ガンプラの合わせ目消しミスを溶きパテで可視化!

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がく
がく

ども、がく(@oskgaku
です。

今回はガンプラの合わせ目消しです。

合わせ目消しって、キッチリやったつもりでも塗装した後に、
ここ合わせ目消えてないやん~。
って気づく事ってありませんか?わたくしはめっちゃあります(´д`)

出来れば、合わせ目消しをやった時に、合わせ目が消えてない(埋まってない)箇所を発見したいものです。

その解決方法として、「溶きパテ」を利用します。

今回は先日後ハメ加工を施したHGUCゼータガンダムのビームライフル(先端銃身部分ね)の合わせ目を消します。

▲ビームライフルの銃身の方を合わせ目消ししていきます。

その合わせ目がキチンと消えてるかどうか、をすぐに発見するために「溶きパテ」を利用する次第です。

作業の流れとしては、以下の8手順。

手順1
タミヤセメントを塗る
手順2
パーツを合わせてムニュっとさせる
手順3
一晩放置
手順4
モールドを彫る
手順5
金属ヤスリで削る
手順6
スポンジ布ヤスリでヤスリがけ
手順7
溶きパテを塗る
手順8
スポンジ布ヤスリでヤスリがけで整える

合わせ目消しの道具と材料

使う道具は以下の4点。

  • タミヤセメント
  • 神ヤス スポンジ布ヤスリ
  • BMCタガネ
  • 微美鬼斬(平)

溶きパテの作り方

溶きパテを入れてる容器ですが、これはマニキュアの空き瓶を利用したものです。

この中に、タミヤの瓶のサーフェイサーとプロユースシンナーを1:1でいれております。

▲タミヤの瓶サーフェイサー

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▲ガイアノーツのプロユースシンナー


この溶きパテ、完全に我流なんで、まぁなんていうか参考程度に見てもらえればw(今のところ大きな失敗ないので大丈夫かと思いますが。)

この溶きパテを使う時は瓶をよく振って撹拌させて、ハケで塗る、という具合です。

マニキュアの瓶、ハケがダメになってしまわないか心配でしたが、マニキュア自体の成分がそもそもラッカー塗料と同じなご様子。

原料および製造法は工業用などのラッカー塗料とほぼ同様で、アクリルやニトロセルロースなどの合成樹脂を着色し有機溶剤に溶いたものである。
引用-マニキュア – Wikipedia

ならば、マニキュアの瓶のハケも、それ相応のモノを使っている、という事になるかと(思うのよね)。

実際のところ、溶きパテで使っているハケは全然問題ない。

わたくしは、嫁さんがマニキュア使っておりまして、それで空いたマニキュア瓶をもらってます。

他にはAmazonとかでネイルの容器を買っちゃう、とか。

溶きパテを作る理由

そもそもが、「瓶サーフェイサーのままでもエエやないか」という話もありますねw

私の場合、「瓶サーフェイサーのままだと、ちょっと濃いな」と思っているので、溶きパテを使う次第です。

なので、人によっては瓶サーフェイサーのままでもよいかもしれません。

合わせ目消し手順1)タミヤセメントを塗る


▲わたくしが使用しているのはタミヤセメントの小さい六角ビンの方。大きいサイズは角ビンです(中身は同じ)。

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ここからは実際の作業手順。

今回は、ネオジム磁石を使って後ハメ加工をしたHGUCゼータガンダムのビームライフル、の銃身側の合わせ目消しをやっていきます。

まずはタミヤの「タミヤセメント」をパーツに塗っていきますよ。

タミヤセメント」は硬化(乾燥)に時間かかるけど、結局これでキッチリと接着して、ムニュってやって、それを削るようにした方が結局楽なんですよね。

この「ムニュ」というのは、プラスチックを溶かして接着してるので、合わせ目も消えるしキッチリと接着してくれる、なので、余計な修正も少なくて済みます。

わたくしは、合わせるパーツ片方のみにタミヤセメントを塗るようにしてやってます。

パーツ片方のみにタミヤセメントを塗るやり方の方が綺麗にムニュってなる確率が高いw

まぁこのヘンは個人差ですね。実際のところ、わたくしもパーツ両方に「タミヤセメント」を塗る時もありますし。

ともかく、たっぷりと「タミヤセメント」を塗るワケです。

▲これでも塗り足らんかも?w

合わせ目消し手順2)パーツを合わせてムニュっとさせる

まぁここの手順は、パーツを合わせて「ムニュ」ってさせるだけです(笑)

頑張って「グッ」と力を入れてパーツ合わせる、って事ですね。

この「ムニュ」とさせるのも案外難しかったりするんですよね(^^;)

このあたりは、ある程度は経験が必要かもです。

▲パーツの裏側も「ムニュ」っとさせてますよ。

パーツが小さいと「グッ」と力を入れて「ムニュ」とさせるのも楽ですが、パーツが大きいと大変ですね。

合わせ目消し手順3)一晩放置

はい、一晩放置です。ここで時間を要しますね(^^;)

急いで作業したい人にはまどろっこしいです。

もし、さっさと合わせ目消しをしたい!という人はこちらの過去記事を参考にしてくだいさませ。

合わせ目の接着剤の硬化時間について

接着剤の硬化時間ですが、雑誌とかハウツー本、もしくはネットの情報見ると
完全に硬化させるには1週間は必要
ってな情報もあります。

何故に硬化時間が必要なのか?

