【Mr.セメントSPレビュー】ガンプラの合わせ目消し作業時短アイテム

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がく

ども、がく(@oskgaku)です。

ガンプラの合わせ目消し作業、なるべく手間をかけず時短で終わらせたいと思いませんか?

そんな悩みを解決する便利アイテムがGSIクレオスのMr.セメントSP」。

まずはこの「Mr.セメントSP」が、ガンプラ初心者の合わせ目消し作業に最適な2つの理由を先に述べます。

1)合わせ目消し作業の労力が少なくて済む

2)合わせ目消し作業の時間が短縮される

合わせ目消し作業、わたくしは今まで「黒い瞬間接着剤」を使っておりました(まぁこれはこれとしてこれからも使うのですが理由は後述)。

ということで、今回は、まず

  • 「Mr.セメントSP」による合わせ目消し作業の結果
  • 「Mr.セメントSP」の合わせ目消し作業工程

をレポートします。

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Mr.セメントSPによる合わせ目消しの結果

まずは「Mr.セメントSP」を使って合わせ目消しをやった結果がこちら。
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最後に合わせ目の状態がわかりやすいように1000番のサーフェイサーを吹いてみました。

すっかり合わせ目はなくなっていますよね。

ちなみに、サーフェイサーはいつものGSIクレオスのスプレー缶です。

関連記事→ガンプラ初心者向け!やすり跡をサーフェイサーでキチンと消す方法

関連記事→ガンプラ初心者の表面処理がグングン上達!サーフェイサーの5つのメリット

Mr.セメントSPとは?

合わせ目消し工程レポートの前に「Mr.セメントSP」について説明します。

「Mr.セメントSP」が出荷されたのは2017年8月31日。


そんで「Mr.セメントSP」の最大の特徴は2つ!

  1. すぐに乾く(速乾)
  2. 接着力が高い(強度が高い)

そのあたりのことはGSIクレオスの「Mr.セメントSP」紹介webサイトにバッチリと記載れております。

パーツとパーツを合わせておいて、そのスキマに流しこんで使用する無樹脂タイプのセメントに待望の新商品が登場です。従来品のMr.セメントSと比較して乾燥速度が格段にアップし、作業効率が向上する上、スチロール樹脂の溶解に特化した配合設計を採用したことで部品同士が強力に接着されます。戦車模型の砲塔、飛行機模型の主翼部や、艦船模型の艦底部の貼り合わせなど面積が大きく強度も必要な部位に最適です。

引用:Mr.HOBBY.com/Mr.セメントSP(スーパーパワー)

「乾燥速度が格段にアップし、作業効率が向上する上、スチロール樹脂の溶解に特化した配合設計を採用したことで部品同士が強力に接着されます。」

の部分に注目ですね!

「Mr.セメントSP」は流し込むタイプの接着剤です。

そのため、接着剤としては「ドロっ」しておらず「サラっ」としており、流し込みやすいというワケです。

Mr.セメントSPの合わせ目消し作業5工程

ここからは「Mr.セメントSP」を使っての合わせ目消し作業の紹介です。

工程は全部で5工程。

1)合わせるパーツのダボ処理をする

2)パーツの隙間に「Mr.セメントSP」を流し込んだらすぐにパーツを合わせる(ムニュとなる)

3)10分乾燥

4)ムニュの部分を超硬スクレーパーで削る

5)スポンジ布ヤスリで削る

5工程ありますが
3)10分乾燥
は乾燥を待ってるだけですから、実質的な工程は4工程みたいなものですね。

各工程の詳細について記載していきます。

合わせ目消し行程1)
合わせるパーツのダボ処理をする

まずはダボ処理。
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※ダボ処理って何?という方はこちら

合わせ目消しなのに、なぜにダボ処理?

それはパーツ同士を簡単にキチっと合わせるためです。

ダボ処理しない状態でパーツ同士を合わせると、硬くて最後までキチっと合わないんですよね。

ではダボ処理開始。

こちらのパーツの突起部分をちょいとカットしてみる(全部カットしないように)。

横から見るとこんな具合。
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そして、ダボを差し込む凹み側は超硬スクレーパーなんぞで削ってあげます。
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【参考記事】:【ガンプラ初心者用】超硬スクレーパーはエッジ出し面出しのキレイ仕げがサクサクできる救世主ツールだよ!

