がく
エアブラシでパーツの奥まった箇所を塗装するのは、かなり難しいですよね?
▲タミヤのバイク模型「Honda Monkey 125」のエンジン。精密なディテール。奥まった箇所がたくさん。塗装出来るのか・・・。
エンジンを塗装するならやっぱりシルバー。でもシルバーは粒子が大きい塗料。なのでエアブラシ塗装が難しい。
▲粒子が大きいとエアブラシのノズルに詰まったりする。
粒子の大きいシルバー塗料、吹き付けるなら大きな口径の方がいい。
▲0.5mm口径のタミヤ HG エアーブラシワイド トリガータイプを使います。
太い0.5mm口径は広い範囲を塗装するのに向います。
でも、太い0.5mm口径で奥まった細い箇所の塗装なんて出来るの?と不安だったのですが・・・
▲結果、綺麗に奥まった細かい箇所も塗装出来ました!
前回、0.2mm口径で失敗したからな。
エアブラシ塗装で0.2mm口径を使用!細さが仇になった残念塗面がこれ
0.2mm口径のひとつ上の太さは0.3mm口径。
しかし、さらにその上の太さの0.5mm口径でも奥まった細い箇所を吹付け出来たのは嬉しい成功体験。
今回は3つも不安要素を抱えて臨んだエアブラシ塗装。
- エナメル塗料
- シルバー
- 0.5mm口径で奥まった箇所塗装
不安を抱えてましたけど、珍しく成功体験のレポートですw
ちなみに、今回エアブラシ塗装したエンジンパーツは、タミヤの「Honda Monkey 125」のです。
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目次
エナメル塗料ってエアブラシ塗装出来るの?
不安要素その1。エナメル塗料はエアブラシ塗装出来るのか?
ガンプラばかり作る人間からすると、エナメル塗料ってスミ入れのイメージ。
ガンプラ初心者がスミ入れをやりすぎてしまう2つ原因と解決策
もしくはワンポイントの筆塗り。
初めてエナメル塗料で筆塗り!下地処理と2度塗りが大事だと超実感した!
結果として、エナメル塗料はシレっとエアブラシ塗装は出来たのですがw
とはいえ、やっぱり最初は不安で一杯・・・。
エナメル塗料をエアブラシでパーツの広範囲に吹き付けたら、割れてまうやろ?みたいな。
※エナメル塗料でパーツが割れる根本的な原因はほぼ溶剤。
パーツを割る犯人はエナメル塗料か溶剤か?検証したら結果が大差に?!
そんな心配が頭をよぎったので、ガイアノーツの超速乾を使ってみた。
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これが功を奏したのかどうかはよくわからないけど、エナメル塗料でエアブラシ塗装は出来たのです!
と言いつつ、エナメル塗料は大量に塗ったりしなければ割れることはないはず。なので、この速乾性溶剤はおまじないみたいなものかな?w
エナメル塗料はクロームシルバーを使用
不安要素その2。粒子の大きいシルバー塗料で塗装出来るのか?
以前、メタリックのゴールドで苦労した苦い経験もあるし、不安。
エアブラシでメタリック塗装に初挑戦!キラキラ粒子に苦戦した理由
なのに、なぜわざわざ今回クロームシルバーを使うのか?(しかもエナメル塗料)
老眼スペシャリスト、注意力不足最強マシーン、よく見ろ。
指定が違う。
▲このあたりを見て、「X-11」と間違えてしまった説。
「LP-11」と「X-11」を間違えるとか、ホントにやべぇな、とホンキで思いましたねw
「LP-11」はラッカー塗料。
「X-11」はエナメル塗料。
ということは、本来なら
・エナメル塗料のエアブラシ塗装
の不安要素を抱えてエアブラシ塗装をする必要はないのです(何やっての俺は!w)。
まぁでも、速乾性エナメル系溶剤も引っ張り出してきたことだし、試しにエナメル塗料でエアブラシ塗装をやってみます。
精密パーツの細部に吹付け出来るかな?
今回のメイン、不安要素その3。奥まった細かい箇所への0.5mm口径エアブラシ塗装、大丈夫か?
タミヤのHonda Monkey 125のエンジンは超精密なパーツ構成。
▲奥まった箇所がたくさん。これらに塗装出来るのか?
