


ガンプラのヒケ処理などパテを使う作業って、硬化時間が長くて待てなかったりしませんか?
せっかちなわたくしは、パテを塗ったらすぐに硬化して欲しい。
そこで、すぐに硬化してくれると噂のタミヤ「光硬化パテ」をゲットしました!
お伝えしたいことはすでにTwitterでつぶやきずみでありますがw
タミヤ光硬化パテを試してみた。ツルツルのプラ板だと力入れるとパリっと剥がれました(^_^;)
400番でやすったプラ板だとがっちり!
60W相当934lmのLED電球を10cmくらいの距離で3分くらい照らしたらカチカチに硬くなりました(^^)
切削性も良くてサクサク削れました♪ pic.twitter.com/zqzPZ4ywGj— がく@おっさん家事 (@oskgaku) 2018年4月18日
先に結論を申し上げます。
すぐに硬化して削りやすいので最高!
ですw
ただ、盛り付けたりとかパーツの成形なんかには向かないような気がします。
メリットデメリットを先に挙げます。
- サクサク削れる
- すぐに硬化
- ヒケはほとんどない
- ベタつきがある
- パーツの成形など厚く盛るのには向かない
- お値段お高め
今回は、この「光硬化パテ」のレビューです。
目次
タミヤ光硬化パテ、開封の儀
黒いビニール(遮光袋)が入ってます。
▲光が入ると硬化しちゃうので、黒い袋に入れるワケですね。
「光硬化パテ」の概要はタミヤのwebサイトを見ればバッチリわかります。
参考 タミヤ メイクアップ材シリーズ タミヤ光硬化パテ | タミヤwww.tamiya.com
光硬化パテはペースト状
ペースト状です。
ラッカーパテとは、違う質感ですね。
パーツへの食い付きはやすりがけでカバー
わたくしがこの「光硬化パテ」でとても気になっていた「パーツへの食い付き」です。
世間のレビューなんかを見ると「光硬化パテ」は「パーツへの食い付き」があまりよくない、という意見が見受けられました。
ラッカーパテなんかは、パーツへはバッチリ食いつきます。
それと比較しちゃうので、ヒケ処理途中なんぞで剥がれたりするのはイヤですよね。
その「パーツへの食い付き」について、タミヤのwebサイトには以下のような記載がありました。
パテの食い付きをよくするためあらかじめ180番~400番のフィニッシングペーパーで下地を荒らしてください
下地を荒らす。要するにヤスリがけしておけ、ということです。
それだけで済むならヤスリがけしますが、果たしてどうなのか。
プラ板に光硬化パテを塗ってみる
▲試しに何もしていないプラ板に「光硬化パテ」を塗ってみます。
3分経過。グッと力入れてグリグリとやると、パリッと剥がれました。
▲う〜む、やはり下処理(ヤスリがけしてない)してない面は、あまり食い付きはよくないご様子。
ヤスリがけしたプラ板に光硬化パテを塗ってみる
▲次はプラ板を400番のやすりでヤスリがけして、その上に「光硬化パテ」を塗ってみます。
今度はビクともしません!
▲まるで意固地になってビクとも動かない!プラ板への食いつき、バッチリです!
以上のことから「光硬化パテ」を塗る面をヤスリがけすれば、食い付き問題は解決です。
ヤスリがけしなくても光硬化パテは食いつく?!
実はその後、ヤスリがけしてないプラ板に「光硬化パテ」を薄く塗って、一晩放置しました。
一晩放置なので、完全に硬化してます。
それを剥がそうと試みるも、全然剥がれませんでした(^_^;)
正直、なんだかよくわからんですw
完全硬化すれば食いつきは良いかも。
ただまぁ一晩も硬化を待つならラッカーパテで良いワケで。
光硬化パテですぐに硬化してほしいなら、素直にヤスリがけした方がイイですね。
光硬化パテの硬化時間は短い!
今度は硬化時間を試してみます。
タミヤのwebサイトには以下のような記載。