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この削る作業は、

削ってはパーツをハメてみる
削ってはパーツをハメてみる

という具合にハメ込具合の様子を見て削っていきます。

合わせ目消し工程2)
パーツの隙間にMr.セメントSPを流し込んでパーツを合わせる

さて、パーツ同士をハメ合わせたら、そこに「Mr.セメントSP」を流し込みます。

流し込む際の注意点があります。

それはパーツの合わせ目に「Mr.セメントSP」を流し込んだら、すぐにパーツを「グッ」と合わせることです。

「グッ」と合わせると、流し込んだ「Mr.セメントSP」がムニュっとなります。

これが大事なのです!(乾燥して硬化したムニュ部分を後で削るからです)。

そして何故に流し込んだあと、すぐに「グッ」と合わせるかというと、「Mr.セメントSP」速乾(すぐ乾く)だからです。

流し込んだあと、ボヤボヤしているとあっという間に乾いてしまい、「グッ」とパーツを合わせても「ムニュ」とならないのです!

そして「グッ」と合わせる際も、かなり強く「グッ」と合わせる必要があります!
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▲これくらいはムニュっとさせたい。

合わせ目消し工程3)
10分乾燥

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▲乾燥は10分程度は必要。

余裕があれば15分!

合わせ目消し工程4)
Mr.セメントSPのムニュの部分を削る

さぁあとは削るだけ。

まず最初に超硬スクレーパーで「ムニュ」な部分を削ります。
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▲超硬スクレーパーで「ムニュ」な部分を削りました。

超硬スクレーパーの削り跡がパーツに多少ついてしまいましたが、このあとスポンジ布ヤスリでヤスリがけするので大丈夫です。

でも、ここはいきなりスポンジ布ヤスリ(5mm厚の400番)とかで削ってもいいかもです。
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合わせ目消し工程5)
スポンジ布ヤスリで削る

最後の工程の削る作業。

ここは合わせ目をキレイにする意味合いもありますので、わたくしは

400番のスポンジ布ヤスリ

600番のスポンジ布ヤスリ

800番のスポンジ布ヤスリ

という具合にヤスリがけしていきます。

【参考記事】:【ガンプラ初心者用】やすりがけが劇的に楽しくなる!スポンジ布ヤスリ3つのメリット!

スポンジ布ヤスリでキレイに整えた状態にしました(ちなみに厚さは3mm)。
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まぁこれで一応は終了ですが、わかりやすくするために、サーフェイサーを吹いた次第。
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▲無事に合わせ目が消せました。

合わせ目消し作業は以上で終了。

Mr.セメントSPの合わせ目消し作業デメリット

さて、ここまでさんざん「Mr.セメントSP」のメリットばっかりあげてきましたけど、デメリットもあります。

Mr.セメントSP デメリット1)
パーツの変形

「グッ」とパーツを合わせるので、場合によってはパーツの形が変わってしまうかも!

まぁ激しく変わらずとも、「ムニュ」とさせているということは、パーツを溶かしているワケですから、多少は変形しちゃってますよね・・・。

ガンプラやその他プラモデルを緻密に製作する場合において、一箇所パーツが変形すると、当然他の箇所にも影響がでてきてしまいます。

Mr.セメントSP デメリット2)
隙間を「埋める」ことはできない

合わせ目の合いが悪かったり、合わせ目の一部がえぐれて変形している場合、「Mr.セメントSP」を流し込むことができない・・・。

のwebサイトにも以下のように記載されてますよ。

合いのいいパーツ同士の接着であれば、跡も残らず素早く貼り合わせることができます。多少合いが悪い場合でも圧着をすれば強力な接着力が発揮されます。

引用:Mr.HOBBY.com/Mr.セメントSP(スーパーパワー)

キチンとパーツが合わさった箇所でないと、合わせ目消しとしては使えないってことですね。

実は、今回の合わせ目消しをしたパーツも、ゲート処理の部分をえぐってしまっているので、そこの部分は跡が残ってしまっていることをここで告白させていただきます(笑)
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2019年1月18日更新
ここまでやすりがけについての方法や道具などを紹介してきましたが、ある程度慣れてきて、ガンプラ道具に予算を割けるようになったら「ペンサンダー」という選択肢も入れてみてください。
やすりがけがあっという間に終わる時短アイテムです(^^)
お値段も、超高額!というワケではありませんのでねw

