HGUCゼータガンダムのアンテナをシャープ化した9工程をレポート!

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がく

ども、がく(@oskgaku)です。

HGUCゼータガンダムのアンテナのシャープ化、色々と苦労しましたがどうにか出来ました(笑)

ガンプラにおける「アンテナのシャープ化」の難しさってのは、多くの人が抱える悩みかと。

削るにしても、パーツを足すにしても、何にしても、ともかく細いんで折れちゃいそうですもんね。

わたくしも、もれなく折れました(T_T)

ともあれ、紆余曲折を経て、アンテナに真鍮線を入れる事で補強も出来て、どうにか形にはなりました。

という事で、今回は真鍮線を使ったアンテナのシャープ化についてレポートします。

毎回思うんだけど、そのレポートいるかぁ???
なんていうかさ、オラザク選手権?とかガンダムビルダーズワールドカップ?とかで上位入賞する人がやるアンテナのシャープ化ならともかく、アンタみたいなジョジョの奇妙な冒険の第5部読んで、すぐ影響されてモデルガンを買ってしまうような単細胞生物のレポートいるかぁ?


▲影響されまくったジョジョの奇妙な冒険5部のワンシーン(笑)

がく

まぁそう言われちゃうと返す言葉がないのではありますが。
でもまぁホラ、わたくしのようないつまで経ってもガンプラ初心者でさ、不器用な人間がやるアンテナのシャープ化なんでね、同じような技術レベルの人には参考になるかもですよ。だって、オラザク選手権とかの上位入賞の方々って、技術力が神業レベルやないですか。

けども、本当のプロフェッショナルっていうのは、誰がやっても同じような結果になる技術を開発して身につけて後世に残すぞ。

がく

いや、アンタ、そんなレベルをわたくしに要求されても困りまんがな。

まぁ私はアンテナのシャープだかループだかカープだかよくわからん事に興味ないんで、お好きにどぞ。初心者さんにわかりやすい記事にしろや。

がく

嫁さんのおっしゃる通り、初心者さんにわかりやすいようにアンテナのシャープ化をレポートします。
あくまでもレポートです。ガンプラ未熟者なおっさんがアンテナのシャープ化をこんな風にやったよぉ~、というレポート。
こんなレポートも、ガンプラ初心者さまとかの何かの参考になるかも、と思った次第ですからその程度にお読みくださいませ(笑)

アンテナシャープ化の工程と道具

今回のHGUCゼータガンダムのアンテナシャープ化。色々と失敗などありまして、それらもレポートをしたいのですが、まずはシャープ化の工程概要と道具の紹介です。

アンテナシャープ化の9工程

アンテナのシャープ化は全部で9工程です。

STEP.1
アンテナのカット
 
STEP.2
アンテナに真鍮線を挿す穴を彫る
 
STEP.3
真鍮線をカットする
 
STEP.4
プラ材三角棒をカットする
 
STEP.5
プラ材三角棒に真鍮線を挿す穴を彫る
 
STEP.6
仮組みをする
 
STEP.7
瞬間接着剤で接着する
 
STEP.8
1時間放置
 
STEP.9
プラ材三角棒を削る
 
Completed
完成
 

工程、めっちゃ長く感じますね(^_^;)

ただまぁこれは細かく区切ったワケでして、実際に作業するとここまで長くは感じないかと。

次は道具や材料についてです。

アンテナのシャープ化の道具や材料

HGUCゼータガンダムのアンテナシャープ化に使用した道具は7種類で、材料は3種類。

道具

  • アルティメットニッパー5.0[SPN-120]
  • 精密ドリル刃0.5mm
  • 精密ピンバイスS
  • DCロックピンセット 先端平
  • HG 金属線用ニッパー(2.0)
  • 超硬スクレーパー
  • 微美鬼斬 平

材料

  • プラ材 2mm三角棒
  • 真鍮線0.5mm
  • イージーサンディング(瞬間接着剤)

次からは各工程の詳細について、誰も期待してないかもですが、一応レポートします(笑)

HGUCゼータガンダムアンテナシャープ化の詳細

STEP1:アンテナのカット

まずはアンテナにプラ棒のパーツ取り付けるために、アンテナをカットします。

パーツと元のアンテナの接合部分を綺麗に接着するために、なるべく綺麗にカットしたいところです(まぁカットした後に、やすりがけすれば綺麗な切り口になるのではありますがw)。

という事で、アルティメットニッパー5.0[SPN-120]の出番です。

アルティメットニッパー5.0[SPN-120]の詳細は過去記事をどぞ。



驚きの切削力!アルティメットニッパーで綺麗なゲート跡を手軽に実現!

