筆塗りウェザリング初心者がとある失敗で知り得た下地塗装の重要性

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がく

ども、がく(@oskgaku)です。

サクッとウェザリング仕上げゼータプラスヘッド、で失敗する。


▲下地塗装が溶けた

ウェザリングは溶けない下地塗装が重要。

ガンプラや模型の塗装に慣れている人には当たり前すぎるこの事実、今一度、作業手順に沿って確認します。

人生も、時には立ち止まって振り返ることは大事。

振り返ってもヤツはいない。
やめろ。どうせすぐ忘れて似たような失敗するんだからよ。
非効率。前だけ見て進む方が健全な人生を歩める。
がく
あのドラマって三谷幸喜が脚本だったんですよね(ずいぶん後でしりました)。
この失敗は繰り返したくないので、振り返ります。

人は失敗した分だけ成長する。

そう信じたい。

アンタには才能がある。
そそっかしい選手権3連覇するほどのド忘れ才能。失敗したこと忘れるから成長ナシ。

ゼータプラスヘッド製作手順とマテリアル紹介

手順1
下地つや消し
Mr.スーパークリアーで厚めのつや消し
手順2
下地ウェザリング
ガイアエナメル「煤」を筆塗り
手順3
エナメル塗料をチョンづけしてボカす
ここが失敗
手順4
チッピング
エナメル塗料を調色

ボカシで下地塗装が溶けた理由


▲エナメル塗料の溶剤(うすめ液)。これが塗膜を溶かした原因。

まずはボカシウェザリングの反省。

今回のゼータプラスヘッド、ウェザリングとしてまず下地塗装をガイアエナメル塗料の「煤」で全体を塗った次第。


▲煤を筆で塗りたくってからの、


▲筆で拭き取り。

次、主役のガイアエナメルカラーウォッシング用カラーの「黄サビ」とタミヤエナメル塗料の「フラットブラック」をチョンづけ。

サビっぽさや鉄汚れを表現するために、チョンづけして、フチあたり(境界線)をエナメル溶剤でボカす作業(ボカシ経験値はほぼ初心者なレベル)。

ボカす作業は筆にエナメル溶剤をちょっと含ませて、ササっとボカすのです。

結果、ボカすどころか、下地まで全部溶けた。

▲これはこれでアリかもしれんが、チグハグ感が増し増し


▲フラットブラックをチョンづけからの、


▲境界線をボカすついでに下地の色まで溶けてますよぉ~。

何故に?理由は簡単。

下地塗装はガイアエナメル塗料の「煤」、チョンづけの「黄サビ」も「フラットブラック」もエナメル塗料、全部エナメル塗料だったから。エナメル溶剤で全部溶けるw

ボカすとき、筆にエナメル溶剤含ませ過ぎたんだろ。
バカのひとつ覚えみたいに、たっぷり溶剤含ませたんだろ。
バカのひとつ覚えみたいに。
がく
バカのひとつ覚えみ主張の激しさ。
溶剤、たっぷり筆に含ませてないんですよ。

むしろ、溶剤は筆に含ませたあと、しっかりめにキッチンペーパーに吸い取らせました(むしろ拭き取ってた)。

▲筆は100均のメイク用ボカシ筆

このあたりの塩梅、自分の表現したいウェザリング状態を表現するには、結構な経験値が必要でしょう。

がく
まぁ逆にいえば、下地を溶かして雨垂れみたいな表現は出来ますねぇ。
下地は要注意。

ともかく、ボカし作業は溶けない下地がマスト!

いつも有効なアドバイスをいただいている舞次さんから、またしても有効なアドバイスをいただきました。


ボカしたければ、一度つや消し(水性はNG)などでコーティングが必要ですねぇ。

認めろ。己の技量を。
人が1度で出来ることを、アンタは3度必要とする。
人は能力差があること忘れるな。
がく
心得ております。

逆にいえば、わたくしは中学生の陸上部時代、多少の練習で50m走は6秒台前半で走れたけども、友人は私の倍の練習やっても7秒台後半。

これもどうしようもない能力差なワケで。

現代社会の日本において、ちょっと足速くても活かせる場面ないけどな。

ソコだよねぇ(^_^;)

反省を終えたので、ここで終わってもよいのですが、完成したゼータプラスヘッドを全体的に振り返ります。

手順は全部で4手順。

手順1)
下地つや消し吹付け

DSC06730
Mr.スーパークリアー つや消し

ウェザリング初心者はつや消しザラザラ表面の方が作業しやすい。

今回のゼータプラスヘッドでいえば、筆塗りしたエナメル塗料が程よくザラザラ表面に残ってくれます。

光沢表面はツルツルなので、エナメル塗料を微妙に残すとかのコントロールが難しい(全部綺麗に拭き取れちゃう)。
詳しくはこちら
不器用が故にガンプラの筆ムラで絶望する人に送る希望の言葉

つや消しスプレーのMr.スーパークリアーで厚めのつや消しです。


▲水性ではなくラッカー系なのでこれが溶ける心配はナシ。

手順2)
下地ウェザリング


▲ガイアエナメルカラーウォッシング用カラーシリーズの「煤」。ピグメントが入ってます。

まずは思い切り塗る。

▲ここまで厚塗りの必要はなかった説。もっとうすめ液で薄めてから塗ってもよかった。

溶剤(うすめ液)を含ませた筆で拭き取り。


▲溶剤で拭き取り過ぎた説。ここらへんの塩梅がセンス問われます。

がく
溶剤を筆に含ませて「煤」を拭き取りますが、この溶剤の含ませ具合とか拭き取り具合とか、センスと経験が問われますね。

しかしまぁ、何というか、拭き取ったこの状態でチッピングだけでも、十分成立してた気がします。

▲こんな感じで放置されている車とかよく見かけるよね。

手順3)
エナメル塗料をチョンづけしてボカす

先述した内容と重複しますが、今回のメインイベントな失敗ポイント。

ガイアエナメルカラーウォッシング用カラー「黄サビ」のボカし失敗。

失敗経緯は先述の通りですが今一度。

ガイアエナメルの「煤」を塗った上からガイアエナメルの「黄サビ」をチョンづけ。

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「黄サビ」のフチ(境界線)をボカすためにエナメル溶剤(うすめ液)を含ませた筆でボカす。