●驚異の短時間硬化: 直射日光の場合は約1分、卓上型蛍光灯(27W)の場合は約2分で硬化します。
直射日光(晴天)
照射距離→?
硬化時間→1分
卓上蛍光灯(27W)
照射距離→5cm
硬化時間→2分
その他、説明書に書かれていることをざっくりまとめますと、
- 可視光線に反応する
- 直射日光or蛍光灯が最適
- 白熱灯は適してない(熱の発生が多いので気泡が生じる)
ってなことです。
「可視光線」ってのは、要するに光のことですね。
可視光線(かしこうせん 英:Visible light)とは、電磁波のうち、ヒトの目で見える波長のもの。いわゆる光のこと。
そして、「白熱灯」ってのはこんなんです。
光硬化パテの盛り付けは2mm以下推奨
タミヤのwebサイトによると、厚く盛る場合でも2mm以下で、と記載されておりましたのでね。
その理由は、パテ内部まで光を透過させるためには2mm以下、ってことだそうな。
でも実際のところ、一度で2mmまで盛るのは結構ムズいですw
2mm以上盛りたい場合は、硬化した後に再度塗り重ねる、ってな具合です。
直射日光での硬化はベスト!
上記を踏まえ、今回わたくしが試すのは以下のとおり。
「光硬化パテ」を薄く塗ったものと、ある程度盛ったもの(1mm前後)を用意。
これを以下の2つの状況で試します。
- 直射日光(2分)
- LEDライト(2分)
「光硬化パテ」には直射日光がベストです(あっという間に硬化してその後のベタつきも少ない)。
ですが、いつも都合良く昼間に作業出来るとも限らず。
しかも晴れた日に出来るとは限りません。
ですので、LEDライトでどの程度硬化するのも確認しておきたいところです。
この様子だと1分でも十分かもしれませんねぇ。
硬化した「光硬化パテ」を半分にカットしてみる。
▲しっかり中身までカッチカチw
ちなみに、厚く盛った方を剥がしまして、厚さを測ると1.5mmくらいでした。
LEDライトでもキチンと硬化
お次はLEDライト。
LEDライトは60W相当934lmのLED電球で照射しました。
わたくしが使ってるLEDライトはこちらです。
説明書だと5cmと記載されてましたけど、その距離で上手く置くことができなかったのでねw
照射距離が説明書推奨の5cmよりも倍の10cm。それって硬化に時間がかかるのでは?
▲そんなことはなく、こちらも2分でカッチカチ!
これなら直射日光とLEDライト、どちらでも大丈夫やん!
とは思ったものの、硬化後の触った感触はちょい違う感じに・・・。
光硬化パテのベタつきについて
直射日光で硬化させた「光硬化パテ」を触ってみますと、ベタつきはほぼ感じません。
LEDライトで硬化させた「光硬化パテ」はワリとベタつきを感じます。
そのベタつきは手を洗わないとかなり気になるレベルw
※手を洗えばベタつきは簡単に落ちます。
このベタつき、タミヤのwebサイトによりますと
タミヤ光硬化パテが硬化すると、パテの表面にベタつき(未硬化物)が残ります。
ってなことだそうで、(未硬化物)なんですね。
ですが、あくまで個人的所感としては直射日光でカッチカチに硬化させたモノはベタつきをあまり感じません。
LEDライトで硬化させたモノ(一晩経っても)はワリとベタつきを感じます。
これらのことから推測すると、完全に硬化させればベタつきはでない、と思われます(あくまでも主観です)。
要するに、直射日光の硬化ならベタつきほぼナシ、です。
とはいえ、ベタつきあろうがなかろうが、大抵の場合は硬化させたあとに削るでしょうからベタつきはあまり関係ないかもですね。
光硬化パテレビュー!パーツの傷を埋めてみる
では、パーツへ傷をつけてそれを光硬化パテで埋めてみます。
GSIクレオスの「Mr.ラインチゼル」でパーツをグリっと傷つけてみます。1mmあるかないかくらいです。






