
前回の記事では、
「塗装ナシでもかっこいいガンプラは作れる!」
(つや消しという塗装はするけどもw)
という事を目的に書きまして、その導入としてHGUCヘイズル改を素組みしました。
前回は素組みで終わってしまったので、今回はスミ入れをやっていきます~。
▲仕上がりはこんな具合。







・つや消し
・エナメル X-20 溶剤大びん
・クラフト綿棒 三角 XSサイズ
・クラフト綿棒 丸 XSサイズ














目次
ガンプラスミ入れ初心者向け
道具と技術まとめ その1
道具:スミ入れ塗料
ということで、スミ入れに使う道具をご紹介します。まずはメインのスミ入れ塗料について。
実は、ガンプラ初心者のスミ入れには、お手軽なガンダムマーカーの「流し込みスミいれペン(流し込みタイプ<素組み用>)」というのもあるんです。
過去にやったスミ入れつや消し仕上げの「HG 1/144 ガンダム Ver.GFT」(ガンダムベースの前、ガンダムフロントで購入したものです)はこの「流し込みスミいれペン(流し込みタイプ<素組み用>)」でスミ入れしたんです。詳細は過去記事をどぞ。
まぁ別にねガンダムマーカーの「流し込みスミいれペン(流し込みタイプ<素組み用>)」でもいいんです。
でも、今回はスミ入れ塗料のパーツの多さ、スミ入れ箇所の細かさ、などを配慮すると、タミヤの「スミ入れ塗料」の方がよさげ、という判断です。
スミ入れ塗料ならばスミの量をコントロール出来る
それに、タミヤの「スミ入れ塗料」であれば、初心者でも流し込むスミの量を、ある程度はコントロール出来るんです。
ガンダムマーカー流し込みタイプは、ペンタイプで、ペン先を押して塗料をだすので、スミの量をコントロールするのはムズイ・・・。
スミの量をコントロール出来れば、多量にスミを流し込まずに出来るということ。
そうすると最後のつや消しのとき、つや消しスプレーを吹きかけたときに滲んでしまうリスクを軽減できる、ということになります。
こうやって、スミ入れ塗料の事を書き出すと、タミヤの「スミ入れ塗料」がイイことづくめに感じますが、ハミだした「スミ入れ塗料」を拭き取るのに、溶剤と綿棒が必要というのがちょいと面倒・・・。
ガンダム流し込みマーカーならば、消しゴムで済みますから。
それと、「スミ入れ塗料」は量のコントロールは出来るけども、濃さのコントロールはちょいムズ。
まぁ濃さのコントロールは上級者レベルのコントロールなので、初心者のウチは意識しなくてもいいかもですね。
わたくしも、意識したことないです(笑)
あ~だこ~だとウンチクをたれましたが、今回はタミヤの「スミ入れ塗料」にした、という事であって、スミを流し込むパーツがさほど多くなければ「流し込みスミいれペン(流し込みタイプ<素組み用>)」でもイイかと。やっぱりお手軽ですからね♪
スミ入れ塗料にブラックを選んだ理由
それと、今回製作している「HGUCヘイズル改」ですが、基本のボディカラーはホワイトなワケです。
このホワイトカラーに、ブラックのスミ入れ塗料は、ちょいと主張が激しいような気もします(笑)
でも今回は、スミ入れのわかりやすさ重視、ということでブラックにしました。
グレーの「スミ入れ塗料」だと、ホワイトのボディカラーにはちょいと薄いんです。でも、朗報!今度「スミ入れ塗料」のダークグレーがでるそうです!
