臭い以外にもラッカー塗料のガンプラ筆塗りが難しいと感じた理由

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ラッカー塗料の筆塗りが難しいと感じた理由
  • 臭い
  • 希釈がちょい面倒
  • 筆塗り中に希釈した塗料が揮発
  • 片付けが面倒

がく

ども、がく(@oskgaku)です。

ガンプラの筆塗りって、どうしても筆ムラは出ちゃいますよね。

▲シタデルカラーの筆塗り。筆ムラが目立つガンプラのパーツ

いつもは水性のシタデルカラーで筆塗りですが、他の塗料で筆ムラが抑えられるのであれば、試してみてもいいかも、と普段から思っておりました。

ふと、狭い我が家のガンプラ材料コーナーを見渡すと、ガイアノーツのブラシマスターがありました。

▲これで塗料を希釈(薄める)する事が出来ます

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リターダー(乾燥遅延添加剤)が入ってるブラシマスター。

これを使って筆塗りすれば、かなり筆ムラを軽減出来るのでは?

▲筆塗り用溶剤って記載されてるし

はい、試してみます。

希釈する塗料はラッカー塗料。

▲ティターンズブルー1をブラシマスターで希釈して筆塗りしてみます。

ブラシマスターはラッカー塗料用の薄め液。

今回はいつもの水性のシタデルカラーではなく、ラッカー塗料での筆塗りです。さて、筆ムラ軽減なるか。

先に結論を申し上げます。

わたくしには、ラッカー塗料でガンプラを筆塗りするのはムリ!(あくまでも主観ですw)

だって、希釈とか、終わった後の筆の手入れが大変なんですもん。

それらについて、詳細をこれから書いていきますよ。


HG百式の胸部パーツをラッカー塗料で筆塗りします

大原部長かっ!
脳ミソがカタイのがウチの旦那。
パーツによって筆塗りする塗料の種類を変えろや!
というのが嫁としての結論です。
がく
今回の記事で一番伝えたい事はそれかもですね。
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ラッカー塗料とうすめ液について

まずは今回使う塗料、溶剤、筆について。

筆:ガイアノーツ BF003 #4 平筆


▲高品質のナイロン製

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がく
ラッカー塗料を含ませるので、耐久性の高い筆を使う事にしました。
神ふでは、ラッカー塗料を使うのがちょっと怖いです。洗うのも大変なので。

模型の筆のお手入れで絶対に死守すべきルール

ラッカー塗料:ティターンズブルー1

がく
エゥーゴの百式の胸部パーツを、敢えてティターンズブルー1で塗るというクセのある趣。

薄め液:ブラシマスター

がく
ブラシマスターをストックしてたので、いっちょラッカー塗料で筆塗りしてみるか、という気持ちになった次第。

リターダーで筆ムラを抑える

ガイアノーツのブラシマスターですが、これは薄め液にリターダーを加えた物、との事。

ガイアカラー薄め液にリターダー(乾燥遅延添加剤)を加えたのがブラシマスターです。
筆塗り時には筆ムラをなくし、エアーブラシ塗装時には湿気の多い季節に起こる「かぶり(白化現象)」を抑える効果があります。
引用-ガイアノーツ – T-06 ブラシマスター ラッカー系エアブラシ用溶剤


参考
ガイアノーツ – T-06 ブラシマスター ラッカー系エアブラシ用溶剤

リターダーとは「乾燥遅延添加剤」の事。

これを加えると、乾燥が遅くなるそうです。

乾燥が遅いと塗料がジワーと伸びて平滑になるので、筆ムラがでにくいというワケ。

筆ムラって、塗装の際に出来る筆スジの凹凸なんですよね。

凹は塗料が薄いところ。凸は塗料が濃いところ。

塗料の厚みが違うので、筆ムラになるワケですね。

乾燥が早いと、凹凸、いわゆる塗料の薄いところと濃いところが、そのままの状態で乾燥して筆ムラになってしまいますから。

しかし、乾燥が遅ければ、塗料の濃いところの塗料がジワーと伸びて広がってパーツ面が平滑になる、というロジックです。

がく
まぁそれはあくまでもロジックなので、実際には完全にそうはならず、やっぱり多少の筆ムラはでちゃいますけどね。

ラッカー塗料筆塗り希釈はちょい面倒

そもそも、ラッカー塗料の筆塗りの場合、この希釈がちょいと面倒ですね(^^;)

わざわざうすめ液(今回はブラシマスター)を出してきて、ラッカー塗料で希釈。

それぞれ配分量を塗料皿にスポイトとか、調色スティックなんかで出すのもちょいムズ。

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シタデルカラーはウォーターパレットの上で水でちょいちょいと混ぜれば済みます。

まぁでもこれは、シタデルカラーの筆塗りに慣れてしまっている、というのもあるでしょうねぇ。

ラッカー塗料の希釈も、慣れればどうという事もないのかなw

では、希釈します。

ティターンズブルー:ブラシマスター=1:1.5

という具合でしょうか。もしくは
1:2
くらいでもイイですね。

ラッカー塗料はともかく臭い!