これは「ヒケ」というのが関係してきます。

「ムニュ」となって接着した部分っていうのは硬化させていくウチ(時間が経過するウチ)に凹みが生じてくるそうなんです。これが「ヒケ」。

接着には接着剤を使っているワケです。

そんでその接着剤に使われている溶剤が揮発(常温で液体が気体になる)する過程で凹みが発生する、とい事らしいです。

化学反応で凹みが出来るんでしょうね。

なので、この「ヒケ」は完全に硬化するまでは発生する可能性があるワケですから、完全に硬化出来てないウチにヤスリがけとしちゃうと、後からまたヒケが出来ちゃうかも、って事です。

嫁

要するに、ムニュっとなってる部分が硬化させてる途中に凹みが出来る、って事やな。

がく
がく

まぁそういう事です。

プロの方だと、ニオイを嗅いで、溶剤のニオイが完全になくなるまで待つ、とかあるみたいですけども(^^;)

さすがにそこまではやってられないので、わたくしは1日しか待ちません。

そんで、結論としては、わたくしは1日の硬化時間でも大丈夫でした。

2日後とかに
合わせ目にヒケが出来てるやんけ!
とかないですw

まぁこのあたりは個人差もあり、パーツにもよりますので、そのあたりはご了承くださいませ。

多少のヒケとか、合わせ目が消えてない部分や埋まってない部分を修正するために後述する「溶きパテ」を利用するワケです。

合わせ目消し手順4)モールドを彫る

HGUCゼータガンダムに限らずなんですけどね、ガンプラの武器って、細かい溝とか多いじゃないですか・・・。

そんで、そういう合わせ目消しをやると、当然、そういう細かい溝とかもムニュとなってるから、そこも削る必要があるワケで。

こういう細かい溝とかのムニュっとなってる硬化した接着剤を削ったりヤスリがけしたりするのは大変な作業なワケです。

しかし、その大変な作業は道具で解決!「BMCタガネ」!

▲今回は0.2mm幅を使いますよ。

もうね、やり方は簡単よ。ムニュっと硬化した接着剤を「BMCタガネ」で削るように彫るだけ。




※ちなみに、パーツを固定しているのはとっても便利なパーフェクトバイスです♪

これ、普通の金属ヤスリで削ろうもんなら、よっぽど細いのを用意しなければですわ(ってか、0.2mm幅の金属ヤスリってあるんかいなw)。

そういう意味で、ガンプラ製作に便利な道具ってのは大事ですよね。

この「BMCタガネ」で削る作業も、あまりガリガリとやるとパーツを傷つけてしまうので注意が必要です。ゆっくり確実に、慎重に、です。

合わせ目消し手順5)金属ヤスリで削る

ビームライフル、細かい溝以外のところのムニュとなった硬化した接着剤は、金属ヤスリで削ります。

こういう時にわたくしが愛用しているのが、スジボリ堂の「微美鬼斬(平)

微美鬼斬(平)」は、高い切削力をもちつつも、削り跡が綺麗なのであります。

微美鬼斬(平)」は、削り跡が綺麗なので、わたくしのような不器用人間でもガリっとやってパーツを傷つけてしまう事態がかなり減るので助かります。

とはいえ、調子に乗っているとパーツをえぐってしまったりするので、慎重に削ります。

金属ヤスリは往復させて削るのではなく、1方向のみに押し出すような形で削ります。

なので、軽く1方向に削ったら様子を見る、という作業を繰り返せば、失敗がかなり減らせるかと思います。

合わせ目消し手順6)スポンジ布ヤスリでヤスリがけ

ヤスリがけ作業の仕上げとして、ゴッドハンドの「神ヤス スポンジ布ヤスリ」でヤスリがけをしていきますよ。

微美鬼斬(平)」で削る事が出来なかった合わせ目のムニュっとなった接着剤を「神ヤス スポンジ布ヤスリ」で削るワケです。

それに、「微美鬼斬(平)」の削り跡が綺麗とはいえ、それだけだとやっぱりパーツ表面は粗くなっていますので、「神ヤス スポンジ布ヤスリ」でヤスリがけして表面を整えるって感じです。

