
ども、がく(@oskgaku)
です。
パチ組みのガンプラに、綺麗なスミ入れをしたい!
そう思っている方々は、意外に多いのではないでしょうか?
だって、パチ組み状態のパーツって、スミ入れをやっても、綺麗に流れていかないんですもんね。
ガンプラのパーツに最初から施されているモールドは、肉眼で見るとしっかり彫ってある感じに見えます。
しかし、ミクロの世界でよ~く見てみると、案外そうでもないんですよね。
▲既存モールド、案外浅い
この既存のモールドは、ホンのちょこっと彫り直すだけで、スミがスィっと流れて、綺麗なスミ入れが出来る、というワケです。
それらを踏まえ、今回はHGUCグフ(リバイブ版)の、既存モールドを彫り直す作業です。
今回は、「スミ入れ」のために、既存モールドを彫り直します。
目次
今回使用する3つのスジ彫り道具

道具ですが、今回は以下のモノを使います。
スジボリ堂:BMCタガネ0.15mm
スジボリ堂:BMCタガネ0.2mm
BMCタガネなんぞについての詳細は過去記事をご覧くださいませ。
まぁヘッドルーペはね、スジ彫り道具ってワケではなく、スジ彫りするのにあれば便利な道具、って事ですね。
老眼が始まってきたオッサンなわたくしには必要です(^^;)
そんな感じなので、なくてもいいのですが、あると便利です(笑)
2021年7月3日:追記
その後、LEDライトのヘッドルーペに変更しました。
軽いので負担が減って使いやすいですよ。
色々なスジ彫り関連道具たち
今回、私が使用するBMCタガネは少々高価、にも関わらず入手困難だったりする。
ですが、昨今はたくさんのスジ彫り道具が巷に溢れています。
例えば、ファンテックの「スジ彫りカーバイト!」。
スジ彫りカーバイトは持ち手のピンバイスは別途必要。
▲タミヤのピンバイスならスジ彫りカーバイトをセット出来ます。
持ち手がセットになっているモノもある。
スジ彫りカーバイトのレビュー記事はこちら。
私は手のひらが小さいのでゴッドハンドの「ショートパワーピンバイス」を使ってます。
▲軽いし手にフィットするから、すんごい使いやすい♪
ショートパワーピンバイスの参考記事はこちらをどうぞ。
もしくはハイキューパーツの「ラインスクライバーCS」などもよろしいかと。
「ラインスクライバー」の参考記事はこちら。
重要な既存モールドを彫り直す箇所の選定

