ども、がく(@oskgaku)
です。
- 素組みガンプラにスミ入れする方法
- スミ入れに必要な道具
- 初心者はスミ入れ箇所の選定を慎重に
今回は素組みのガンプラへのスミ入れ方法を紹介します。
素組みのガンプラは前回の記事で素組みしたHGUCヘイズル改。
まずは結果。スミ入れした後のHGUCヘイズル改はこんな具合。
次いで手順の話をしていきます。
目次
ガンプラスミ入れ
道具1:スミ入れ塗料
今回のスミ入れには、塗料はタミヤの「スミ入れ塗料」を使います。
▲スミ入れ塗料(ブラック):タミヤ
何故にタミヤのスミ入れ塗料を使用するのか?
その理由を説明するには、まずメリットとデメリットを紹介する必要があります。
- スミの量をコントロール出来る
- お手軽
- 攪拌させなければイケない
- 拭き取りにはエナメル塗料溶剤が必要
これらメリットとデメリットを踏まえ、スミ入れ塗料を使う理由を説明していきます。
スミ入れ塗料使用理由1)
流し込み量をコントロールしやすい
スミの流し込み量のコントロール、非常に大事です。
何故かといえば、スミをたくさん流し込みすぎるとハミだしの拭き取りが面倒!
そんなことかい!と思うかもですがこれが案外に大事な理由なんです。
ハミ出たスミ入れ塗料の拭き取りを綺麗にやらないと仕上がりが汚くなるんですよねぇ。
それって、ガンプラのクオリティが下がる要因。
スミ入れはガンダムマーカー流し込みタイプでも出来ますが、これはペン先を押して塗料をだすので、スミの量をコントロールするのはムズイ・・・。
その点、スミ入れ塗料は筆先に含んだ塗料をキムワイプにちょっとだけ染み込まてスミの量を減らす。そしてスミ入れ。
こんな具合でスミの量をコントロールしやすいです。
スミ入れ塗料使用理由2)
とにかくお手軽
スミ入れ塗料は瓶を振って、中身を撹拌させたらすぐに使えます。
上級者の方は「エナメル塗料」を塗料皿にだして、「エナメル塗料溶剤」で薄めたりして微妙なコントロール(濃さとかね)をしたりします。
でも、それって、ちょいと面倒ですよね?(^^;)
それに比べて、スミ入れ塗料は、瓶を振って攪拌すればすぐ使えます。
嫁
撹拌するのはお手軽ではなく面倒な作業ちゃうんか?どっちやねん。
がく
デメリットの拭き取りにつていも後述します。
スミ入れ塗料の事をもっと詳しく知りたい方は過去記事をご覧ください。
ガンプラスミ入れ
道具2:エナメル X-20 溶剤
続いてはハミだしたスミを拭き取るための道具。
▲エナメル X-20 溶剤大びん
タミヤの「スミ入れ塗料」、これは塗料の種類としてはエナメル塗料。
そのため、エナメル塗料を拭き取るためには専用の溶剤が必要。
それがエナメル X-20 溶剤です。
※エナメル塗料の詳細は過去記事を参考にしてください。
タミヤスミ入れ塗料を徹底解説!エナメル塗料と溶剤を理解しよう!
タミヤスミ入れ塗料を徹底解説!エナメル塗料と溶剤を理解しよう!
この溶剤を綿棒に含ませて、ハミだしたエナメル塗料を拭き取ります。
エナメル塗料溶剤のNGな使い方
溶剤を綿棒に含ませるにあたり、綿棒をダンクしたりしてませんか?
▲新品の綿棒ならこの方法もアリですが。
しかし、スミを拭き取って汚くなった綿棒をダンクしてしまうと溶剤ビンの中の溶剤が汚くなってしまいますw
溶剤は揮発してしまうので、フタをしておきます。
しかし、この方法、いちいち適量の溶剤を塗料皿に注ぐのが面倒くさい!
そんなときに便利なのが「アズワン ハンドラップ」です。
エナメル塗料溶剤入れに便利なハンドラップ
上皿に余った溶剤もフタをしておけば揮発しないしね(とはいえ、2時間とか長時間経つと揮発しちゃいますがw)。
慣れてくると、ホントにちょびっとだけ適量出すことも出来るようになってきますよ(笑)
モデラーで愛用している方々もいらっしゃる♪
ハンドラップレビューはこちら
【ハンドラップレビュー】少量の液体が出せる!スミ入れ作業超効率化!