タミヤのスミ入れ塗料、グレーの色味が薄くていつも黒と混色して使ってたけど、ついにダークグレーを出してくれるみたいだ。 pic.twitter.com/2qUCwzOQti
— 佐呂間天 (@saromaten) 2018年9月29日
これは楽しみだなぁ♪
ガンプラスミ入れ初心者向け
道具と技術まとめ その2
道具:エナメル塗料溶剤
続いてはハミだしたスミを拭き取るための道具たちです。
・エナメル X-20 溶剤大びん
まず溶剤についてですが、タミヤの「スミ入れ塗料」は塗料としてはエナメル塗料なので、エナメル塗料の溶剤を使わないといけないワケです。
この溶剤を綿棒に含ませて、ハミだしたエナメル塗料を拭き取るワケです。
そんで、溶剤を綿棒に含ませるにあたり、新品の綿棒をダンクするのは、まぁアリかもしれませんが・・・。
しかし、スミを拭き取って汚くなった綿棒をダンクしてしまうと、溶剤ビンの中の溶剤が汚くなってしまいますw
そのため、適量を塗料皿などに注いでおく、ってな方法で綿棒に溶剤を含ませた方がいいですね。
そんで、溶剤は揮発してしまうので、フタをしておきます。
溶剤入れに便利なハンドラップ
しか~し、この方法だと、いちいち適量の溶剤を塗料皿に注ぐのが面倒くせぇ、ってなるかと思いますw
上皿に余った溶剤もフタをしておけば揮発しないしね(とはいえ、2時間とか長時間経つと揮発しちゃいますがw)。
慣れてくると、ホントにちょびっとだけ適量出すことも出来るようになってきますよ(笑)
モデラーで愛用している方々もいらっしゃる♪
墨入れやウェザリング時に使っているのがコレ、ハンドラップという入れ物です。
ポンプになっていて、上のお皿を押すと中身が出てくる仕組みです。コレにエナメル溶剤を入れて綿棒やペーパーウエスに染み込ませて拭き取り作業時に使用しています。
とても便利なのでオススメですよ。 pic.twitter.com/ikYU9DiBlL— らっす (@chipstar14) 2018年5月30日
エナメル溶剤入れにハンドラップなるものを使いだしたけどめっちゃ便利!
でもちょっとでかい
安定性はいいけどー pic.twitter.com/LH2YpcF5FK— バンビ@ナイチンゲール (@MGHGbambisan) 2018年7月4日
ガンプラスミ入れ初心者向け
道具と技術まとめ その3
道具:クラフト綿棒
そして、エナメル溶剤を含ませるのが、タミヤのクラフト綿棒。わたくしはこの2種類をメインで使ってます。
・クラフト綿棒 三角 XSサイズ
わたくしは、サイズとしてはXSを好んで使っております。特にHGのガンプラのときには。
これくらいの大きさだと、かなり細かいところもスミ入れ塗料を拭き取る事が出来ますからね。
特に三角なんかは、コーナーの箇所も拭き取ってくれるので便利です。
タミヤのクラフト綿棒は、全部でこんだけの種類があるんです。
・三角(XS、S、M)
・丸(XS、S)
・三角フラット
・丸フラット
丸はXSとSサイズしか確認できませんでした。
※タミヤのwebサイトを見ても丸の種類は2つしか載ってません。
まぁクラフト綿棒は、お値段的にはお高いモノでもないので、全種類買ってしまってもいいかもですが、とりあえずはわたくしが愛用している三角と丸だけ買ってみて、様子見てもいいかもですね。
ということで、ここまで道具の話しが長くなってしまいましたが、次からはようやく技術的(たいした内容ではないけどw)な話しで実際にスミ入れしていきます~。
ガンプラスミ入れ初心者向け
道具と技術まとめ その4
技術:スミ入れ箇所の選定
それでは素組みした「HGUCヘイズル改」にスミ入れをやっていきますよ。
スミ入れをする際、パーツはなるべくバラしてやった方が簡単です。
そんでまず、スミ入れで大事なこと。それは、スミ入れする箇所の選定です。
これ、案外、いや、かなり大事です。
というのも、今回のスミ入れは、ガンプラに新たにスジ彫りを施したりせず、既存のモールド(溝)にスミ入れするワケです。
しかし、この既存のモールド(溝)、という判断が、人によって様々なワケですよ。
例えば、こういう箇所は、既存のモールド(溝)箇所ってことでわかりやすい。
しかし、スミ入れしているとこういうモールド(溝)が彫られていなようなコーナーなんかにもスミ入れしたくなってくるのであります(笑)
でも、こういう箇所って、綺麗にスミが流れていってくれないのよねぇ・・・(^_^;)
ということで、今回は明らかにモールド(溝)が彫られているところを中心にスミ入れしていきます。
ガンプラスミ入れ初心者向け
道具と技術まとめ その5
技術:スミ入れ塗料の撹拌
この項目は技術っていうか、道具の使い方ですね。
スミを流しこむにあたり、タミヤの「スミ入れ塗料」を、よ~く混ぜます。タミヤの「スミ入れ塗料」は、瓶の下の方に、塗料が沈殿しちゃってますので。
ご覧の通り、下の方に塗料が沈殿・・・。グレーだと中身の様子がわかりやすいですが、ブラックだとぶっちゃけよくわからん(^_^;)
ということで、しっかりと瓶を振って、中身を混ぜ合わせます。撹拌ってやつですね。
ガンプラスミ入れ初心者向け
道具と技術まとめ その6
技術:スミ入れ量のコントロール
よ~く混ぜ合わせたら、スミを入れていくワケですが、いきなりスミ入れすると多量のスミがパーツに流れてしまいます!
