がく
ガンプラは塗装せず、素組みでスミ入れ、仕上げはつや消しで!という場合もありますよね。
▲MGゼータガンダムver.kaは塗装せずに仕上げたい。
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しかし、その仕上げ方法だと一つの悩みに直面するワケで。
そう、ゲート跡が目立つのです。
▲MGゼータガンダムver.kaのグレネードランチャー。
これ、目立たなくするために、ヤスリがけなんぞをする。
でも、ヤスリがけだけでは限界がある!(まぁ消えないよねw)。
手順は以下。
- ゲート跡を金属ヤスリでヤスリがけ
- 600番でヤスリがけ
- 1000番でヤスリがけ
- フィニッシュシート貼り付け
- つや消しスプレー
私は、生き方も手先も恐ろしく不器用なのですが、これならワリとすんなり綺麗に仕上がげることが出来る。
世間の不器用さんに対しても、汎用性あると思われますので、一連の流れをブログに書いてみた次第。
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目次
ゲート跡の全貌を解明する
そもそも、ゲート跡とはなんぞや?という話。
これは、ランナー(パーツが取り付けられている枠)からパーツを切り離す際に残る、小さな跡のことを指します。
参考
素組みでガンプラ! 【基礎】道具を使ってきれいに作る初心者向け講座 前編 | 電撃ホビーウェブ電撃ホビーウェブ
ゲートは、訳すと「門」の意味を持ちます。
『ランナーからパーツへと続く「門」を通過し、パーツが我々の手元にやってくる』
という感じで考えると、わかりやすいかもしれません。
パーツを切り出すときはこのゲートをカットしますが、そのゲートをカットした跡がゲート跡、というワケです。
小さいパーツであれば、ゲート跡はほとんど目立たない。
しかし、大きなパーツ、例えばMGガンプラなどになると、その跡は一層目立つ・・・。
さらに、ゲートが大きいと白化しやすい傾向にあり、これが素組みガンプラ製作における一つの課題なんです。
ゲート跡の白化とは?
私は専門家ではありませんが素人なりに、なるべくわかりやすく白化の概念を説明してみます。
まず、白化のメカニズムについて、ネット調べてみると以下のwebサイトがわかりやすかったです。
参考
ダイヤモンド砥石の専門情報サイト|ダイヤモンドホイールから研削砥石、CBN砥石まで
プラスチック表面に小さな白色の傷のような模様が出る現象を「白化」と呼びます。これはこの白い部分に無理な力がかかることで、樹脂が伸びてしまい、このように白色に変色する現象です。
「無理な力がかかること」で白化が起きてしまうんですね。
プラスチックは強い力が加わると伸び、その結果、色が白くなってしまう。
試しに、余っているランナーを少し力を入れて曲げてみる。
▲ご覧のとおり、白く変化。
では、なぜこの白化がゲート跡に見られるのでしょうか。
それは、ゲートをカットするときに強い力がかかるため、その部分が白化しやすいのです。
切れ味抜群のニッパーを活用してゲート処理を効率化する
ゲートカットで大切なのは、パーツへの力を最小限に抑えること。
そこで役立つのが、切れ味抜群のニッパーです。
私はゴッドハンドのアルティメットニッパーという薄刃のニッパーを愛用しています。
驚きの切削力!アルティメットニッパーで綺麗なゲート跡を手軽に実現!
切れ味抜群ならば、強い力をかけずにゲートをカット出来る。
例えば、100均の包丁で太い大根を切ろうとすれば、切れ味悪くてグリグリと力をかけることになる。
でも、高級な切れ味抜群な包丁ならば、スパっと切れますね。
そういう理屈で切れ味抜群のニッパーでゲートをカットすれば、白化は最小限に抑えられるはず・・・。
特に大きなパーツは、ゲートが大きくなり、カットするためには大きな力が必要ですから、白化が起こりやすい。
でも、やっぱり切れ味抜群のニッパーの方が安物のニッパーより白化は抑えられてます(私の経験では)。
白化を抑える
↓
ゲート処理の労力も少ない
↓
作業効率は上がる
最近では、手頃な価格で良好な切れ味を持つニッパーも増えてきましたが、一般的には切れ味と価格は比例する傾向にあると私は考えています。
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高価でも、切れ味抜群のニッパー投資は、我々のガンプラ作りを劇的に改善する手助けとなるはずです!(ちなみに、絶対買えや!という意味でないのであしからずw)
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ゲートが硬いなら金属ヤスリで削りましょう!
切れ味抜群のニッパーでも、ゲート跡の白化は完全にはなくせない。だって、相応に強い力でカットしないとイケないから。
そもそもゲートはパーツをランナーと接続しているので、相応に硬いと思うのです。
硬いのであれば、どうしても強い力でカットせねばイケない・・・。
この問題について、月刊モデルグラフィックス2020年8月号の
「巻頭特集クルマ模型ってめんどくさい!-STEP1:小さなバイク模型で基本的な流れをつかんでみよう-」
で目を引いた解説がありました。
ゲートの部分はほんのわずかながら、木のフシのように硬く、目のこまかいサンドペーパーを使って平らにしようとすると、周囲のほうが先に削れてなかなか平らになってくれません。思い切って棒やすりを使って削ってしまったほうがうまくいきます。
引用-月刊モデルグラフィックス2020年8月号
その理論に賛同し、ゲートカットの白化は切れ味抜群のニッパーでなるべく抑え、その後のゲート処理は、金属ヤスリを使ってゲート跡を削ることにしました。
まぁたしかにw
違和感アリw
フィニッシュシートが浮いちゃうのよね。
わたくしとして、やはり、ヤスリでの処理は必要!という結論に至りました(^_^;)
削り跡が綺麗な金属ヤスリを選ぼう!