さて、アンテナのカット位置ですが、あまり根本すぎてもプラ材を削る部分が多くなってしまうし、かといって先端過ぎると今度はアンテナの削る部分が多くなりそうです。

特にゼータガンダムのアンテナは、中央にも2本ありますので削りにくいし・・・。

それらを考えると、初心者のウチは中間地点が無難という事になりましょうか。

STEP2:アンテナに真鍮線を挿す穴を彫る

はい、このSTEPがアンテナシャープ化のめっちゃ面倒かつ難しいところかとw

その理由は後述で。

ともかく、カットした箇所に、真鍮線を挿すための穴を彫ります。まぁ穴を開ける、という表現の方がわかりやすいのかしら。

穴を彫るための道具は0.5mmの精密ドリル刃。それを取り付けるためのタミヤの精密ピンバイスS。

わたくしは、0.5mmで穴を彫ったのですが、これ、パーツに対してちょいとギリギリでしたね(^_^;)

▲カットした面に、わかりやすくサフを塗ってます。

ちょっとでもズレたら彫ってるウチに横に突き出でしまう・・・。

では0.4mmとか0.3mmがよかったのか?と言われると、真鍮線を見てみると、これ以上細いと強度が保てないような気もします・・・。

このあたりはさじ加減が難しいところですねぇ・・・。

難しいのは真鍮線の太さのさじ加減だけではありません。

この穴を彫る作業、アンテナの角度に合わせて真っ直ぐに平行に彫らなければイケません・・・。

そうしないと、取り付ける三角プラ材の角度が合わなくなってしまうからです・・・。

先述したとおり、いうなれば、このアンテナシャープ化の作業で一番難しいのは、この箇所とSTEP5の三角プラ材の方に穴を真っ直ぐに彫る作業といえますね。

STEP3:真鍮線をカットする

カットする真鍮線はwaveのC・ライン 0.5mm。

カットする道具はこれまたwaveのHG 金属線用ニッパー(2.0)

真鍮線のカットは、ニッパーでは無理ですね(^_^;)

一度ケロロニッパーで試してみましたが、軽く刃をあてた瞬間に
これはとても無理だ
とすぐにわかりました(笑)

真鍮線のカットには、諦めて専用のニッパーを買いましょう。

わたくしはHG 金属線用ニッパー(2.0)を買いましたが、もうひとつのHG 金属線用ニッパー(1.0)でもよかったかなぁと思っています。そっちの方が細かい作業に向いてそうだし。

この真鍮線のカットですが、あまり長過ぎると、取り付ける三角プラ材から先っぽが突き出してしまいますし、短すぎると強度が弱くなってしまう。

なので、完成予想のアンテナの長さを想定して、ちょうどイイ長さに真鍮線をカットする必要がありますね。

まぁとりあえずは、適当な長さに真鍮線をカットしてみて・・・。

穴を彫ったアンテナ側に真鍮線を挿してみる。

そうするとイメージしやすいですから、カットする部分にマジックなんぞ目印つけてそこをカットする、ってな感じでしょうかね。

ちなみに、真鍮線を掴むのには、ハイキューパーツの「DCロックピンセット 先端平」を使いました。

先端に滑り止め加工が施されているので、真鍮線をワリとつかみやすいです。

STEP4:プラ材三角棒をカット

アンテナシャープ化のパーツとして使用するのはプラ材 2mm三角棒。

プラ材、三角があるってのは、実は知りませんでした(^_^;)

