【換気扇塗装ブースレビュー】自作ブースより安価でガンガン吸い込み!

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がく
がく

ども、がく(@oskgaku
です。

この記事のポイント

  • 換気扇を自作塗装ブースとして使用
  • 換気扇塗装ブースのメリットとデメリット
  • 換気扇YAK-30LF使用レポートここに内容

塗装ブースの自作をお考えの方へ
塗装ブースの自作ですが、以下のような方であれば自作もきっと大丈夫。
・工作が好き
・塗装部屋に広いスペースがある
それ以外の方は、塗装ブースを自作するのは中々骨の折れる作業になりそうです(あくまでも主観)。


ガンプラのエアブラシ塗装、道具を揃えようとして最初に躓くのが塗装ブースではないでしょうか。

設置場所やら吸い込みやら音やら値段やら。

塗装ブースを自作するの?しないの?

一体どの塗装ブースを購入してよいのやらw

わたくしはそのような悩みから解放されたいがために、新たな選択肢を選びました。

塗装ブースに換気扇を利用!w

ユアサ 一般台所用フィルター付き換気扇本体 羽根径30㎝ YAK-30LF

換気扇をベランダに通じる窓にドカッと置いたワケであります!

▲無理矢理感がスゴイw

もともと、塗装ブースは持っておりまして、それを使っていたのではありますが、色々な住宅事情があって塗装ブースの自作や買い替えを検討してました。

それで換気扇を塗装ブースとして使った結果、

超強い吸い込み!買ってよかった!

今回はそのレポートでございます。

不器用なおっさんには、塗装ブースの自作はムリでしたw

自作塗装ブースではなく換気扇を選んだ理由

今まではアネスト岩田のマジカルサクションを使っておりました。
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この塗装ブース、とても愛用しておりまして、特に不満なく使ってました。

クローゼットに収納出来るのもよかったし。

とはいえ、長年使ってると、ファンに塗料なんかが付着してきて吸い込みが弱くなってきます。

そうすると、普通の塗料よりも粒子が大きいサーフェイサーなんかを吹いたりすると、吸い込みが甘くなってきたりするワケです。

さらに、吸い込まなかったサーフェイサーは吹き返して自分に戻ってくるという・・・。

その証拠として、エアブラシ塗装時に使用しているゴーグルに、サーフェイサーが付着・・・。


▲ゴーグルには、吹き返しきたサフやら塗料が付着。


ゴーグルについて
以前エアブラシ塗装時に使っていたゴーグルは、自分の息で曇って不便だったのですが、このゴーグルは曇らず快適♪
同じような悩みを抱えている人にオススメ♪

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吹き返してきたサーフェイサーが部屋に舞うのは非常に困る・・・。

塗装ブースのファンを掃除すれば、もとの吸引力に戻ってくれるかも。

でも、この塗装ブースは掃除のために分解する事は想定されていません。
分解が困難を極めるのは必至・・・。

もうこうなったらいっそ、収納性は無視して、「据え置き型」の新しい塗装ブースをゲットしてみるか!

と思いましたが、据え置きタイプの塗装ブースは、どれもこれも人気。

予約で3か月待ちとか、抽選とか、ゲットするのが超困難・・・。

自作塗装ブースを断念

その後、塗装ブースを自作しようと思ってシロッコファンをポチったものの、これ、取り付けには電気工事士の資格がいるみたいですね(コンセントが剝き出し状態なので)。


電気工事士の資格が必要な事を、ポチった後に知りましたw

まぁこれを塗装ブースの自作として家で使う程度ならば、自己責任って事でよいのでしょうけども。

とはいえ、不器用オリンピック4大会連続準決勝進出レベルの不器用なわたくし。

こういうモノを自作して火事にでもならないかと不安になりますw

なによりも、姫君殿下(嫁さん)から

嫁

下手くそ。やめとけ。

と、自作塗装ブースを作る事に対して一蹴されてしまいました(^^;)

そんな経緯がありまして、熟慮した結果、換気扇を塗装ブース代わりにする事にしたワケです。

塗装ブースとしての換気扇のメリットデメリット

塗装ブースに換気扇を使う事の、メリットとデメリットをまとめてみましたよ。

メリット

  • 吸い込みが超強力
  • 安価

デメリット

  • 大きな収容場所が必要
  • 設置する場所が難しい

換気扇塗装ブースのメリット、風量について

まず、一番気になる吸い込みですが、これはもう恐ろしく強力です!