実は、これでもまだ結構なスミの量がハケについてるんです。
なので、わたくしは、キッチンペーパーにスミを落としてからスミ入れしております。
スミ入れ中に、スミの量が足らない場合は足せばいいだけですが、多量に流れると拭き取るのが結構大変なんです。
ということで、スミ入れするときは、少ない量くらいがちょうどよいです。ってなことで、スミ入れ。
こんな具合にスミ入れ出来ました。スミの量をうまくコントロール出来ると、綺麗にスミが流れていってくれて気持ちいい(^^)
とはいえ、最初から、全部が全部、うまくいきません。スミの量を少なめにしたつもりでも、結局めっちゃ流れ込んだりとか(^_^;)
スミ入れをしないという勇気ある選択!
そんで、先程チラっと触れたスミが流れにくいであろうコーナーがあるパーツ。こういうところはスミの量のコントロールがムズイ。モールド(溝)がないので、スミが流れていってくれない。
かといって、スミの量を多くすると、めっちゃスミが流れ込んでしまう!
こうなると、格好悪すぎるので、スミを拭き取るワケですが、平面のところは拭き取りやすいからまだいいんです。
しかし、コーナーの箇所などはスミが拭き取りにくいのであります!!
こういう場合、どうすればいいのか?
結論、
こういう箇所はスミ入れをしない!!(笑)
「てめぇ、(笑)、じゃねぇよ!ざけんじゃねえよ!この万年腹痛野郎がっ!」というツッコミをされた方、そのお怒り、ごもっともでございます(^_^;)
その昔、ハイスクール奇面組で「座剣邪寧代(ざけんじゃねえよ)」というキャラがいたようないないような・・・。
そんなことはどうでもよく、スミが流れにくい箇所に、スミ入れをしないって選択肢を盛り込むんじゃねぇ!という話しですね。
でも、しかし、最初のウチはあんまり難しいことをしない、というのもガンプラを楽しむためには必要な選択肢でもあるかと!
こういうスミが流れにくい箇所にスミを流し込み、結果流しこみすぎて拭き取る作業をするハメになるワケですが、こういう箇所はスミを拭き取るのがめっちゃ大変なんです。
それだけでエライ作業量・・・。終わる頃には燃え尽きて真っ白ですわ。
そうすると、ガンプラ製作に嫌気さしちゃったりするので、初めの頃はあんまり背伸びせんでもね。
とはいいつつも、背伸びしないと技術的に成長しない、というのもありますが(笑)
まぇでもホラ、このHGUCヘイズル改はガンプラ始めてから3体目という設定だったので、何もそんな初期から激しく背伸びせんでもエエがな、というところです。
このHGUCヘイズル改には、そういうスミ入れするかしないか迷うような、微妙な箇所が結構あったりする。
まぁこういう箇所は、HGUCヘイズル改に限りませんけどね。
そこはうまく見極めて、無理にスミを流し込む必要なないです。
実際、わたくしもこのHGUCヘイズル改で、無理にスミを流し込んで、結局汚くなってしまったので、拭き取った箇所がいくつかありますので(笑)
ガンプラスミ入れ初心者向け
道具と技術まとめ その7
技術:スミの拭き取り
ハミだしたスミですが、道具紹介のところで触れましたが、タミヤの綿棒を使って拭き取っていきます。
綿棒にちょいと溶剤を染み込ませるワケですが、スミ入れ塗料のハケ同様に、溶剤を綿棒に染み込ませすぎないようにします。
綿棒に溶剤をたくさん染み込ませておくと、その溶剤がモールド(溝)のスミの部分に多量に流れこみ、スミを全部拭き取ってしまう、という事態が発生します(^_^;)
拭き取りたいスミは、ハミだしたところだけなんでね。
なので、綿棒に軽く染み込ませたら、キッチンペーパーなんかでこれまた軽く綿棒の溶剤を拭き取ってから、パーツのスミを拭き取る、とやった方が無難。
綿棒のキッチンペーパーでの余分な溶剤の拭き取りは、軽く綿棒をニギニギしてやるとよいですよ。むしろ強めでもいいくらいです。