フォロワーさんから教えてもらった次第です。


三角であれば、削るのも楽そうですね。

このカットもアルティメットニッパー5.0[SPN-120]でやりました。

このカットは大体の長さで。

あまり短くカットしすぎると、つぎのSTEPのプラ材三角棒に穴を彫る作業がやりにくくなるので。

STEP5:プラ材三角棒に真鍮線を挿す穴を彫る

このSTEPも、STEP2の
「アンテナに真鍮線を挿す穴を彫る」
と同様に、パーツに対して真ん中に真っ直ぐに穴を彫らなければイケません。

ここは注意深く彫るのが大事ですね。

一気に彫るのではなく、少し彫ったら様子を見る、少し彫ったら様子を見る、というのを繰り返す感じです。

STEP6:仮組みしてプラ材三角棒をカットする

ここまでアンテナやパーツに穴を彫ったり、真鍮線をカットしたので、仮組みしてみます。

ここで様子を見て、アンテナに対してパーツが真っ直ぐセットされているかどうかを確認します。

とはいえ、このヘンはある程度は経験がモノを言うのかもしれませんね(^_^;)

わたくしはたまたま一回で上手くいきましたけども・・・。パーツの穴を彫るのは失敗してもまたカットすれば良いですが、アンテナの方は交換するワケにはいきませんから気を使いますねぇ。

STEP7:瞬間接着剤で接着する

瞬間接着剤にはタミヤのイージーサンディングを使いました。

イージーサンディングを「anzudo [アンズドウ]」で買った「使い捨てペーパーパレット」に少量だしまして、Mr.グルー・アプリケーターですくって真鍮線にちょいとつけます。

参考
使い捨てペーパーパレットanzudo






【Mr.グルー・アプリケーターレビュー】瞬間接着剤を塗る手間が激減!

瞬間接着剤は、チューブからダイレクトにパーツなどにつけるのは、初心者はヤメた方がイイですよね(^_^;)

たいていはハミだしまくったり、ベトベトに汚くなったりするので。

瞬間接着剤を少量だしてそこからすくって点付けする、というひと手間かける事で、精度や手間が全然変わってきますよ。

という事で、どうにか接着できました。

このイージーサンディングですが、塗ってから1時間ほど待ちました。

瞬間接着剤がつなぎ目から溢れちゃってますけど、これはまぁ仕方ない(^_^;)

これはあとで削ります。

STEP8:1時間放置

という事で、この状態で1時間放置です。

まぁそれほど待たなくても20分くらいでも良いかもですが、アンテナはなにせデリケートな細いパーツなので、盤石を期す、という事でねw

硬化したならば、この段階で左右のアンテナの長さを合わせてプラ材三角棒をカットします。

長さを合わせるのには、わたくしはドラパスのスプリングコンパスを使いました。

スプリングコンパスについては過去記事をどぞ。



ガンプラ初心者向け!ちょいムズなスジ彫りを極力簡単に彫る方法

スプリングコンパスレビュー記事はこちら



【スプリングコンパスレビュー】均一幅のスジ彫りに便利な道具

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STEP9:プラ材三角棒を削る

さて、アンテナシャープ化で難しいのはアンテナやパーツに真っ直ぐ穴を彫る事、と先述しましたが、この三角プラ材を削る作業もこれまた難しい!(難しいところばっかりやないかい!)

これ、やってみて思ったんですが、人によってやりやすい方法はきっと違うでしょうね。

雑誌やネットで見てみても、上級者たちのやり方はちょいちょい違いますから。

なので、わたくしの方法を紹介はしますが、参考程度に見てやってください。

ただ、基本としては、細いパーツですから、ゆっくり慎重にやる、という事が大事かと。

1)パーツにシャープペンなどで下書きをする

2)パーツとアンテナの底面を整えてフラットな底面にする

3)下書きを元に側面の余ってる部分をアルティメットニッパーでカットする
※この部分は非常に細かいので、カットせずに地道にやすりがけで削っていくのもよいかと。

4)下書きを元に側面をやすりがけして整えていく

という具合かと。

この作業で使ったのがファンテックの超硬スクレーパーとスジボリ堂の微美鬼斬 平です。



【超硬スクレーパーレビュー】切れ味が抜群!面出しがビシっと簡単に決まる!




微美鬼斬が超便利!合わせ目消しの削り作業で疲弊してる人にオススメ!

