
ども、がく(@oskgaku)
です。
その日の汚れ、その日のウチに。プラモデルの合わせ目もその日のウチに消したい。

その願望は、硬化した瞬間接着剤に打ち砕かれる。
「硬くて、ちぃ~っとも削れんバイ!」
無理矢理にゴリゴリ削ったら、パーツがボコボコになる。悲しい。

結論、合わせ目消しに「低粘速硬」を使った。


「俺が求めていたのは、これや!」と膝を打つ。

しかも、その名のとおり、粘度は低いので合わせ目に流し込みやすく、速攻で硬化。
今日、合わせ目が消せる。
硬化した瞬間接着剤が、簡単に削れる。

私が求めていた合わせ目消し埋めの材料はコレかもしれない。
目次
低粘速硬のメリット
低粘速硬との出会いは、HGグフで二の腕改修の気泡埋めで使ったとき。


これをそのまま、合わせ目に流し込めばイイのでは?
瞬着カラーパテも合わせ目消しに使っていたけど、
「硬いから金属ヤスリでゴリゴリ削る。」
も視野に入れる必要がある。


低粘速硬、こちらは硬化後の切削性は上々。

低粘速硬と瞬着カラーパテ、硬化後の切削性が高いのは低粘速硬。
しかも、その名の通り粘度が低い。ノズル先端からポタっと落ちる感じ。
合わせ目にも流し込みやすいハズ。
早速、低粘速硬をつかって合わせ目消しをやってみることにした。

合わせ目消し工程1)Mr.セメントSPで合わせ目をガッチリ接着
エントリーグレードのドラえもん。消しがいのある合わせ目が頭部にクッキリ。

まずはMr.セメントSPで接着。

合わせ目の接着、瞬間接着剤だけでは強度が心配。
まずはMr.セメントSPで合わせ目をガッチリ接着です。
合わせ目はなるべくムニュさせたい
パーツ同士をグッと合わせて、合わせ目をムニュっとさせる。


小さいパーツならこのムニュだけで合わせ目は消せるたりする。
今回は大きな合わせ目。ムニュされてない部分もあるからね。

ムニュされてない部分の隙間に、低粘速硬を流し込む次第。
合わせ目消し工程2)400番で合わせ目をヤスリがけ
ムニュを削ります。

神ヤス400番10mm厚で削りました。

ビタっと接着してムニュできた箇所はこの段階で合わせ目が消えている。

でも、大概は
「段差や隙間が、あるぅ~」
という状況。


この部分を、低粘速硬で埋めるワケね。
低粘速硬で埋めれる段差は0.1mm程度。
0.2mm以上はキツイ!まぁ、このあたりは感覚です(スマン)。
合わせ目消し工程2)低粘速硬を流し込み
ようやく低粘速硬の出番。これは粘度が低いのでノズル先端からダイレクト流し込み。


先端ノズル使えや。


先端ノズル、何回か使うと中に残った低粘速硬が硬化して詰まっちゃう。残念。
ってことで、私は先端ノズルほぼ使わず。
それに、自分、不器用なんで、先端ノズル使っても「少量だけ注入」、ってのが出来ない(結局溢れ出す)。
活用したい人は別売りでガッツリとストックしておくのもアリ。
流し込みは先端からダイレクト注入
ではどうする?
先述したとおり、私はもう潔く、「低粘速硬の先端からダイレクトに流し込む!いけぇ!」

なるべく少量を流し込むコントロールを実施!
多量に出ちゃったら先端で塗り拡げる。雑っ!(でも、これが案外効果的。何故といえば流れすぎない程度の低粘度だから)。

塗り終わったらノズル先端に付着した接着剤を拭き取ってからキャップを閉めてます。
硬化して接着剤が出にくくなるからね。
合わせ目消し工程3)10分の硬化待ち
低粘速硬を合わせ目に塗布したら、硬化するまで座して10分待つ。

その日のウチに消したいんやろが。
さっさと硬化させろや。スプレー的なので。

たしかに、硬化促進スプレーとかあるんだけどね。
瞬間接着剤における速攻硬化のデメリット
でも、硬化促進スプレーとかで速攻硬化させると、
「硬くて、ちぃ~っとも削れんバイ!」
となりがちw
ガッチガチは金属ヤスリで削るレベルに達するので、自然乾燥で硬化を待つことにします。
10分も経てば、硬化するからさ(この硬化なら神ヤスでも削れるレベル)。
合わせ目消し工程4)ヤスリがけ
ヤスリがけには神ヤス10mm厚400番。

ヤスリがけのコツは「ゆっくり確実に」
今までの私、何も考えずに「でぃやぁ~!」と雷獣シュートを打つ日向くんの如く、ガリガリと削るのみ。アホでした。
ガリガリ力任せにヤスリがけ、これ、無駄にパーツを傷つけがち。
ゆっくり、確実に。
ヤスリがけ、むしろゆっくり動かした方が、キレイにしっかり削れる。

下記3項目を実践するだけで、ヤスリがけの効率はグンとアップするよ。
- ゆっくり動かす
- 1方向にヤスリがけ
- 削りカスはこまめに取り除く
神ヤス、ヤスリ目はない。

けれども、1方向に動かすことでしっかり削れる。


金属ヤスリを使うとね、どうしてもパーツを傷つけるリスクがあるから。
合わせ目消し工程5)600番で整面
最後は神ヤス600番10mm厚でヤスリがけ。


合わせ目は消えてる?の確認方法
合わせ目が消えてるか、水性ペンで合わせ目を塗ってみる。


水性ペンを使うのは、単にヤスリがけで落としやすいから。
パーツへのダメージ視点からも、油性より水性がベストかなと。
水性ペンで塗った箇所をヤスリがけしてみても、合わせ目に水性ペンが残っている様子もなし。

ドラえもんの頭はデカイ。こういうときは大量買いした「コバックス NEXT耐水ペーパー」を存分に使っていく。


「コバックス NEXT耐水ペーパー」、耐久性もあるしビシっと強度もある。
奥まったパーツのパテ削り作業にもめっちゃ便利だ!
低粘速硬はタイパコスパに優れている!

瞬着カラーパテとやらは大量に入ってる。
低粘速硬、ちょっとやん。コスパ悪そうやな。

普通はそう思いがち。
でも、これが違うんだなぁ。
瞬間接着剤の背負ってる宿命、それは開封した時点で硬化は始まってしまうこと。
どんだけキッチリ密封しても、開封して空気に触れ始めたら、さっさと使い切らないとイケない。
私も、8割以上残ってる瞬間接着剤を捨てた過去は多々あり。

買ったのに、全部使い切れないんじゃあコスパ悪いよね。
みんな大好きイージーサンディンは3gで1本。たった1gの差ですが、これがなかなか使い切れない。

イージーサンディングは粘度高めなので、合わせ目に流し込むにはちょい不向きな気もするよね。
はい、低粘速硬は2g×3本。


2gなら使い切れそう。これが3本。
トータルコスパは良い。
それに、速攻硬化でその日のウチに削れるんだから合わせ目消しも速攻で終わる。
タイパコスパに優れた「低粘速硬」。
店頭で見かけたら、ストックしちゃうぜぇ~。
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がく(@oskgaku)