いきなり問題が。

臭い!ともかく臭い!w

ラッカーパテもたまに使いますが、塗料ほどは臭わない(主観w)。

ティターンズブルー1はラッカー塗料。

ラッカー塗料には有機溶剤(いわゆるシンナー)が使われてますから、シンナー臭があるのは致し方ありません。

エアブラシ塗装時は、防毒マスクをしてます。
【初心者向け】エアブラシ塗装に必要な全20道具まとめ

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筆塗りでもラッカー塗料を使う以上は、防毒マスクを使うべきなんでしょうね。

しかし、筆塗りでそこまではやってられない、というのも本音。

ここは臭いをガマンして、希釈作業に集中します。

▲希釈自体は問題ないご様子

試しに、プラ板に筆塗りしてみます。

▲塗料の伸びに問題はなそうです

接着剤を使う時も、十分臭いけどな。
がく
タミヤセメントなんかは、有機溶剤が入ってますもんね。

ラッカー塗料の筆塗り実践

希釈も終わりましたので、HG百式の胸部パーツを筆塗りしてみますよ。

さすがラッカー塗料です!パーツにガッチリと喰いつきます!

シタデルカラーだと、下地処理を何もしていなければ、パーツから弾かれてしまったりしますから。

がく
なんやかんやいうても、ラッカー塗料のパーツへのこの喰いつきに関しては、非常に塗りやすくて助かりますね。

さて、筆ムラはどうでしょうか?

▲ほとんど見当たりません。むしろ、ヤスリ跡が残ってる方が気になります

これ、筆ムラが目立たないのは、色が暗くて目立たない、というのもあるかもw

まぁそれを加味しても、塗料の濃さの違いで起こる凹凸はほぼ見当たらずw

これがリターダーの恩恵でしょうか。

ただ、ちょいと塗膜が厚くなってしまったような気も・・・。

このあたりは、希釈の具合にもよるんですよねぇ。

まぁでも、筆塗りの場合は、どの塗料を使っても希釈具合が影響しますから。

筆塗りの基本は薄く重ねる事。

とはいえ、ラッカー塗料の場合、薄め液も有機溶剤が入ってますから、水性のような手軽さはないですね。

そんな事より、糸くずが付いてるで。

がく
ゲゲっ!
こんな目立つところに!むしろ一番目立つところに!
そして、なんで笑顔でツッコミ!(旦那の失敗を喜ぶ嫁!)

これはもう悔しさしかない!

なので、ヤスリがけして、さらにモールドも彫り直したりして、塗装を剥がして塗り直しました(^^;)

これがこうなってこうじゃ!

希釈したラッカー塗料の揮発

さらにもうひとつ問題が。

薄め液で希釈した塗料が、筆塗りしている途中で揮発し始めてくるのです!

揮発の遅いブラシマスターといえど、筆塗り中にはやっぱり揮発が始まります。

塗料皿で希釈した塗料も、揮発でドロドロになり始める次第。


▲揮発しないように、蓋をしながら筆塗りすれば良いのですが、一々開けるのも面倒だし・・・。

揮発してドロドロになった塗料は、都度またうすめ液を足して希釈します・・・。

これもまた、ちょい面倒ですよね。

がく
とはいえ、面倒な事が多い分、筆ムラは目立たないので、塗り終えたパーツは綺麗な仕上がり。

ラッカー塗料の筆塗りは片付けが面倒

ラッカー塗料の筆塗り仕上がりには満足です。

さぁ後は片付けです。

筆塗りは、終わったら必ず綺麗に洗わなければイケませんよ。

それを怠ると、筆がガッチガチになり、後日、筆洗いのために多大なる労力と時間を要する事となります!
模型の筆のお手入れで絶対に死守すべきルール

でも、やっぱり面倒なんですよね、ラッカー塗料の筆洗いは(^^;)

その面倒な作業を解消するために、筆洗い道具をいくつか揃えた次第。労力と時間をカットする作戦ですw
【ブラシウォッシュレビュー】筆の洗浄は道具に頼って正解だった話
シタデルカラーの筆塗り最中に出現する粒の正体とは?

がく
この作戦は功を奏しました。労力と時間は半減です。

ラッカー塗料筆塗り|まとめ

ラッカー塗料の筆塗りは、ともかく臭いw

筆塗りは接着やパテ埋めと違って短時間で終わらないから、なおさら臭いんです。

水性ホビーカラーやアクリル塗料も厳密には有機溶剤入ってるので、無臭とはいかず(ラッカー塗料よりか全然マシですが)。

それに、いずれもうすめ液の希釈が面倒なんですよねぇ・・・。(水性ホビーカラーは水での希釈でも良さそうですが)

でもね、これってわたくしがまだラッカー塗料の筆塗りに慣れていない、というのもあるんです。

工夫次第で、もっと簡単に筆塗り出来るかもしれない。

あらかじめ希釈しておいて、小瓶に入れておくとか。

なので、自分自身、ラッカー塗料の筆塗りを完全否定する気にもなれず。

別にガンプラ全部のパーツをラッカー塗料で塗らなければエエやないか。
関節とかフレームとやらだけにしとけや。ちょっとだけ塗るなら筆洗いも簡単やろ。
使い分けろ。
脳ミソを使い分けろ。柔軟性を出せ。
がく
仰る事、一々ごもっともでございます。

関節部分とかは部品も小さいし、擦れる事も多いので、摩擦耐性の強いラッカー塗料の筆塗りが適してるかもですね。

ビームライフルなんかも、筆塗りでもイイかもなぁ。

それに、水性ホビーカラーも、筆塗りのポテンシャルを秘めてます。

基本的は希釈しなくても良さげなので、使い慣れてくれてば綺麗な筆塗りが出来るかも。

参考
水性ホビーカラー | 水性ホビーカラー | 塗料・うすめ液 | GSI クレオス Mr.HOBBY

今後も、筆塗りはトライアンドエラーで色々と試していきます。

塗料と道具を買うためのフラグを予め立てておこうという魂胆が見え見え。
がく
否定はしません。
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