ども、がく(@oskgaku)
です。
ガンプラの最後の仕上げ、つや消しスプレーは以下のような失敗が多いんですよね。
わたくしはもちろん全て経験済みw
- 白くなる(白化)
- 垂れる
- スミが滲む
主な原因は厚吹きしてしまうこと。
では、厚吹きしないためにはどうすればよいか?
主な対策は以下の5点。
- スプレー缶を振りまくって撹拌する
- 吹き付け前に空吹きする
- 適切な距離で吹き付ける
- 失敗しにくいマテリアルを選ぶ
- 雨の日のつや消しを避ける
今回は、これらの詳細について説明していきます。
つや消し失敗の大敵の湿度。湿度管理に便利な湿度計があれば失敗もかなり減らせる!(後述)
そして、つや消しが失敗して、白化してしまったパーツのリカバリーは、光沢スプレーを吹き付ければOKです(詳細は後述)。
目次
つや消しスプレー失敗の主な原因「厚吹き」
冒頭で記載しましたが、大事なことなのでもう一度w
スプレー缶塗装は吹き付けコントロールが難しいので、塗膜を厚吹きしがち!
塗膜が厚吹きすると、以下の失敗が発生しやすくなります。
- 白くなる
- 塗料が垂れる
- スミが滲む
逆にいえば、
スプレー缶を厚く吹き付けないようにすれば、失敗回避の可能性が上がります。
そんなワケで、ここからは、厚く吹き付けないためのスプレー缶コントロール方法を紹介します。
つや消し失敗でお困りの方々の参考になれば幸いです。
つや消し失敗回避方法1)
スプレー缶を振りまくって撹拌する
スプレー缶塗装の厚吹き対策、まずは基本的なことから。
▲つや消しトップコートの中には、このような攪拌玉が入ってます
スプレー缶をよく振って中身を撹拌させます(攪拌玉によって攪拌されるよ)。
とはいえ、これってスプレー缶塗装初心者だと案外知らないことなんですよね(わたくしは知らずによく失敗してましたw)
中身を攪拌させずに吹き付けると、綺麗なミスト状で噴射されません。
塗料の塊がボテって感じで噴射されてしまう。
まぁ要するに、吹き付け前に、滅茶苦茶スプレー缶を振ってあげればイイんです。
振る回数は5、6回では全く足りず。
最低でも1分。ベストは3分くらい振る。
初心者ほど、たくさん振るべし!
つや消し失敗回避方法2)
吹き付け前にスプレーを空吹きする
つや消しスプレー缶をめっちゃ振って攪拌させたからといって安心してはイケません。
しばらく使ってなかったスプレー缶は要注意。
何故かといえば、よく振って攪拌させても最初のひと吹きめは「ビシャ」とダマになった塗料が出がち。
ノズルに前回の塗料がちょいと固まってたりするのでね。
いきなりパーツに吹き付けず、新聞紙などに向かって1・2回吹き付けてあげれば、綺麗なミスト状の噴射がでるハズです。
この失敗はスプレー缶塗装に慣れていてもやりがちですね。
つや消し失敗回避方法3)
適切な距離で吹き付ける
これ、初めてのつや消しをスプレー缶で吹き付けるときにやりがちな失敗。
それは、パーツの一部分だけに、スプレーを勢い良く吹き付けてしまうこと(もちろん、わたくしはこの失敗もやってますw)。
いわゆる一点集中砲火!
ではどうやって吹き付ければよいか?
