
ども、がく(@oskgaku)
です。
ガンプラの合わせ目消し作業、なるべく手間をかけず時短で終わらせたいと思いませんか?
そんな悩みを解決する便利アイテムがGSIクレオスの「Mr.セメントSP」。
2025年11月23日:追記
Mr.セメントSPの瓶は2024年に角瓶から丸瓶に変更されました。
Mr.セメント他各製品の角瓶から丸瓶への移行についてよく頂くご質問にお答えします。
— GSIクレオス ホビー部 (@creoshobby_info) August 7, 2024
Q.そもそもなぜ変更するのか?
A.角瓶では生産性に限界があり、昨今の需要に対応しきれないため生産効率が改善される丸瓶に変更を致しました。
生産効率以外に、ビンの堅牢性、口のサイズの拡張を行っています。
↓
まずはこの「Mr.セメントSP」が、ガンプラ初心者の合わせ目消し作業に最適な2つの理由を先に述べます。
- 合わせ目消し作業の作業負担減
- 合わせ目消し作業の時短
合わせ目消し作業、わたくしは今まで「黒い瞬間接着剤」を使っておりました(まぁこれはこれとしてこれからも使うのですが理由は後述)。
ということで、今回は、Mr.セメントSPレビューということで
- 「Mr.セメントSP」による合わせ目消し作業の結果
- 「Mr.セメントSP」の合わせ目消し作業工程
をレポートします。
目次
Mr.セメントSPによる合わせ目消しの結果
まずは「Mr.セメントSP」による合わせ目消し結果がこちら。

すっかり合わせ目はなくなっていますよね。
ちなみに、サーフェイサーはいつものGSIクレオスのスプレー缶です。
Mr.セメントSPとは?
合わせ目消し工程レポートの前に「Mr.セメントSP」について説明します。
「Mr.セメントSP」が出荷されたのは2017年8月31日。
【新製品出荷日のお知らせ】長らくお待たせいたしました。MC131 Mr.セメントSPを8月31日(木)に出荷致します。 https://t.co/acUfbw1J3h pic.twitter.com/eOtWfI7hau
— GSIクレオス ホビー部 (@creoshobby_info) August 29, 2017
「Mr.セメントSP」の最大の特徴は2つ!
- すぐに乾く(速乾)
- 接着力が高い(強度が高い)
そのあたりのことはGSIクレオスの「Mr.セメントSP」紹介webサイトにバッチリと記載れております。
「Mr.セメントSP」は流し込むタイプの接着剤です。
そのため、接着剤としては「ドロっ」しておらず「サラっ」としており、流し込みやすいというワケです。
Mr.セメントSPの合わせ目消し作業5工程
ここからは「Mr.セメントSP」を使っての合わせ目消し作業の紹介です。
工程は全部で5工程。
1)合わせるパーツのダボ処理をする
↓
2)パーツの隙間に「Mr.セメントSP」を流し込んだらすぐにパーツを合わせる(ムニュとなる)
↓
3)5分乾燥
↓
4)ムニュの部分を超硬スクレーパーで削る
↓
5)スポンジ布ヤスリで削る
5工程ありますが
3)5分乾燥
は乾燥を待ってるだけですから、実質的な工程は4工程みたいなものですね。
各工程の詳細について記載していきます。
合わせ目消し行程1)
合わせるパーツのダボ処理をする
まずはダボ処理。
※ダボ処理って何?という方はこちら。
合わせ目消しなのに、なぜにダボ処理?
それはパーツ同士を簡単にキチっと合わせるためです。
ダボ処理しない状態でパーツ同士を合わせると、硬くて最後までキチっと合わないんですよね。
ではダボ処理開始。
こちらのパーツの突起部分をちょいとカットしてみる(全部カットしないように)。


そして、ダボを差し込む凹み側は超硬スクレーパーなんぞで削ってあげます。
この削る作業は、
削ってはパーツをハメてみる
を繰り返して、ハメ込具合の様子を見て削っていきます。
合わせ目消し工程2)
パーツの隙間にMr.セメントSPを流し込んでパーツを合わせる
さて、パーツ同士をハメ合わせたら、そこに「Mr.セメントSP」を流し込みます。
流し込む際の注意点。
それはパーツの合わせ目に「Mr.セメントSP」を流し込んだら、すぐにパーツを「グッ」と合わせることです。
「グッ」と合わせると、流し込んだ「Mr.セメントSP」がムニュっとなります。
これが大事!(乾燥して硬化したムニュ部分を後で削るからです)。
そして何故に流し込んだあと、すぐに「グッ」と合わせるかというと、「Mr.セメントSP」は速乾(すぐ乾く)だからです。
流し込んだあと、ボヤボヤしているとあっという間に乾いてしまい、「グッ」とパーツを合わせても「ムニュ」とならないのです!
そして「グッ」と合わせる際も、かなり強く「グッ」と合わせる必要があります!