とはいいつつも、わたくしは面倒なので、綿棒を指で軽くにニギニギして、綿棒の溶剤の量をコントロールしてから、スミを拭き取ったりしてます(^_^;)
この方法でも、案外綺麗に拭き取れるもんですw
でも、厳密には綿棒に手の脂が付いたりするワケで、それでパーツのスミを拭き取るってのはどうなのよ?というのはありますよね(^_^;)
まぁ別にコンテストにだしたり、依頼品を製作しているワケじゃなしいいべ、という感じでやってます。
それに、結果仕上がりに問題なければいいべ、という感じでやってます(^_^;)
クラフト綿棒の使い分けは好みの問題もある
そんで、いまさらですが、スミを拭き取るときは、溝に綿棒が入らないように、綿棒の平面を利用して拭き取ります。
こういう拭き取りのとき、タミヤの「クラフト綿棒 三角 XSサイズ」は大変助かります。平面部分があるのでね。
まぁこのあたりの好みは個人差がありますから。綿棒の平面部分を使うよりも、ちょいと丸みのある綿棒の方がいい、という人もいるでしょうからね。
▲これはタミヤの「クラフト綿棒 丸 Sサイズ」。
そんで、もしもう一回スミ入れをやり直したい、なので、溝に入ったスミを拭き取りたい、というときに重宝するのがタミヤの「クラフト綿棒 三角 XSサイズ」。
クラフト綿棒の三角はサイズが「XS、S、M」と三種類あるので、用途によって必要であれば全て揃えてもいいかもです。
ガンプラスミ入れ初心者向け
道具と技術まとめ その8
技術:ゲート跡へのスミ入れ要注意
スミ入れで、気をつけなければいけないことがもうひとつあります。
それは、
ゲート跡にスミを流し込まないようにする
ということです。
というのも、今回のHGUCヘイズル改は、ケロロニッパーでカットしただけであり、ゲート跡の処理というのをしておりません。
なので、ゲート跡はそれなりにガッタガタなワケです。そういうところに、スミが流れていくとどうなるか?こうなります。
こうなってしまったら、スミを拭き取るというのはかなり困難(^_^;)
今回は、仕方ないので、スミが流れてしまったゲート跡を金属ヤスリでやすりがけして、そのあとスミを拭き取りました。
「微美鬼斬」の詳細は過去記事をどぞ。
HGUCヘイズル改、スミ入れ完了!
ということで、ひととおりスミ入れが終わったHGUCヘイズル改。
まとめ
最後にもう一度、今回使った道具をおさらい。
・スミ入れ塗料(ブラック)
・エナメル X-20 溶剤大びん
・クラフト綿棒 三角 XSサイズ
・クラフト綿棒 丸 XSサイズ
道具としては4つだけなんですけども、仕上がりのクオリティとしてはコスパはかなりいいかと。
そんで、技術的には以下のことをやりました。
・スミ入れ箇所の選定
・スミ入れ塗料の撹拌
・スミ入れ量のコントロール
・スミの拭き取り
・ゲート跡へのスミ入れ要注意
まぁ結局のところ、スミ入れ初心者的に大事なことをひとつあげるとすれば
スミ入れは多量に流し込みすぎないようにする
ってなことですね。
流し込みすぎると、拭き取りが作業が大変なんで(^_^;)。
今回、「HGUCヘイズル改」にスミ入れしましたが、やっぱり塗装はしてなくてもスミ入れするだけでだいぶ印象が変わりますよね(^^)
もし、ガンプラ初心者さんで、まだスミ入れをやったことがない、という方はぜひチャレンジしてみてください!(別にHGUCヘイズル改でなくてもいいのでw)
スミ入れをやると、もっとガンプラが楽しくなりますよ!(^^)
スミ入れ後、「HGUCヘイズル改」につや消しを施して完成させた記事はこちら。
こちらは水性塗料なので下地のパーツを割る心配もありません。




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