今まで使っていた塗装ブースの比ではないですねw

エアブラシ程度の噴射ならば、ガンガンと吸い込みます。

吸い込み量の指標としては、
風量
が挙げられるかと。

今回購入した換気扇のYAK-30LF、説明書の仕様をみると風量が

720m3/h

と記載されております。

とはいえ、風量なんて単語はよくわからず。

なので、風量について、ググりますw

三菱電機さんのwebサイトにわかりやすい解説がありました。一部、引用させていただきます。

送風機が単位時間当たりに移動させる空気量で換気扇で言えば単位時間当たりに排気または給気する空気量のことです。一般に単位はm3/h(時)あるいはCMHまたはm3/min(分)あるいはCMMで表わします。
引用-送風機の風量と風圧|三菱電機 空調・換気・衛生

風量=排気または給気する空気量
との事。まぁこれを一概に
風量=吸い込み量
とはいえないかと思いますが、ひとつの目安にはなるでしょう。

なので、他の塗装ブースも風量を調べてみると、以下のようになりそうです。

 換気扇YAK-30LFGOKAN BOOTHネロブースレッドサイクロン Lマジカルサクション
風量720m3/h441m3/h400m3/h240m3/h120m3/h

塗装ブースそれぞれにおける風量説明ついては以下の通り。

GOKAN BOOTH(互換ブース/スタンダード)フルセット

最大風量:7.35[m3/min],260[CFM] (min=1分=7.35と考えたとして、㎥/hに換算すると7.35×60で

・風量:441㎥/h

になるかと)
(GOKAN BOOTH(互換ブース/スタンダード)フルセットのwebサイトに記載)

ネロブース
  • 風量:300㎥/h

(ネロブースのwebサイトに記載)

エアテックス スプレーブース レッドサイクロン L
  • 風量:240㎡/h

※240/hではなく240/hではないのかなぁ。このあたりはよくわかりません。すみません。
Amazonの説明欄に記載)

ちなみに、わたくしが持ってる塗装ブース「マジカルサクション」は以下の通り。

マジカルサクション

風量:120㎥/h
(外装パッケージには2㎥/分と記載。という事は、分(min)=1分=2と考えたとして、㎥/hに換算すると2×60で

  • 風量:120㎥/h

になるかと)
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マジカルサクションの詳細はこちらをどうぞ。

換気扇の720m3/hの吸い込み力、もしシロッコファンでこれを求めるならば、それ相応に高価(3万円とかね)になってしまいそうです。

それと比較するならば換気扇の方が全然お安いです。

換気扇塗装ブースのデメリット、置き場所について

換気扇は本来、排気口は即外気になるワケですから窓とかに設置するしかない。

換気扇を改めて設置出来るような窓があるならイイんですけどね。

そう考えると、換気扇を塗装ブースとして設置するのはかなり困難。

ウチの場合も、常設できるワケではないので、使うごとにクローゼットから出し入れします。

梱包されていた段ボールに入れて収納する事になりますが、やはりデカイ(^^;)

現在は収納場所がないので、寝室にこのまま鎮座している状態。

でもこれは、塗装ブースを都度収納する場合、どの塗装ブースを使っても同じ悩みですね。

換気扇「ユアサ:YAK-30LF」の詳細

今回、塗装ブースとして購入した換気扇「ユアサ:YAK-30LF」ですが、外寸などの仕様は以下の通りです。

  • 取付木枠寸法:35cm
  • 羽根径:30cm
  • 外形寸法 縦42.4×横41.4cm
  • 電圧(V) :100
  • 周波数(Hz) :50/60
  • 消費電力(W) :38/38
  • 風量(m3/h) :720/720
  • 騒音(dB): 44/43
  • 重量(Kg) :3.1

引用-YUASA(ユアサ) 一般台所用換気扇 フィルター付き YAK-30LF

わたくし、羽根寸法ばかり気にしておりまして、外寸をあまり気にしなかったのは失敗でした。外寸、結構大きいw

▲大きさ比較で500mlのペットボトルを横に置いてみました。

恐らく、一般家庭で取り付けてある換気扇はあと5cm四方くらいは小さいのではいでしょうか?(主観ですw)

でもこの大きさゆえ、ガンガンとエアブラシの塗料を吸ってくれると推測。

音は、全然気になりません♪

換気扇使用時の外気について

換気扇の場合、外気からの吹き返しの影響が大きいみたいです。

塗装ブースのように、ダクトパイプがついているワケではなく、換気扇のプロペラの後ろは直で外気ですからね(^^;)

もし風が強い日なんかだと、その風が換気扇に外から入ってくるという影響はありそうです。

とはいえ、我が家のベランダは狭い。そして、窓の一番下にセットして使いますので、外気の風の影響は受ける事はなさそうです。

換気扇のスイッチの場所

この換気扇の問題はスイッチの場所。

スイッチは、ヒモを下に引っ張る事で「ON」になる通常の換気扇と同じタイプ。換気扇としては普通。

しかし、わたくしの使い方としては、このようにベランダに通じる窓の下に置くワケです。

そうすると、下のスペースがほぼないので、スイッチをONにするために、ヒモを下に引っ張る事が出来ないのであります!