▲下地のガイアエナメル「煤」も一緒に溶ける。

タミヤのエナメル塗料フラットブラックも同様にチョンづけ。

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▲同様に、下地のガイアエナメル「煤」も一緒に溶けるw

塗装における下地と上塗りする塗料の関係性は理解しているんです。過去にエアブラシ塗装もしているので。

でも、筆塗りでのウェザリングという慣れないことやると持っている知識とリンクしないもんですね(私だけ?w)。

慣れないことをやるときは失敗することも多いという想定で、時間に余裕を持って作業するのが大人のリスク管理、といったところでしょうか。

手順4)
チッピング

あいも変わらず苦手なチッピング。

この段階でようやくweb記事なんかを参考にし始めます。

参考
素組みでガンプラ!【基礎】チッピングによるウェザリング塗装法 後編 | 電撃ホビーウェブ 電撃ホビーウェブ

なるほど!調色するのは良さげです!

真っ黒すぎるチッピングは不自然ですからねぇ。

ホビージャパンの記事では2色を調色してますね。

用意するのはMr.カラー「40番・ジャーマングレー」と「29番・艦底色」です。この2色を6対4程度で混ぜ、“茶系のダークグレー”を作ります。
引用-素組みでガンプラ!【基礎】チッピングによるウェザリング塗装法 後編 | 電撃ホビーウェブ

手元にホビージャパンで紹介しているMr.カラーの2色はないので、エナメル塗料のジャーマングレーとフラットブラウンを調色。

不器用W杯3大会連続MVP男、この調色が1度で上手くいくはずもなく。

▲いくらなんでも明るすぎる。

仕方なく、フラットブラックも混ぜてソコソコな感じの色になる。

調色した成果もあったのか、今回は前回と違ってワリとまとも。

ひとつ気づいたのは、エナメル塗料は乾燥し始めると粘りが出てきますから、チッピングのスタンピングの際、付着しやすいという効果がある(と思うんだよね)。

それを考慮するならば、調色してからちょっと乾燥を待ってからチッピング作業するのが良さげ。

この調子でチタンシルバーもチッピング・・・う~ん。


▲ちょっと目立ちたがり屋シルバーじゃね?

タミヤエナメル塗料、チタンシルバーの主張、強し。

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シルバーの色の問題か、スタンピングの問題か。

ここは今後の課題。

下地塗装を実験テストしてみる

ここまでひと通りゼータプラスヘッドの作業を振り返ってきました。

下地塗装が失敗したのは十分反省できました(ホントかよ)。

この反省をさらに自分のモノとして吸収すべく、下地に対して何の塗料を上塗りするが良いのか、改めて実験します。

ゼータプラスヘッド、しつこいくらいに繰り返しますが、下地筆塗りはガイアエナメルカラーウォッシング用カラー「煤」。

これはエナメル塗料です。

エナメル塗料の上からチョンづけしたエナメル塗料を、エナメル溶剤でボカそうと思ったらそら全部溶けるワケで(やり方次第では大丈夫かもですが)。

だったら、下地をエナメル塗料で溶けない塗料で塗ればよい。

ラッカー塗料は臭いので選択肢から除外。

となれば、手元にあるMr.ウェザリングカラーのグランドブラウンはどうよ。


▲成分表には油性塗料の表記。

試しに、ダイソーで買ったスプーンにグランドブラウンを塗り塗り。

▲もはやダイソーのスプーンはモデラーのためにあるといっても過言ではい、と言いたい。

グランドブラウンの上からエナメル塗料ホワイトを塗る。

▲この段階では影響ナシ。

エナメル溶剤でボカシを試みる。

▲はい溶けたw

がく
エナメル溶剤、なかなかに強し。

だったら逆に、エナメル塗料を下地にして、Mr.ウェザリングカラーのグランドブラウンをチョンづけしてボカすのはどう?

▲ダイソーのスプーンにエナメル塗料のグレーを塗る

その上からMr.ウェザリングカラーのグランドブラウンを塗ってみる。

▲影響なし。

グランドブラウンのウェザリングカラーの上からエナメル溶剤でボカしてみよう。

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▲はい、溶けたw

結局、全部溶けた。

こうなると、ボカシたければやはり下地はラッカー系で筆塗りするしかないのかな。

もしくは、先述したとおり(舞次さんからのアドバイスどおり)、ラッカー系のつや消し(Mr.スーパークリアー)なんぞでコーティングしてから、ですね。

今回のゼータプラスヘッドでいえば、煤を塗ってからつや消しでコーティング。

まぁ要するに、溶剤でボカすときはその溶剤で溶けない下地が必要ということです。

まとめ

塗料の種類、アンタ今までさんざんブログで書いてたやろが。
こんだけやってきてまだ失敗するって、マジで天才だな。

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がく
返す言葉がマジでないです。

でもさ、凡人って何度も間違えて身に付いていくもんじゃね?w

なので、もう一度確認。

ウェザリングは溶けない下地塗装が重要。

今後も、同じような失敗の内容をブログに書くことになりそうな予感ですw

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