合わせ目消し工程3)
5分乾燥
ただ、実際のところは1分とかでもいいのかもしれない・・・。

パーツによっては、30秒も待たずに作業しちゃってますw
合わせ目消し工程4)
Mr.セメントSPのムニュの部分を削る
さぁあとは削るだけ。


超硬スクレーパーの削り跡がパーツに多少ついてしまいましたが、このあとスポンジ布ヤスリでヤスリがけするので大丈夫です。
でも、ここはいきなりスポンジ布ヤスリ(5mm厚の400番)とかで削ってもいいかもです。
合わせ目消し工程5)
スポンジ布ヤスリで削る
最後の工程の削る作業。
ここは合わせ目をキレイにする意味合いもありますので、わたくしは
400番のスポンジ布ヤスリ
↓
600番のスポンジ布ヤスリ
↓
800番のスポンジ布ヤスリ
という具合にヤスリがけしていきます。
スポンジ布ヤスリでキレイに整えた状態にしました(ちなみに厚さは3mm)。

まぁこれで一応は終了ですが、わかりやすくするために、サーフェイサーを吹いた次第。

合わせ目消し作業は以上で終了。
Mr.セメントSPデメリット1)
パーツの変形
さて、ここまでさんざん「Mr.セメントSP」のメリットばっかりあげてきましたけど、デメリットもあります。
「グッ」とパーツを合わせるので、場合によってはパーツの形が変わってしまうかも!
まぁ激しく変わらずとも、「ムニュ」とさせているということは、パーツを溶かしているワケですから、多少は変形しちゃってますよね・・・。
ガンプラやその他プラモデルを緻密に製作する場合において、一箇所パーツが変形すると、当然他の箇所にも影響がでてきてしまいます。
Mr.セメントSP デメリット2)
隙間を「埋める」ことはできない
合わせ目の合いが悪かったり、合わせ目の一部がえぐれて変形している場合、「Mr.セメントSP」を流し込むことができない・・・。
キチンとパーツが合わさった箇所でないと、合わせ目消しとしては使えないってことですね。
実は、今回の合わせ目消しをしたパーツも、ゲート処理の部分をえぐってしまっているので、そこの部分は跡が残ってしまっていることをここで告白させていただきます(笑)

2019年1月18日更新
ここまでやすりがけについての方法や道具などを紹介してきましたが、ある程度慣れてきて、ガンプラ道具に予算を割けるようになったら「ペンサンダー」という選択肢も入れてみてください。
やすりがけがあっという間に終わる時短アイテムです(^^)
次からはちょいと接着剤のうんちくをたれます(笑)
接着剤のうんちくが必要ない人は読まなくても大丈夫です。
接着剤の種類は多種多様
接着剤の種類はたくさんあります。
スチロール用接着剤やら、瞬間接着剤やら、ABS用接着剤やら・・・。
今回の「Mr.セメントSP」はスチロール用接着剤。
スチロールって何?ってことになりますが、ガンプラの説明書を読んでみますと「スチロール樹脂」と記載されてますね。

ってことは、ガンプラにも使えるってこと(スチロール樹脂以外のパーツはダメよ)。
まぁそういう事は深く考えずに、プラモデル用と思っておけばよいかとw
先日購入した「ガンダムウェポンズ モデリングマスターズ HG編」の5ページにも
「GSIクレオスからは強力に接着できる「Mr.セメントSP」(324円)が発売になっています」
なんて記載されてましたよ。
Mr.セメントSP|まとめ
かなり長文になってしまいましたが、「Mr.セメントSP」の概要やらメリットなどは紹介できたかと思います。
繰り返しになりますが「Mr.セメントSP」の特徴として以下の2つ。
- すぐに乾く(速乾)
- 接着力が高い(強度が高い)
「Mr.セメントSP」を使うメリットとしては以下の2つ。
- 合わせ目消し作業の労力が少なくて済む
- 合わせ目消し作業の時間が短縮される
まぁでも「Mr.セメントSP」は万能でありませんから、黒い瞬間接着剤や他の接着剤と、うまく使い分けていくのが大事ですよね。
っていうか、合わせ目消し云々よりも、ガンプラを作る上で接着剤として持っておいてなんら損はない♪
今回のMr.セメントSPの記事が参考になりましたならば幸いです(^^)
ガンプラ製作進捗やマテリアル紹介をツイート。
がく(@oskgaku)
▼その他の合わせ目消しの記事はこちらです。
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