次からはちょいと接着剤のうんちくをたれます(笑)

接着剤のうんちくが必要ない人は読まなくても大丈夫です。

接着剤の種類は多種多様

接着剤の種類はたくさんあります。

スチロール用接着剤やら、瞬間接着剤やら、ABS用接着剤やら・・・。

今回の「Mr.セメントSP」はスチロール用接着剤。

スチロールって何?ってことになりますが、ガンプラの説明書を読んでみますと「スチロール樹脂」と記載されてますね。
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ってことは、ガンプラにも使えるってこと(スチロール樹脂以外のパーツはダメよ)。

まぁそういう事は深く考えずに、プラモデル用と思っておけばよいかとw

そのスチロール用接着剤も色々とあるワケですが、そのあたりのことを詳しく書いてあるのが「タミヤプラモデルファクトリー トレッサ横浜店」のブログです!
【参考webサイト】:タミヤの接着剤の違いと使い方について | タミヤ プラモデル ファクトリー トレッサ横浜店 公式ページ
タミヤも流し込み接着剤の速乾というのを出しているのですが、今回のGSIクレオスの「Mr.セメントSP」との違いが正直よくわからず(笑)

成分は同じなようです。

でも、世間の皆様方(ネットからのw)の声を聞いてると「Mr.セメントSP」の方がより接着力がより強いみたいですね。

先日購入した「ガンダムウェポンズ モデリングマスターズ HG編」の5ページにも
「GSIクレオスからは強力に接着できる「Mr.セメントSP」(324円)が発売になっています」
なんて記載されてましたよ。
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接着の仕組みについて

ここでちょっとだけ、簡単に接着の仕組みについて触れておきます。

とはいえ、私も詳細はよくわかってないのですが、このあたりを理解していると、無駄に色々な接着剤を買ってしまうということが回避できるかと。

溶着という接着方法

そもそも、接着剤はモノとモノを接着するためにあるワケですけど、その接着方法もさまざまあります。

この「Mr.セメントSP」は、くっつけるモノ同士を溶かしてくっつける、という仕組み。

こういうのを「溶着」というそうですが、これについては「 三協化学株式会社」さんのwebサイトに非常にわかりやすく解説されてあります。
【参考webサイト】:溶着について | 三協化学株式会社

溶着をガンプラでやる場合、

合わせるパーツそれぞれに接着剤を塗る

パーツが溶ける

溶け合ったパーツをグッと合わせる

ムニュとなってくっつく

乾けば完成

という具合でしょうか。

この「Mr.セメントSP」もパーツ同士を溶かして接着させるタイプの接着剤。

パーツを合わせておいて、そこに接着剤を流し込んでからパーツをグッと合わせてムニュっとさせるタイプです。

このタイプの接着剤のいいところは、強度も高い!

瞬間接着剤は衝撃に弱かったりしますから。

そのあたりのことは「パワーエース」さまのwebサイトが参考になるかと!
【参考webサイト】:パワーエース|接着剤よもやま話-瞬間接着剤

強度が高いのも「Mr.セメントSP」のいいところですね。

ってなことで、接着剤を購入するときは、そういう特性なんぞを理解した上で、自分の用途に合わせて購入するのがよいですね。

そうすれば無駄な買い物を回避できます(笑)

Mr.セメントSP|まとめ

かなり長文になってしまいましたが、「Mr.セメントSP」の概要やらメリットなどは紹介できたかと思います。
繰り返しになりますが「Mr.セメントSP」の特徴として以下の2つ。

  1. すぐに乾く(速乾)
  2. 接着力が高い(強度が高い)

「Mr.セメントSP」を使うメリットとしては以下の2つ。

  1. 合わせ目消し作業の労力が少なくて済む
  2. 合わせ目消し作業の時間が短縮される

まぁでもMr.セメントSPは万能でありませんから、黒い瞬間接着剤や他の接着剤と、うまく使い分けていくのが大事ですよね。

っていうか、合わせ目消し云々よりも、ガンプラを作る上で接着剤として持っておいてなんら損はない♪

今回のMr.セメントSPの記事が参考になりましたならば幸いです(^^)

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