに盤石を期すため(失敗防止のね)、使用する塗料を少量入れて吹き出し、状態を確認します(私は100円ショップのプラスチックスプーンに塗装を施してみます)。
エアブラシの洗浄はどの程度やればよいのか問題
さて、アナタは、ここまで徹底的に洗浄する必要があるのだろうか?それとも、もっと掃除をすべきだろうか?と考えるかもしれません。

その答えは、人によってはYES。人によってはNO。
エアブラシ塗装の経験者やプロは、どの程度まで洗浄すべきかを理解しています。
一方で、初心者は、エアブラシ内部にどの程度の塗料が残っているのか、それがどれだけ影響を及ぼすのかをまだ十分に理解出来ないことが多いんです(経験者は語る)。
なので、初めのうちはキチンとエアブラシの洗浄を行うことをオススメします。
その方が、エアブラシ塗装の失敗も減るし、エアブラシの性能を最大限に発揮することが可能です。
まとめ
わたくし、0.2mm口径を使うまでは、パーツの深い部分や細かい凹凸の塗装に四苦八苦していました。
でも、0.2mmという細い口径を入手してからは、エアブラシ塗装がとても効率的になりました。
0.3mm口径と比較したら、たった0.1mmの差。
でも、この0.1mmの差で細かい箇所の塗装に大きな差が出るのですから、ちょっと不思議な感じもしますね。
ただ、0.2mm口径で注意すべきはエア圧と噴出量のコントロール。
それとサーフェイサーやメタリックなど、粒子の大きな塗料の塗装は避けるのが無難、ということ。
これらのポイントさえ抑えればこんなに使い勝手の良いエアブラシ口径はない!
もし、パーツの奥まった箇所や細い凹み箇所塗装でお悩みの方がいれば、0.2mm口径エアブラシはオススメです。
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