▲この薄く塗りつけるのが大事。
薄く塗った方が「光硬化パテ」の中まで光が透過してしっかり硬化してくれます。それに削るのも楽。
わたくしは、塗りつけ作業はGSIクレオスの「Mr.グルー・アプリケーター」を使って「光硬化パテ」のチューブから直接すくって塗りつけました。



照射時間ですが、今回は余裕を持って、LED照明で3分くらい光をあてました。
▲十分に硬化したので「超硬スクレーパー」で削ってみます。ご覧のとおり、サックサクと削れますよ♪
【ガンプラ初心者用】超硬スクレーパーがガンプラ製作に便利すぎる理由を3つにまとめた




ヤスリがけ道具について
曲面パーツのやすりがけにはゴッドハンドの「神ヤス スポンジ布ヤスリ」を使いました。削りカスをとればまた使えるので耐久性も抜群です!
ガンプラ初心者最初は神ヤススポンジ布ヤスリじゃね?な4つの理由



光硬化パテでヒケ処理は最高の結果に
最後に、光硬化パテでヒケ処理をやってみます。
こちらMGジム・スナイパーⅡの足(脛ですね)パーツ。ご覧のように、ヒケがあります・・・。
MGジム・スナイパーⅡの表面処理をチマチマと進めております。
しかし、仕方のないこととはわかっているのですが、出現するヒケにはちょいとトーンダウン(^_^;)
MGジム・スナイパーⅡはワリと新し目のキットだとは思うのでヒケは少なめかなぁ、なんて思ったりしましたけど、こればっかりはね(笑) pic.twitter.com/zbN4kbYJrI— がく@おっさん家事 (@oskgaku) 2018年4月22日
MGジム・スナイパーⅡは、比較的新しい部類のキット(この記事公開が2018年4月29日で、MGジム・スナイパーⅡの発売日が2017年01月21日)なので、ヒケは少ない方かと思ってましたけどね。
樹脂の射出成形品ですからね。製品の構造が複雑になるほどヒケは出るようになってしまいますね。
— charao (@charao_on_g) 2018年4月22日
では、このヒケに「光硬化パテ」を塗りつけます。
▲ちょっと盛り付けすぎたw
まずは「超硬スクレーパー」で大まかに削ります。かなりサクサク削れます!気持ちイイ!(笑)
タミヤの光硬化パテ、切削性は抜群ですね!
サクサク削れるのが気持ちイイ!(笑) pic.twitter.com/dA60H7uiXM— がく@おっさん家事 (@oskgaku) 2018年4月23日
さらにゴッドハンドの「神ヤス スポンジ布ヤスリ」で削ります。
綺麗な表面になりました!
MGジム・スナイパーⅡの表面処理。ヒケ処理やら面出しやらやって、パーツ表面を綺麗にすると、パーツも綺麗になるってもんですね、と勝手に自画自賛(笑) https://t.co/bcq5YFCM8z
世間のモデラーさんたちも愛用の光硬化パテ
タミヤの「光硬化パテ」ですが、なかなかに便利アイテムだとわたくしは感じました。
世間の皆さまはどうなんでしょうか?
Twitterを見てみますと・・・。
何年も前の光硬化パテが生きてたので、シートの段差直すのに使った。
パテを塗ったら亀のケージにあるライトに当てて、2分間亀を眺めたら固まってる優れもの。 pic.twitter.com/4TuEwobRTw— いまこ☆ (@konnkokyokkinna) 2018年4月22日
パテで平面だし中
光硬化パテはすぐ作業出来るからありがたい pic.twitter.com/aOQUqskmTu— るなーる (@floodgateofwolf) 2018年4月17日
こういった面修正も、タミヤ光硬化パテさんのお世話になってますw pic.twitter.com/px1JGgJ1Cf
— ききかんThe猫座布団@吉村報恩堂 (@kikikan) 2018年4月8日
皆さんも便利アイテムとして、結構使っているご様子。
用途をキチンと使い分ければかなりよさげ!
光硬化パテのお値段は高いのか安いのか?
最後にお値段に触れます。
まず、一般的はタミヤのパテ、「タミヤパテ(ベーシックタイプ)」。
275円(本体価格250円)
とのことです。
そして、「光硬化パテ」。こちら、タミヤのwebサイトですと
1,320円(本体価格1,200円)
です・・・(-_-;)
4倍(まぁ5倍といってもいいよねw)以上なお値段・・・。
とはいえ、まぁベーシックなパテとお値段を比較するのもどうかとは思いますけどw
「光硬化パテ」は硬化も早いし、削りやすいし、ヒケもない。
わたくしはお値段相当(もしくはそれ以上!)と感じております。
それに、「光硬化パテ」は34g入ってまして、これを使い切るのなかなかに大変(^_^;)
容量タップリだし、コスパは最高かと!
光硬化パテレビュー|まとめ
結論としては、冒頭にも書いたとおり「光硬化パテ」は
すぐに硬化して削りやすいので最高!
ですね。
反面、パーツの成形やらちょいと大きな穴埋めとかには不向き。
冒頭で書いた「光硬化パテ」のメリット
- サクサク削れる
- すぐに硬化
- ヒケはほとんどない
が素晴らしいので、デメリットを凌駕しております!(笑)
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