パチ組みの既存モールドを彫り直す作業ですが、大事なことがあります。
既存のモールドの彫り直しは、簡単な箇所だけにしておく
です。
例えばこういうところです。
こういうところは、本当にもう既存のモールドに沿って、優しくなでるように彫る、という事を繰り返すだけでいいワケですからね。
初心者さんなどは、ちょいとスジ彫りを経験しますと、やっぱり色んなところを彫りたくなるんです(経験者は語るw)。
これが案外難しい。まだスジ彫りに慣れてない初心者がこういうところをスジ彫りしようとすると、「ズケっ!」とハミだしたりします。特にコーナーの部分とか。
一旦ハミ出してしまうと修正はもの凄く大変・・・(特に塗装しない場合などは)。
スジ彫りに慣れてないうちは、既存モールドを彫り直す作業も、簡単な箇所だけにする事をオススメしますよ。
既存モールド彫り直しでハミ出してしまったらデカールを貼る
▲こちらは過去に作ったゲルググの時に、豪快にハミだしたスジ彫りw
パチ組みにおいて、既存モールドをハミだした時の修正方法が知りたい!っていう人はたさくんいらっしゃるかと!(塗装する場合は、パテや瞬間接着剤で埋めれば良いだけですが、パチ組みはハミだした箇所が目立ちますからね)。
もうこなると、彫ったモノはヤスリがけするor埋めるしかなく、でも、それはパチ組みではかなり難しい作業であり、結構面倒な作業なワケです。
ヤスリがけして消すにも限界がありますし・・・。
色がついてる瞬間接着剤で埋めるとかの方法もあるけど、ドンピシャでパーツと同じ色の瞬間接着剤があるとも限らず。
なので私は、ハミだした箇所にデカールを貼ってます。
▲これはHGUCジム・カスタムに貼った水転写デカールですが、この下にハミだしたスジ彫りがあったとしても、さほど目立ちませんよね。
メインとなって貼るデカールはバンダイから発売されているその名もズバリ、「ガンダムデカール」というモノです(しかも、「ジオン軍MS用」というのがあったりします)。
▲こういうのをキチンと用意してくれているバンダイはスゴイw
でも、これだけだと、案外に貼るデカールの選択肢が少ないので、わたくしはハイキューパーツの「RBコーションデカール」なんかも使います。
▲HGUCジム・カスタムで使ったのですが、まだまだ残ってますw
これらをハミだした箇所に貼って隠してやれば問題なし。
試しに彫る前にスミを流してみる
はい、では実際に彫りますよ。
この部分の既存モールドを彫ってみます。
▲しつこいようですが、初心者の人は、いかにも簡単そうな既存モールドを選ぶようにしよう!
試しに、何も施してない既存モールドにスミを流し込んでみますよ。
▲冒頭でも紹介した画像。まぁそれなりには流れ込んでくれますけどね・・・。
もうちょいね、スィ~と流れ込んでいってほしいのよね。
では改めて、もう片方の二の腕パーツは、既存モールドを彫り直して、スミを流してみましょう。
ちなみに、流し込んだスミはタミヤの「スミ入れ塗料 ブラック」です。
▲瓶のフタにハケがついてるから、気軽に使えます♪
スミ入れ塗料の使い方なんぞはこちら。
既存モールド彫り直しのコツ
やる事はシンプル。
BMCタガネで、既存モールドを彫り直すだけ。
ですが、彫る前に、既存モールド彫り直し作業の、めっちゃ基本的な原則を申し上げます。
それは
ゆっくりと、なぞるように彫る
です。
一度で彫ろうとせず、ゆっくりと彫り重ねていく、という感じですね。
人によって力加減も違うし、パーツの形によって彫り方も千差万別。
4~5回もやれば十分なのではないでしょうか。
既存モールドに使うBMCタガネサイズ
この既存モールドですが、BMCタガネを合わせてみると、0.2mmがちょうどよいサイズ。
ならば0.2mmのBMCタガネで作業開始~、となりましょうが、ちょいとお待ちください。
最初はそれよりもすこし細いサイズ、例えば0.15mmなんかで彫るのがイイんですわ。
最初から既存モールドと同じ幅のBMCタガネで彫るとズケっと横にハミだしてしまう事がたまにあります(特に初心者は)。
なので、最初は実際のモールド幅よりも一段階細いサイズで彫っておけば、それがガイドとなって、実際のサイズのモールドを彫りやすくなるってワケです。
まずは0.15mm幅のBMCタガネで度彫り彫りして、次に0.2mmで彫ります。
彫り直したモールドにスミ入れしてみる
では実際にスミ入れしてみますか、の前に彫り直しした箇所、ケバ立ってしまっているので、ファンテックの「磨き・ケバ立ち取りブラシ」でブラッシングして彫った跡のケバを取ってあげます。
▲これでブラッシングするだけでもかなりケバがとれます。
「磨き・ケバ立ち取りブラシ」の詳細はこちら。
もしくは神ヤススポンジ布ヤスリの800番でケバを軽く撫でてケバを取るのもよいかと。
※神ヤススポンジ布ヤスリのレビュー記事はこちらです。
既存モールドの彫り直し、やった甲斐がありました。
既存モールドを彫り直すと、スミをホンのちょっこっと「チョン」って入れただけで、スィ~~~っと流れていってくれて、すごく気持ちイイですよ(笑)
まとめ

彫り直すのはマストではなくベスト、って事です。
私は、多少面倒でも既存モールドは彫り直す派です。
いくつかのパチ組みガンプラのモールドにスミを流し込んでみたりしましたが、やっぱり綺麗に流れ込んでいかなくて、ムキーっとなる事が多かったのでね。
綺麗にスミがモールドに流れ込んでいかないから、モールドにスミを塗るように仕上げたりとか(汚くなるw)、溢れるように流し込んでハミだしたスミを拭き取ったりで、結局手間がかかるし。
パチ組みのガンプラで、綺麗にスジ彫りしたい人は、彫り直してみるとよいかと思います♪
ガンプラ製作進捗やマテリアル紹介をツイート。
がく(@oskgaku)
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