ども、がく（@oskgaku）
です。
つや消しトップコートとMr.スーパークリアー つや消しの違い
違いの内容は以下の通り
- 塗膜の強さ、が違う
- パーツへ侵食するしない、が違う
- 塗膜の仕上がり、が違う
今回は主にガンプラで使用する、2種類のつや消しスプレーの違いについてわかりやすくまとめてみました。
その2種類がこれ。
- つや消しトップコート
- Mr.スーパークリアー つや消し
つや消しスプレーといえばこの2種類が代表的ですよね。
わたくしはガンプラ始めた当初、店頭につや消しスプレーを買いに行って、この2種類がどう違うか全くわかりませんでした。
店員さんに聞いてもイマイチよくわからんし、ネットで調べても案外載ってない＆読んでもよくわからん。
今回の記事が、過去のわたくしと同じような境遇の方々の参考になれば幸いです。
目次
結論、素組みガンプラならどちらを使ってもよい
まず先に、結論。
つや消しトップコートとMr.スーパークリアーつや消し、もし素組みガンプラで使うならばどちらをを使っても大丈夫です。
何故かといえば、塗装してないので。
もし塗装していれば、つや消しスプレーを吹き付けたことで、その塗膜を溶かす心配があります。
このあたりを理解するには、2つのつや消しスプレーの成分を理解する必要があります。
2つのつや消しスプレーは成分が違う
では、この2つのつや消しスプレー、成分はどのように違うのか？
ざっくりいえば、以下の違い。
・水性→つや消しスプレートップコート
・油性→Mr.スーパークリアーつや消し
厳密には違うのですが、最初はこのくらいの捉え方でOKです。
この捉え方であれば、2つのつや消しスプレーの違いがわかりやすくなります。
ではこの水性と油性、どのように使い分けるのか？
2つのつや消しの使い分け
仮に、ガンプラを「水性塗料」で塗装した場合。
そのガンプラに「油性のつや消し（Mr.スーパークリアーつや消し）」を吹いたら、「水性塗料」で塗装した塗膜を溶かしちゃうかもです。
なので、そういう時は「水性のつや消し（つや消しスプレートップコート）」を使用します。
逆に、「油性塗料（ラッカー塗料等）」でガンプラを塗装した場合。
つや消しは水性だろうと油性だろうと、まぁ大丈夫かな、というところです。
ただ、「油性塗料（ラッカー塗料等）」の塗膜に、「油性のつや消し（Mr.スーパークリアーつや消し）」は強く吹き付けると溶かす心配もあります。
なので、心配ならば、「油性塗料（ラッカー塗料等）」の塗膜に対しても、「水性のつや消し（つや消しスプレートップコート）」を使うのが無難。
ともかく、どちらを使うか不安、よくわからない、という場合は「水性のつや消し（つや消しスプレートップコート）」を使っておけば大丈夫！
以上の理由から、塗装しない素組み素組みガンプラは、つや消しトップコートとMr.スーパークリアー つや消しを使ってもよいワケです。
成分の違いについて
先述したとおり、この2種類、何が違うかといえば成分が違う！
ここからは、その違いについて詳しく説明していきます。
スプレー缶の裏面を見ると、成分が書いてあります。
こちらは「つや消しトップコート」の成分。
こちらは「Mr.スーパークリアー つや消し」の成分。
繰り返しになりますが、
「つや消しトップコート」は水性。
「Mr.スーパークリアー つや消し」は油性（いわゆるラッカー系）
ということです。
つや消しトップコートにも、溶剤が入っていますから完全な水性ではありません（吹き付けるとシンナー臭がするのがわかると思います）。
では、成分が違う、というのはわかるが、用途はどう違うねん？ってことですね。
これは色々あるのですが、まずいちばんにあげられるのは「塗膜」の強さの違い。
Mr.スーパークリアーつや消しは塗膜が強い
「つや消しトップコート」は水性なので、つや消し後の「塗膜」（いわゆる表面）は弱く、ちょっとこすれただけでもキズがついちゃったりします。
こちらは「つや消しトップコート」を吹いたあとのパーツに、ちょっと爪でひっかいてみた。しっかりとキズがついてしまいましたわ・・・。
しかし、「Mr.スーパークリアー つや消し」の「塗膜」はちょっとこすれただけでは、キズついたりはしませんよ（まぁ程度にもよるけど）。