ガンプラスミ入れ
道具3:クラフト綿棒
エナメル溶剤を含ませるのはタミヤのクラフト綿棒。
わたくしはこの2種類をメインで使ってます。
・クラフト綿棒 三角 XSサイズ
サイズとしてはXSを好んで使ってます。特にHGのガンプラのときには。
これくらいの大きさだと、かなり細かいところもスミ入れ塗料を拭き取る事が出来ますからよ。
特に三角なんかは、コーナーの箇所も拭き取ってくれるので便利です。
そして、タミヤのクラフト綿棒は、全部でこれだけの種類があるんです。
- 三角(XS、S、M)
- 丸(XS、S)
- 三角フラット
- 丸フラット
※丸はXSとSサイズしか確認できませんでした。
タミヤのwebサイトを見ても丸の種類は2つしか載ってません。
クラフト綿棒はお値段的には高価というワケでもない。なので、全種類買ってしまってもイイですよね。
もしくは、三角と丸だけ買ってみて様子見る、とか。
スミの拭き取りくらい100均の綿棒でいいでしょ?という安易発想はNGですw
わたくしは以前、100均の綿棒で拭き取りしてましたが綻んだ繊維がガンプラに付きまくって面倒なことになりました。
クラフト綿棒はさほど高価でもないし、使った方が無難です。
ここまで道具の話しが長くなってしまいました。
次からはようやく手順の話しで、実際にスミ入れしていきます。
ガンプラスミ入れ
手順1:スミ入れ箇所の選定
スミ入れで大事なこと。それは、スミ入れする箇所の選定です。
今回のスミ入れは、既存のモールド(溝)にスミ入れします。
だがしかし、この既存のモールド(溝)の選定判断が、人によって様々。
例えば、下記画像のような箇所は既存のモールド(溝)箇所ってことでわかりやすい。
しかし、スミ入れ作業しているとテンションがあがってきて、ワリと無茶なところにもスミ入れしたくなるw
例えば、こんなモールド(溝)が彫られていなようなコーナーなんかにも、スミ入れしたくなってくる。
でも、そんな箇所は綺麗にスミが流れていってくれない・・・(^_^;)
こんなことになってしまうので、初めのウチは、あまり無茶せずいきましょうw
今回は明らかにモールド(溝)が彫られているところを中心に、スミ入れしていきます。
ちなみに、スミ入れをする際はパーツはなるべくバラしてスミ入れした方が作業は楽です。
ガンプラスミ入れ
手順2:スミ入れ塗料の撹拌
さて、いよいよスミ入れ、前に準備。
まずはタミヤの「スミ入れ塗料」の瓶を1分くらい振って、中身をキッチリ撹拌(混ぜる)します。
タミヤの「スミ入れ塗料」は、瓶の下の方に、塗料が沈殿しているためです。
▲ご覧の通り、下の方に塗料が沈殿・・・。上の透明な液体は溶剤。
しっかりと瓶を振って、沈殿した中身を混ぜ合わせます(そうしないと、薄いスミになってしまいます)。
ガンプラスミ入れ
手順3:スミ入れ量のコントロール
キッチリ撹拌して混ぜ合わせたら、ようやくスミを入れです。
しかし、ここで気持ちが先走って何も考えずにスミ入れしてはイケません。
撹拌で瓶を振った際、ハケに多量のスミが含まれました。
その状態でいきなりスミ入れすると多量のスミがパーツに流れてしまいます!
それを防ぐために、瓶のフチで、ハケについたスミを落とします。
これでもまだ結構なスミの量がハケに含まれています。
でも、多量に流れると溢れんでたスミを拭き取るのが結構大変なんです。
スミ入れするときは、少ない量くらいでちょうどよいです。
▲スミ入れ完了です♪
スミの量を上手にコントロール出来れば綺麗にスミが流れていってくれて気持ちいい(^^)
とはいえ、最初から全部が全部、うまくいきません。
スミの量を少なめにしたつもりでも、結局めっちゃ流れ込んだりとかね(^_^;)
▲最初のウチは、スミのコントロールは上手くいきませんが、拭き取ればイイんです♪
スミ入れをしないという選択
先程チラっと触れたスミが流れにくいコーナーがあるパーツ。
このようなところはスミの量のコントロールがムズイ。
かといって、スミの量を多くすると、めっちゃスミが流れ込んでしまう!