ならば換気扇を逆さまににして、ヒモを上に引っ張りあげてスイッチを入れるべ、と思って試したところ、どうにも上手くいかない。

何故にうまくいかないか?

この換気扇YAK-30LF(というか、一般的な換気扇)は、スイッチのヒモを下に引っ張る事で後ろのダクト(?)がバカっと開くワケです。

逆にいいますと、バカっとダクトが開く事で、スイッチが入って羽が動きだして回り始めてしまうワケです(例えば、手でダクトを開ければ、スイッチのヒモを引っ張らなくても羽が回り始めるワケです)。

要するに、ダクトが開いてしまうと、勝手にスイッチが入ってしまう

故に、換気扇を逆さまにしていると、このダクトの羽が物理的に勝手に開いてしまう!
▼これは換気扇が逆さまの状態ね

そんなことで、逆さま状態で換気扇を使うことはできない、というワケです。

換気扇を逆さまにすると、ダクトが勝手に開いてスイッチが入るのはイイのですが、逆さま故に、ダクトを閉じる事が出来ずスイッチが切れない・・・。

なので、仕方なく、横向きにして、スイッチのヒモを横に引っ張るにようにしたよね(^^;)

換気扇の上はシャッター、横は窓、で固定しているから、スイッチのヒモを横から引っ張るパターンにしても、ズレる事はなく特に支障はないですがね。

換気扇「ユアサ:YAK-30LF」使用レポート

ではここからは、わたくしが換気扇YAK-30LFを実際に使用したレポートです。

意気揚々とレポートしたいところですが、この換気扇を設置するにあたり、さらにもうひとつ問題があるんですよね。

それは、ベッドのすぐ横しか換気扇を設置する場所がない!という事なんです(^^;)

我が家、夫婦2人で1LDK住まいという狭いながらも楽しい我が家(?)を地で行く極小賃貸住宅。

そんな状況ですから、換気扇をダイレクトに設置出来る場所は寝室しかない状況。

この換気扇がガンガンとエアブラシ塗装のミストを吸い込んでくれないと、ベッドが汚れてしまいますねぇ。

まぁ常設するワケではないから、結構大丈夫だろうなと根拠のない自信。

それらの検証も含めて、今回はサーフェイサーを吹いてみますよ。

エアブラシ塗装でいちばん吸い込んで欲しい塗料、サーフェイサーを吹いてみました。

粒子の大きい塗料、サーフェイサーを吸い込んでくれれば、他の塗料のミスト噴射も吸い込んでくれるという寸法。

今回使ったサーフェイサーはガイアノーツのサーフェイサーエヴォ

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サーフェイサーエヴォ、サフの希釈、コンプレッサーの圧力など、サフの吹き付けの詳細については過去記事でも書いてますので、そちらも参考にしてくださいません。

サーフェイサーを吹き付けるガンプラはHGゼータガンダム(リバイブ版)

このHGゼータガンダム(リバイブ版)、素組みレビューを書いたの1年以上前w

どんだけ進捗率が遅いんだよ、っていう事を、自分自身に激しく突っ込みたくなりますね(^^;)

ちなみに、使った溶剤はプロユースシンナー。サーフェイサーと同じガイアノーツですから、相性はイイでしょうw

▲ガイアノーツのプロユースシンナー

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ガンガンにミストを吸い込む換気扇

先に結論、冒頭で申し上げた通り、全く問題なくガンガンとミストを吸い込んでくれました

ベッドに塗料が付着するなんて事も全くナシ!

試しに、黒いイヤホンケースを換気扇の目の前に置きましたが、ミストが付着した様子は全くナシ。

だがしかし、もうひとつ問題が。

これ、床に座って作業するものですから、かなり腰が痛くなりますね(^^;)

わたくしは、塗装したパーツを持ち手につけ、塗装ベースが一杯になったらお風呂の浴室乾燥機へ持って行きます。

そのため、ちょいちょいと立ち上がっていたので、さほど大きなダメージはありませんでした。

しかし、30分も同じ姿勢でやっていたら、腰を痛めそうですね。

それを防ぐには、座椅子なんかを用意したり、というところでしょうか。

まぁ兎にも角にも、サーフェイサーは吹き付けられました。


ちなみに、吸い込んだサーフェイサーはフィルターでキッチリとキャッチされまして、換気扇の羽は綺麗なもんでした。

換気扇塗装ブース|まとめ

塗装ブースをエアブラシ塗装のたびに出したり片付けたりする人ならば、換気扇という選択肢があってもよかったのでは?

と思いましたが、窓に固定するのは難しいかもですね。

実際のところ、先述しましたが、わたくしもかなり低い位置に換気扇を置いて作業したものですから、床に座って作業するワケで、これって長時間やってたら腰痛めそうですよね(^^;)

今回の塗装ブースに換気扇を使用する話、塗装ブースを新たに購入or自作を検討される方の検討材料のひとつになればいいかなぁ、くらいですw

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