神ヤス スポンジ布ヤスリ」はレビュー記事を書きましたのでそちらを参考にしてくださいませ。

神ヤス スポンジ布ヤスリ」の番手としては
600番→800番
という順番でヤスリがけしていきます。

厚みとしては平面は5mm、曲面は3mm、とかですかね。


今回のような合わせ目のムニュっとなった接着剤を削るならば、5mmよりも新たに発売された10mmが便利ですよ。

▲10mm厚でもカット出来ちゃうのがありがたい。

10mm厚、しっかりとした厚みでカタイですから、かなり削れます。そのうえ、スポンジだからパーツを傷つける事もない(絶対ではないよw)。

さらに、カタイのでパーツのエッジ出しも出来ちゃう。

10mm厚はかなりオススメです。っていうか、もう最近のヤスリがけは10mm厚が中心ですね。そんくらい使う頻度が高いです。

さて、この時に、ついでにパーツの他の表面も整面しちゃいます。

▲突っ込みどころ満載なヤスリがけかもだけど、スルーでw

整面の詳細は過去記事をどぞ。

合わせ目消し手順7)溶きパテを塗る


▲味噌田楽を連想させる溶きパテ作業w

ようやくここで「溶きパテ」の登場ですw

合わせ目でムニュとなって硬化した接着剤を
微美鬼斬(平)」→「神ヤス スポンジ布ヤスリ
とヤスリがけしましたので、これで合わせ目は完全に消えたべさなぁ~、と最初の頃は慢心しておりました(笑)

ガンプラ製作上級者様や、手先が器用な方々ならば、この段階で合わせ目は消えてるかもですが、不器用選手権常連出場者だと消えてないワケで。

ただ、それが目視な見た目だとわからんのですよ。

そこで、合わせ目の状態を把握するために、ここで「溶きパテ」を塗るワケです。

使い方は簡単。瓶をめっちゃ振って中身を撹拌(かきまぜる)して、合わせ目に塗るだけ。

この「溶きパテ」を塗れば、合わせ目の状態がよくわかります。

今回のビームライフルの銃身も埋まってない箇所なんかは出来まして、一か所埋まってないところを確認出来ました(その一か所については後述)。

一か所以外は、特に不具合はない様子。よかった。

場合によっては、薄く「溶きパテ」を塗りまして、ちょいと乾いてきたら、またその上から塗りつける、ってのを2・3回繰り返します。

この「溶きパテ」を塗る方法、今回の合わせ目消し作業以外にも使えるワケで、スジ彫りを彫ってそれが綺麗かどうかの確認とか、ヒケ処理の状態確認とか、エッジ出しの状態確認とか、ともかく便利なんで、用意しておくと便利っす。

合わせ目消し手順8)スポンジ布ヤスリでヤスリがけで整える

溶きパテ」を塗りましたので、最後にパーツ表面を綺麗に整えるために、再び「神ヤス スポンジ布ヤスリ」でヤスリがけします。

溶きパテ」の面をヤスリがけするだけなので、800番でよいかと。

状態をさらに確認するために、1200番のスプレー缶サーフェイサーを吹き付けてみます(これはこの記事のために吹き付けてるので、実際はやらんでもいいかとw)。



※スプレー缶はめっちゃ振って使ってください。詳細は過去記事をどぞ。

大体合わせ目は消えてるようです。よかった!と、最初は思ったんですけどねぇ・・・。一か所、合わせ目が埋まってないところがありました。

嫁

それ気づいたの、溶きパテでなくて、スプレー缶サーフェイサーの段階っていうね。

深い溝は他のパテや瞬間接着剤で埋める

よ~く見ると、今回のこのビームライフル、ネオジム磁石を埋めたところは、合わせ目がちょいと大きく開いてしまっています。

▲結局、キチンと合わせ目は埋まってないんかい、というワケで。

こういうところには「溶きパテ」は適してません・・・。

小さい傷や穴なんかは埋めてくれますけどねぇ。

なので、ここは「光硬化パテ」で埋めてみます。

そんで、削りまして・・・。

最後のスプレー缶サーフェイサーで状態を確認すると・・・。

▲これまた全然埋まってないワケで・・・。

光硬化パテ」も、こんくらいの溝は埋めるのが難しいんですよねぇ。食いつきがよくないので削る時に剥がれてしまったのかな・・・。
※光硬化パテの詳細はレビュー記事をどぞ。

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だったら最初から使うなよ、というところなのですが、早く作業を進めたいので、すぐに硬化するのを選んでしまった次第(^^;)

結局、瞬間接着剤の「イージーサンディング」を塗る始末・・・。

イージーサンディング」を使った過去記事はこちら。

イージーサンディング」を白化させずに保管する方法はこちら。

そんで、「微美鬼斬(平)」→「神ヤス スポンジ布ヤスリ」のコンボでヤスリがけしました。

▲今度はどうにか合わせ目は埋まってくれた模様。

まぁなんていうか、楽をして手間を省こうとすると、かえって手間が増えるワケですわ(笑)

最初から「イージーサンディング」で埋めれば、「光硬化パテ」の作業はいらんかったもんね。

まとめ

今回使用した「溶きパテ」、合わせ目消し以外にも、パーツの状態を確認するのにも便利なので、用意しておくと重宝しますよ。

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