参考までに、わたくしのつや消しスプレーの様子を撮影してみました。
わたくしの動画だとちょっとわかりづらいかも。
GSIクレオスさまの動画はとてもわかりやすい。
一点集中砲火&いきなりパーツに吹き付けは、塗料を厚く吹き付けてしまう・・・。
なので、スプレー缶塗装はともかく動かしながら吹き付るのがコツ。
最初のウチは大げさな動きくらいでちょうど良いです。
とはいえ、この感覚はその人なりの手の動かし方などもあるので、要経験。
スプレー缶とパーツとの距離感も大事です。
最低でも10cmは離してスプレーを吹き付けたいところですが、作風によって塗膜を濃いめにしたいとか、薄めにしたいとかで変わってきます。
これも人それぞれの手の動かし方で距離感は違ってきます。
初心者の場合、薄く吹き付けて乾燥を待ち、その後また薄く吹き付けるという方法であれば失敗が少なくて済みます。
最終的に綺麗なつや消し仕上げになれば、問題ないですもんね。
つや消し失敗回避方法4)
つや消しが失敗しにくいマテリアルを選ぶ
市場におけるニーズとしては、つや消しの失敗が出にくい商品が欲しいとの声が上がるわけです。
そのニーズに応えてくれる企業様も当然あるワケでw
プレミアムトップコートであれば、初心者でも白化の失敗を減らせるでオススメです。
その理由は高品質原料を使用しているからですね。
吹きすぎによる白化現象を極限まで抑えた高品質原料を使用したことで、塗装面の色の質感を大事にしながらツヤを消すことができます。
引用-プレミアムトップコートつや消スプレー | 仕上げ材/コート材 | 仕上材・接着剤・表面処理材 | GSI クレオス Mr.HOBBY
このプレミアムトップコートについては、さんざん過去に書いてますので、そちらを参考にしてください。
つや消し失敗回避方法5)
雨の日のつや消しを避ける
雨の日のつや消し白化失敗は、スプレー缶に限らずエアブラシ塗装でも起きてしまいます。
何故に雨の日につや消しが白化してしまうのか?
順番に説明していきます。
まずはわたくしの過去のガンプラ製作における、最大クラスの失敗をご覧くださいw
HGグフ(リバイブ版)につや消しを施した箇所が白化しましたw
これはつや消しスプレーを吹いた後、湿気たっぷりの浴室乾燥で乾燥させたためです。
朝風呂に入っていたことをすっかり忘れていたんです。そしてさらに、浴室乾燥のボタンを押し忘れました。
この失敗の経緯など、詳細を知りたい方はこちら
この失敗は、風呂上りで湿気たっぷりの浴室乾燥における乾燥で白化しました。
しかし、湿気が多い環境は、なにも風呂上りの浴室乾燥に限りません。
雨の日なんぞは、部屋の中もそれ相応に湿気があるはずです。
白化について、Wikipedia先生は以下のような説明記載がされております。
ラッカー塗料の溶剤が蒸発する際、気化熱によって塗装面の温度が下がり、空気中の水分が塗装面で凝結してしまうため生じる。
白化現象 (塗装) – Wikipedia
この説明を踏まえ、白化の流れをまとめるとこんな具合。
塗料の溶剤が蒸発する
↓
蒸発する時、周囲の熱が奪われてその周囲は冷える
↓
冷えてるので、空気中の水蒸気みたいになってる水分が水滴になる
↓
水滴が塗装面に付着する
↓
白化する
ちなみに、エアコンが効いてる部屋は湿気が少ないので、普通の塗装なら大丈夫かと。
そのあたりの詳細は過去に実験してます。
でも、つや消しの場合、ちょっと勝手が違います。
つや消しはつやを消すために、他の塗料よりも粒子が大きい。
粒子が大きいと空気中の水分と結合しやすいためより白化しやすいんです。
つや消し白化の詳細はこちら
雨の日のつや消しは、ちょいとリスクが大きいですね。よほどの事情がない限りは、避ける方が無難。
つや消しを吹く時は、湿度の状態を確認するためにキチンとした湿度計を用意するのがベスト(わたくしは、この失敗を機に購入しました)。
白化の修正リカバリー
白化してしまったパーツのリカバリーとしては、光沢スプレーを吹き付ければ白化がなくなります。
ただ、その分、塗膜は厚くなってしまいますが。
わたくしは、HGグフのつや消し失敗は、80%のパーツが白化して心が折れてリカバリーしませんでした。
でも、ひとつやふたつのパーツなら、光沢クリアーでリカバリーすればヨシ。
つや消しスプレー失敗回避対策|まとめ
今回は、長い話ですみませんw
まぁとりあえず、プレミアムトップコートを使っておけば、大抵は失敗しないで済みますw
慣れてきたら、「Mr.スーパースムースクリアーつや消し」もオススメです。
この独自のしっとり落ち着き感塗膜、わたくしは好きなのですが世間一般はあまり使われてない印象。なんでかなぁw
あとは、つや消しスプレーの失敗回避のために、よく振って中身を攪拌させてください!
それだけでも失敗をかなり回避出来ますよ。
あのモビルスーツが1位?
Amazonガンプラストアの売れ筋ランキングはこちら
ブログ更新をTwitterでお知らせ♪
ガンプラ道具の便利な使い方なんかもツイートします♪
フォローをよろしくお願いします(^^)
がく@oskgaku