がく
プラモデル製作でパーツが折れと、心もめちゃくちゃに折れますよね?
▲チョイプラのなっちんサクラピンクver.の仮組中、左手首がポッキリ折れました。終わった、と思う瞬間w
折れる前の手首はこのようなダボ突起だったのです。
▲左手首(折れる前)。
ある程度の道具があれば修復は可能。
結論から申し上げますと、真鍮線で補強すればイイのです。
真鍮線での修復については、以前にもHGゲルググでの様子を記事にしました。よければこちらも参考にどうぞ。
ガンプラの折れたパーツを真鍮線を使って修復する方法!
今の自分の模型製作環境は、このゲルググ修復の頃よりもマテリアル関係が充実してます。
そのおかげで作業が簡素化出来るようになったので、改めて真鍮線修復作業レポートです。
ちょっと長い記事ですが、マテリアル関係では修復のヒントになろうかと思いますので最後までお読みいただけると幸いです。
目次
真鍮線の修復手順について
修復作業手順は全部で8手順。
手順はちょい多いけど、ひとつの作業レベル難易度は低め。
今回使用したマテリアルは以下の10種類。
ドリル刃の種類が多ければ大抵のパーツ修復にも対応可能、という道理。
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以下、それぞれの手順詳細レポートです。
真鍮線修復手順1)
穴あけ
- タミヤ精密ピンバイスS
- ドリル刃0.5mm
折れた箇所の中心(目測)に真鍮線を挿します。その穴開け作業。
目測なので超簡単、なはずなのですが、これって超細いドリル刃とそれをセットできるピンバイスがあってこその話。
ガンプラや模型の製作に道具、工具、材料は非常に大事な要素ですね。
さて、ドリル刃の幅を選びます。
今回の折れたダボ突起幅ならば、補強の真鍮線は0.5mmくらいでよさげ。
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補強の真鍮線幅に合わせて、ドリル刃は0.5mm幅。
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▲タミヤの極細ドリル刃セット (0.3,0.4,0.5,0.6,0.8mm各1本入り)から使いました。
真鍮線の太さと彫る穴の太さが全く同じだとハマらない場合があります。
このあたりは実際に真鍮線を合わせてみて調整が必要。
穴開けに使うのはタミヤ精密ピンバイスS。
▲使用可能ドリル刃0.1~1.0mm
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真鍮線修復手順2)
整面
- テーパーダイヤヤスリ
小さいパーツの整面は硬いヤスリを使用(硬いヤスリの方がエッジが崩れない)。
DTファイルのテーパーダイヤヤスリで整面。
▲DTファイルテーパーダイヤヤスリ
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テーパーダイヤヤスリレビュー
【DTファイルテーパーダイヤヤスリレビュー】整面しながらエッジ出し!
真鍮線修復手順3)
付け足すプラ棒用意
- アルティメットニッパー
ダボ突起が折れてしまった場合は、折れたダボ突起を再利用して接着するか、同じサイズのプラ棒を切り出して使うのが一般的。
今回の場合は余剰パーツがたまたまあったので、そこからダボ突起をカットして利用。
▲なっちんサクラピンクver.の余剰パーツ。
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※アルティメットニッパーは切れ味抜群なので、カットしたパーツが潰れず補強作業しやすいです。
余剰パーツがない場合は素直にダボ突起と同じ幅サイズのプラ棒を買った方が早い。
ちなみに、手首側にハマってしまった突起部分は、ラインスクライバーなどで掘り出しました。
▲穴の形がちょっと変わってしまったけど、細かいことは気にしないw
真鍮線修復手順4)
付け足すプラ棒に穴開け
- タミヤ精密ピンバイスS
- ドリル刃1mmドリル刃
- 逆作用ピンセット
先に、カットした余剰パーツに穴を開けます。
穴のサイズは真鍮線の倍くらいで今回でいえば0.5mm幅の倍で1mm幅。
ベーシックドリル刃セット (1,1.5,2,2.5,3mm)の1mmを使用。
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小さいパーツを摘んで加工するときは逆作用ピンセットが便利。
▲普通のピンセットだと小さいパーツは摘むのがツライ(特に老眼は)。
わたくしは100均で買いましたけど精度がちょい不安。やっぱりこの手のツールは専用のを購入するのが良いですねぇ。
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真鍮線修復手順5)
真鍮線をカットして差し込む
▲0.5mmの穴に0.5mmの真鍮線を挿してるのだからピッタリとフィット。
- HG 金属線用ニッパー(2.0)
- 逆作用ピンセット
真鍮線を目測でカットして、手順1で開けた穴に挿してみます。
グッと差し込むと固定される。抜くときも、グッと力を込めないと抜けない。上手くいきました。
差し込みに使ったのはゴッドハンドのパワーピンセット。
▲ピンセットは100均とかだと精度が低いので模型専用の方が後々後悔しない。
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後は被せる側のプラ棒を仮ハメしてみて、真鍮線の長さを微調整。
真鍮線をちょいカットしたり、穴をもうちょい彫ったりする。
▲これを真鍮線に被せてみる。
わたくし、特に深く考えもせずweveのHG 金属線用ニッパー(2.0)を購入しましたが、ちと大きすぎたw
小さいサイズの「1.0」にすればよかったと少々後悔。
100均ダイソーにワイヤーカッターとかもありますが、切り口の精度などにも関係してきますので素直に専用のHG金属ニッパーを買うのが吉。
真鍮線修復手順6)
穴にパテを流し込む
- グレージングパテII
ウチにはグレージングパテIIが大量にありますので、それを使います。
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真鍮線とプラスチックの接着にはパテを使わずとも多用途の接着剤でもヨシ。ただ、ちょっと入手しづらいのと手がベタベタになりがち。
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真鍮線修復手順7)
被せて位置調整
あとはプラ棒を被せるだけ。
▲被せる位置が上にズレてしまった。不器用レジェンドの本領を発揮。
でも大丈夫。穴に入れたパテが硬化する前なら位置の微調整修正は容易。
▲手順4で穴を1mm幅で大きめに開けておいたので微調整可能。チョイと動かせばズレてくれる。
真鍮線修復手順8)
セメントSPを流し込む
最後に、プラ棒とパーツの隙間にMr.セメントSPを流し込み。
▲見た目わからんかもですが、Mr.セメントSPを流し込んである。もうこれでテコでも動かない。
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これで修復補強作業は完了。
この修復補強作業はあくまでひとつの例。
場合によっては手順7の位置調整とかは不要だったりする。
位置調整不要であれば、わざわざ真鍮線の倍のサイズで穴を開ける必要などなく、いきなり真鍮線と同じサイズで穴を開けてもよいワケで。
▲なっちん小さいので手首の微妙な位置とか気にしなくていいから、いきなり0.5mmで彫ってもよかった。
修復作業の場合は過去と同じケースというのは少ないでしょうから、都度状況に合わせた臨機応変対応すればヨシ。
真鍮線修復作業|まとめ
真鍮線の修復作業で大事なのは手先の器用とかよりも、ピンバイスとドリル刃。
ガンプラは模型サイズに合ったドリル刃があればもうこっちのもの。
なっちんサクラピンクver.の修復は無事終了。ようやく筆塗りが出来ます。
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