ここの作業はですね、それはもう恐ろしく慎重にやりますよ(笑)

ガリガリと力任せには絶対やらない。

力任せにやらないので、ちっとも削れてない。なので全然進んでる気がしない(^_^;)

だけど、恐ろしく慎重にやります。そういう意味では、ここの作業は辛抱強さが問われますね・・・。

ちなみに、この削る作業の時に、つなぎ目から溢れちゃってるイージーサンディングも一緒に削って、つなぎ目を整える、ってな事もやります。

Completed:完成

実は、少々ではありますが、真鍮線がパーツからハミでてきてしまいました(笑)

まぁ削りすぎた、という事ですが、この程度ならば溶いたパテで十分埋まるかと。という事で溶きパテを塗ってみました。

ちなみに、溶きパテはマニキュアの空き瓶を利用しております。

溶きパテのおかげで細かな傷も埋まったし、これにて完成ですね。

まぁなんにせよ、無事にシャープ化出来てよかった(笑)

アンテナシャープ化作業で失敗した原因

まぁここまでで、内容としては終了なのですが、わたくしのアンテナシャープ化作業で失敗した事なんぞも紹介しておきます。

たぶん、わたくしのような不器用な方々の参考になろうかと。

まず、本来、というか、普通はアンテナのシャープ化といえば、削るのがオーソドックスですよね。

当初はわたくしもそうしようかと思ってました。

でも、アンテナのシャープ化で削るのって、結構大変なんですよね。

結局はかなり削らないとイケないし。

という安易な理由から、パーツを付け足してシャープ化しようとした次第。まぁこれが良かったのか悪かったのか(笑)

細いアンテナにパーツを付け足す、という事は、それなりの強度が必要になってきます、というのを付け足した後にわかったりしましたね(^_^;)

まぁそういう事をやってみて失敗して、肌で感じる事が出来たのでよかったかと(笑)

っていうかですね、この「肌で感じる」ってめっちゃ大事なんですよね。結局のところ、失敗してみて、その必要性を感じた上で、自分で試行錯誤して掴んだ技術ってのが一番身につきますから。

わたくしも、仕事で若い人に動画編集なんぞを教えたりしますけども、最初から全部教えるよりも、本人が
こういう事したい、こういう機能が動画ソフトにあればイイのになぁ
と感じてる時に教えると、本人は一番覚えてくれたりします。

最初から
この動画編集ソフトには、こういう機能があるよ
って教えても、結局覚えてなくてもう一回教えたりしますね(笑)

話がちょいとそれました。

アンテナのシャープ化で、パーツを足す事に失敗したわたくしは、エポキシ造形パテでのアンテナの造形を試みた次第であります。

エポキシ造形パテなら、カッチカチに硬化すれば、強度も問題ないやろ!と思ってましたが、やはりダメでしたね(^_^;)

エポキシ造形パテってのはコレです。

まぁなんていうか、このあたりの強度については、個人の技術力で左右される要因も大きいかもしれません。

エポキシ造形パテ、もっと硬化時間を長くすればよかったかもですし。わたくしは24時間程度の乾燥でした。

これらのような失敗がありまして、ようやく真鍮線での強度アップを試みた次第です。

あと、まぁ最終的にはパーツの取り寄せとかして、もう一度やり直した方が早かったりするかもです(^_^;)

ただ、わたくしはパーツの取り寄せって、届くまで待ってられないタチなのでやりません。

なので、イエローサブマリンでジャンクパーツを発見する方を選ぶ次第ですわ(笑)

この予備パーツで、普通に削ってシャープ化しても良かったのではありますが、ここまで来たら修正したかったのでやりました(笑)

まとめ

今回のアンテナシャープ化、繰り返しになりますが、まぁあくまで参考程度にしていただければと(^_^;)

改めて自分がシャープ化したアンテナを見ると、それなりには仕上がってるけど、あんまりシャープではないしね(笑)

その後、もうちょいヤスリがけして、多少はマシになったかなと。

それと、今回この記事を書いていて思ったのですが、こういう作業は初めてやっていきなり上手くいくものでもないような気がします。特に初心者や不器用な方々(笑)

プラモデル製作を長くやっておられる方々ならば、アンテナのシャープ化を初めてやってもソコソコ(いや、とっても?w)上手くいくかもですがねぇ。

けども、こういう段階を踏んで、ガンプラ製作技術ってのは向上していくものですから、今回のシャープ化も有意義な時間でございました(^^)

長々と書いてきましたが、今回は以上です。今回のHGUCゼータガンダムのアンテナシャープ化レポート、参考になれば幸いです♪

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