私のオススメ金属ヤスリは、DTファイルのテーパーダイヤヤスリ。
▲これは400番手相当。
また、その形状が先細り(テーパー)になっているため、無理なく力を入れられ、削りやすい。
削り跡が綺麗な理由はこちら
【DTファイルテーパーダイヤヤスリレビュー】整面しながらエッジ出し!
そして、削りかすがヤスリ目に詰まったら、100均のすべりどめシートちょっと強めにグリグリと握るようにしてやれば、削りカスが取れます。
ガンプラのヤスリがけ作業で、金属ヤスリに詰まった削りカス、100均ダイソーのすべりどめシートを適当な大きさにカットしてモミモミするだけで、結構とれます♪ pic.twitter.com/kig71p3aJB
— がく@エアブラシ塗装修行中 (@oskgaku) May 17, 2020
では削ってみます。
▲ご覧のとおり、ゲート跡はしっかりと削れています。
しかし、ここからが問題です。
このヤスリがけの跡が目立つ!
ならば、パーツ全体を均一にヤスリがけすることで、ゲート跡の目立つ部分を自然に融け込ませちゃうw。
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綺麗な整面を効率的に仕上げるためのステップ
さて、ここからは整面作業に移ります。
400番テーパーダイヤヤスリで仕上げた削り跡を、さらに綺麗に仕上げるための作業です。
パーツが平面であることを考慮し、エッジを維持しながらシャープに仕上げるため、硬い素材でのヤスリ掛けがオススメ。
ここで活躍するのが、スジボリ堂の「木の板に貼り付けたヤスリ 面出しヤスリ」。
【木の板に貼り付けたヤスリレビュー】耐久性と汎用性が超抜群!
600番手でヤスリがけを行います。
▲まだちょっと表面は粗い。
このヤスリは水を使った研磨も可能ですが、やりすぎると木の板がふやけてしまうので注意が必要です(水の量を減らすとか)。
この木の板ヤスリの強みは、その堅さによりパーツを水平に削り、エッジをしっかり出すことができます。
さらに、必要な大きさに自由にカットできるので、手軽さと効率性を兼ね備えています。
そして、ヤスリ目に詰まった削りカスもスポンジでサッと拭えばすぐに綺麗に取れます。
このあと、さらに1000番の細かさでヤスリ掛けを行い、パーツの仕上げを進めます。
理想的には、600番から800番、そして1000番へと順番に磨くことでより美しく仕上がるのですが、これは手間がかかる作業。
なので、私はやりませんw
後工程でつや消しの塗装を行う予定であれば、1000番以上で研磨することで得られる見た目の違いはそれほど大きくないし。
そのため、私自身は1000番のヤスリ掛けまでで十分な仕上がりが得られると考えています。
ちなみに、パーツの他の面も1000番のヤスリで整面しておきます。
▲神ヤス5mm厚1000番を使ってヤスリがけ。
これはパーツ全体の表面状態を統一させるためと、純粋に整面の2つの意味があります。
一瞬でモビルスーツへ変身!フィニッシュシートと水転写デカールでガンプラのリアリティを倍増
ここまできたら、最後のステップはフィニッシュシートをゲート跡に合わせて貼るだけです。
ハセガワのフィニッシュシートは、「HGステンレスT定規」と「長谷川刃物 極細デザイン用はさみ」 でカットしました。
▲逃げ穴がカットに便利。
▲細かい作業用のハサミ。ミリ単位のカットもラクラク。
ゲート跡にフィニッシュシートを適用してみました。
▲まるでスジボリのように見える?!ちょっと曲がったけどアップで見ることはないので大丈夫!
さらに、付属の水転写デカールを追加することで、パーツの情報量が増し、ディティールが一層際立ちます。
水転写デカールデカールを一枚貼るだけで、パーツは一気にモビルスーツの一部として表現されました。
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究極の仕上げ!つや消しの魔法でガンプラを一段上のクオリティへ
実はこれが一番大切な作業かもしれない。
最後の仕上げ、つや消しの吹付けです。
何故かといえば、1000番程度のヤスリがけ跡ならば、つや消しを吹付ければほとんど目立たないからです。
シレっとつや消しの、落ち着いたパーツ表面が出来上がるw
使用するのはMr.スーパースムースクリアー。
初めてのMr.スーパースムースクリアーつや消しスプレー!嫁も驚嘆な結果に!
この製品、独特なつや消し効果を発揮し、強すぎない絶妙な仕上がりを提供します。
つや消しを吹き付けることで、プラスチック特有の光沢が消え、全体の色調が一様になり、より落ち着いた雰囲気になります。
また、このプロセスによって作品全体に深みと重厚感が加わりますね。
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まとめ
ガンプラ製作においては、適切なマテリアルの使用は大切。
今回でいえば、まずは高品質なニッパーを使ってパーツをカット。
その後は金属ヤスリでゲート跡を削る。
次に細かいヤスリを使用して表面を整えていく。
そして、ガンプラのディテールを一層引き立たせるために(本当はゲート跡を隠すためw)、フィニッシュシートを貼り、つや消しを吹付けます。
これらの手順を踏むことで、完成したガンプラの質感とディテールが増し、より本格的な仕上がりが実現!
一見複雑そうに見えるかもしれませんが、一度慣れてしまえば驚くほど手早くこなせるようになります。
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