こうなると、格好悪すぎるので、スミを拭き取るワケです。
しかし、コーナーの箇所などはスミが拭き取りにくいのであります!!
では、どうすればいいのか?
結論、
こういう箇所はスミ入れをしない!
今回のHGUCヘイズル改にも、スミ入れするかしないか迷うような、微妙な箇所が結構あったりする。
そこはうまく見極めて、無理にスミを流し込む必要なないです。
わたくしもこのHGUCヘイズル改で、無理にスミを流し込んで結局汚くなってしまったので、拭き取った箇所がいくつかあります(笑)
ガンプラスミ入れ
手順4:スミの拭き取り
ハミだしたスミについて、道具紹介のところで触れましたが、タミヤの綿棒を使って拭き取っていきます。
綿棒に溶剤を染み込ませすぎない
拭き取りの際、綿棒にちょいと溶剤を染み込ませますが、溶剤を綿棒に染み込ませすぎないようにします。
綿棒に溶剤をたくさん染み込ませておくと、その溶剤がモールド(溝)のスミの部分に多量に流れこみ、スミを全部拭き取ってしまう、という事態が発生します(^_^;)
なので、綿棒に軽く染み込ませたら、キッチンペーパーなんかでこれまた軽く綿棒の溶剤を拭き取ってから、パーツのスミを拭き取る、とやった方が無難。
綿棒のキッチンペーパーでの余分な溶剤の拭き取りは、軽く綿棒をニギニギしてやるとよいですよ。むしろ強めでもいいくらいです。
クラフト綿棒の使い分けは好みの問題?
スミを拭き取るときは、溝に綿棒が入らないように綿棒の平面を利用して拭き取ります。
タミヤの「クラフト綿棒 三角 XSサイズ」は大変助かります。平面部分があるのでね。
このあたりの好みは個人差がありますね。
綿棒の平面部分を使うよりも、ちょいと丸みのある綿棒の方がいい、という人もいるでしょうから。
▲これはタミヤの「クラフト綿棒 丸 Sサイズ」。
もう一回スミ入れをやり直したいので、溝に入ったスミを拭き取りたい。そんな時に重宝するのがタミヤの「クラフト綿棒 三角 XSサイズ」。
クラフト綿棒の三角はサイズが「XS、S、M」と三種類あるので、用途によって必要であれば全て揃えてもいいかもです。
ゲート跡へのスミ入れ要注意
スミ入れで、気をつけなければいけないことがもうひとつあります。
それは、
ゲート跡にスミを流し込まないようにする
です。
今回のHGUCヘイズル改は、ケロロニッパーでカットしただけであり、ゲート跡の処理というのをしておりません。
そのため、ゲート跡はそれなりにガッタガタ。そこにスミが流れていくとどうなるか?こうなります。
こうなってしまったら、スミを拭き取るというのはかなり困難(^_^;)
今回は、仕方ないので、スミが流れてしまったゲート跡を金属ヤスリでやすりがけして、そのあとスミを拭き取りました。
「微美鬼斬」の詳細は過去記事をどぞ。
HGUCヘイズル改、スミ入れ完了!
ガンプラスミ入れ道具と手順|まとめ
最後にもう一度、今回使った道具をおさらい。
道具としては4つだけなんですけども、仕上がりのクオリティとしてはコスパはかなりいいかと。
手順としては以下のことをやりました。
- スミ入れ箇所の選定
- スミ入れ塗料の撹拌
- スミ入れ量のコントロール
- スミの拭き取り
結局のところ、スミ入れ初心者的に大事なことをひとつあげるとすれば
スミ入れは多量に流し込みすぎないようにする
ってなことですね。
流し込みすぎると、拭き取りが作業が大変なんで(^_^;)。
もし、ガンプラ初心者さんで、まだスミ入れをやったことがない、という方はぜひチャレンジしてみてください!(別にHGUCヘイズル改でなくてもいいのでw)
スミ入れ後、「HGUCヘイズル改」につや消しを施して完成させた記事はこちら。
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