つや消しトップコートと同じ成分の塗料をエアブラシで吹いてみた
ガンプラの場合、ポーズを変えたりして動かすから、塗膜が強いと安心ですよね。
Mr.スーパークリアーつや消しは薄く吹きかけても侵食する可能性あり
次に挙げる違いは「下地塗料への影響」です。
この「Mr.スーパークリアー つや消し」、先ほどから述べているとおりラッカー系塗料。
「エナメル塗料や水性塗料で塗装したパーツ」に吹きかける場合は、薄く吹きかけても侵食の可能性はあるワケです・・・。。
こちらの図を見てもらうとわかるのですが塗料の重ね塗りはラッカー系塗料は上から塗ると、下地の塗料にたいがい侵食しちゃうんです。
これらを考えると、なんでもかんでも「Mr.スーパークリアー つや消し」をつや消しに使うってのは、ちょいと危険かもですねぇ・・・。
とはいえ、薄く吹きかけるのを繰り返すようにすれば、まぁ大丈夫だったりもします。
つや消しトップコートは侵食の恐れは少ない
さて、もしガンプラを水性塗料とかエナメル塗料とかで塗装した場合のつや消しはどうすればよいか？
「Mr.スーパークリアー つや消し」でスプレーしちゃうと、せっかく塗ったガンプラの色が溶けてしまうかもしれません。
さらに、ガンプラに貼ったデカールなんかも溶かしてしまう可能性があります。
そういう心配がある時には「つや消しトップコート」を使いましょう。
「つや消しトップコート」は水性なので、水性塗料とかエナメル塗料で塗装したパーツを浸食（溶かす）する心配が少ない。
普通に薄く吹きかければまず大丈夫です。
一点集中砲火で吹き付けちゃうと、浸食しちゃいますけどね(^^;)
つや消し後の塗膜の仕上がりに違い
塗膜の仕上がりも違います。
ただ、これはもう個人の好みかと。
ラッカー系塗料はパーツへの食いつきがよい、ってことでわたくし個人的には「Mr.スーパークリアー つや消しつや消し」の仕上がりが気に入ってます。
こちらの方がしっとり感が強いですね。
まぁでもこれはガンプラをどのように仕上げるのか、ってことでも変わってきますから一概にどちらがよい、とはいえませんですね。
人体や環境への影響の違い
この2つのつや消し、両方とも「有機溶剤」使ってます。
「有機溶剤」ってなんやねん？ってことになりますが、これは塗料の製造・販売で有名な「アサヒペン」のwebサイトにわかりやすい説明が載ってました。
参考
塗料と塗装の基礎知識 塗料の塗り方｜HowTo講座｜アサヒペンアサヒペンの公式ホームページ
アサヒペンによる塗料の構成説明ページを要約すると、塗料ってのは「顔料」「樹脂」「添加剤」「溶剤」「水」で構成されている、とのこと。
そして、有機溶剤は
有機溶剤や水は塗料の粘度を調節して塗りやすくする働きをします。
っていう役割だそうな。
有機溶剤って、そういう役割なんだ～って感じですが、ようするに「シンナー」ってことみたいです。
参考
有機溶剤中毒予防規則 | 佐々木化学薬品株式会社
こちらの佐々木化学薬品株式会社のwebサイトから引用させていただきますと
身近なものでは石油・灯油・シンナー・接着剤が有機溶剤にあたります。
とありますからねぇ。
ってことは、有機溶剤って有害性があるんですねぇ。換気などには十分気をつけないと！
ってことは、「つや消しトップコート」も有機溶剤使ってますから、それなりに人体や環境に影響はありますよね・・・。
とはいえ、水性の「つや消しトップコート」の方がまだマシかと思われます（このあたりは正直ちょっとよくわかってないです。すみません）
実際のところは、「つや消しトップコート」も、使うとそれなりに臭いっす(^_^;)
2種類のつや消しの違い｜まとめ
まとめますと、この2つのつや消しスプレーの違いは以下の通りです。
- 塗膜の強さ、が違う
- パーツへ侵食するしない、が違う
- 塗膜の仕上がり、が違う
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今回のつや消し記事が参考になりましたら幸いです(^^)
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