エアブラシ塗装で0.2mm口径を使用!細さが仇になった残念塗面がこれ
ムリだろ、と嫁さんは仰る(奥まった細い箇所の塗装に0.5mm口径は太すぎる、ということ)。
せめて0.3mm口径を使えや、とも仰るw(嫁もエアブラシに詳しくなってきました)。
でも、前回得た教訓、
- 噴射量少なめ
- エア圧抑えめ
を実行すれば、0.5mm口径でも奥まった箇所の塗装は出来るのではないだろうか(というか、0.5mm口径はシルバーとかサフとか専用にしたいのですw)。
まぁやってみます。
細部を0.5mm口径で塗装する方法
ブラックで塗装した理由は以下。
- 発色を良くするため
- 塗装状況把握のため
成型色がシルバーっぽいので、その上からシルバーで塗装してもよくわからんだろうしね(奥まった箇所が塗れてるか、とか)。
さて、実際の吹付けですが以下の3つを実践。
- 死ぬほど撹拌
- 薄め希釈
- 薄く吹付け、を3回重ね
死ぬほど撹拌
粒子が偏ったりしないように、撹拌をしつこいくらいにやりました。
撹拌には、絶対に専用の撹拌棒とか調色スティックを使うのです!約束!(爪楊枝はカスが塗料に入ったりする)。
薄め希釈
そして希釈。
初めてのエナメル塗料、そして粒子が大きなシルバー塗料。詰まるのが怖い。
なので、
塗料1:薄め液3
(薄め液=溶剤)
くらいでまずは希釈してみました。
シルバーみたいな粒子が大きい塗料は、濃い目の希釈はちょっと怖かった、というのが本音です。
でもやっぱり、希釈に慣れてないウチは、濃い目から薄めに修正していく、というやり方が楽ですね。
あと、エナメル塗料は乾燥してくるとネバつく感じなので、希釈した塗料を放置する、というのも避けました。
薄く吹付け、を3回重ね
そして今回のハイライト。
薄め希釈のシルバー塗料をフワっと薄く吹き付ける、を3回に分けて塗装。それで発色させる。
この際、エアブラシで注意したいのは前述したとおり
- 噴射量少なめ
- エア圧抑えめ
です。
具体的には
- ニードルストッパーを3分の1くらいに絞る
- エア圧は0.05Mpa
という具合(詳細は前回の記事を御覧ください)。
エアブラシ塗装で0.2mm口径を使用!細さが仇になった残念塗面がこれ
そして、エアブラシ塗装の初心者でやりがちな失敗は、1度の吹付けで発色させようとすること。これはアカン!
と自分に言い聞かせます。
わたくしのような、
・そそっかしい
・おっちょこちょい
という、いわゆる「万年注意不足エリート」のイケないところは完璧を目指して一発完璧ツモを狙うこと。これアカンやつ。
まずは己を知れ。
俺は三井寿にはれない。
小さなひとつを積み重ねていくのです。
1点を3回取れば3点
3ポイントシュート一発を狙うのは、まだ先の話だw
パーツとエアブラシの距離について
エア圧や噴出量をコントロール出来ても、パーツとエアブラシの距離が近すぎると液垂れ失敗の可能性。
逆に遠すぎれば塗料が中々乗らない。
このあたり、成功体験の言語化・文章化が難しいです。
このあたりは、私もまだまだ修行中です。
0.5mm口径で奥まった箇所のエアブラシ塗装成功
速乾性エナメル系溶剤を使ったのがよかったのか、割れることもなく。
実はこれ、月刊モデルアート2018年12月号「金属表面の手法とノウハウ」を読んで真似してみましたw
タミヤのスミ入れ塗料を5倍くらい薄めて全体をなでて仕上げた、というのがあったのでこれは良さげ!
と思ってやったのですが、やはり実際は上手くいかず(^_^;)
プロの技は簡単に出来ませんね。
とりあえず、大きな失敗はなかったのでヨシとする。
まとめ
今回はガンプラではなくバイク模型。
ですが、奥まった細かい箇所のエアブラシ塗装は、ガンプラにもあるワケで。
そうい意味でも、今回は良い練習になりました。
1度で塗装しようとせず、3度に分けたのがよかったですね。
エアブラシは詰まらなかったけど内容はつまんねぇ、とかしょーもないオチだろ。
人の成功体験聞いて何が楽しいんじゃ。
その成功体験は、その人にしか有効でない場合が多い。
確かに、よくある成り上がり社長の武勇伝聞いても真似出来るワケではありませんからね。
まぁでもね、今回のわたくしのような超凡人の成功体験は誰でも再現可能かと思われます(何せ超凡人のやることですから)。
私と同じような超凡人or老眼スペシャリスト、注意力不足最強マシーンさまの参考になれば幸いですw
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